ある参観日の日、同じクラスの女の子のお母さんに、「うちの子が変な手紙を渡さなかった?」と私に聞いた。
私は身に覚えがなかったけど、そのお母さんの話によるとこうである。
その女の子が家で手紙を書くと言い出して、「誰に書くの?」と聞いても答えない。
でも女の子はお母さんに、「○ってどう書くの?」「○はどう書くの?」とひらがなを聞くので、そのひらがなをつなげていくと、うちの長男の名前になったらしいのだ。
でもそれ以上は親に見られないようにこそこそと書いたので、お母さんも内容までは知らないと言う。
そして次の日、お母さんがその子に「手紙渡したの?」と聞くと、「渡したよ」と言うので、私たちに笑われているんじゃないかと少し心配していたそうだ。
ちなみに長男は幼稚園の年中で、今4歳。
その話を聞いて私は長男に聞いてみた。
私 「○○ちゃんからお手紙もらった?」
長男「うん。もらった」
私 「それでその手紙はどうしたの?」
長男「・・・わかんない・・・」
長男は家には持ってきていないし、幼稚園のお道具箱にも入ってはいなかった。
長男が初めてもらったラブレターかもしれないと思うと、その手紙を見て笑うどころか、記念にとっておきたいとさえ思った。
念のため担任の先生に見かけなかったかと聞いてみたけど、先生も見ていなかった。
先生の話によると、クラスの中では、「○○くんが好き」というのがあるらしい。
先生もそういう会話を耳にしたり、見ていると何となくわかるらしい。
そういえば以前にも、同じクラスのお母さんに、「○○ちゃんが○○くん(長男)のこと優しいから好きって言ってたよ」と言われたことがある。
私は長男にも、「女の子の中で誰が好き?」と聞いてみるけど、絶対に教えてくれない。
「いないよ」と長男はそれだけ答える。
好きな子がいるのかどうかはわからないけど、かたくなに言わないところを見ると、クラスでの様子を感じ取っているように思う。
そして、長男が初めてもらったかもしれないラブレターが幻に終わったかと思った約2ヶ月後、長男のかばんに手紙らしきものが入っていた。
「誰にもらったの?」と聞くと、幻の手紙を書いたその子からだと長男が答えた。
キティちゃんのついた小さな便せんになにやら書いてある。
私はちょっとドキドキした。
気になる中身は・・・
ところどころひらがなは読めるけど、なんて書いてあるかわからない。
正直言うと、誰が誰に書いたものかもわからない。
でも、これがきっとその子の名前で、これが長男の名前なのだろうとなんとなくわからないでもなかった。
内容はよくわからないけど、想像力をかき立てる手紙だった(笑)
次の日、その子のお母さんに手紙をもらったことを伝えた。
話によると、どうやらその手紙があの幻の手紙だったようだ。
冬休み前に幼稚園の持ち物を整理していたら、その子の持ち物から出てきたらしい。
でもお母さんはまたその手紙を長男に渡すとは思っていなかったらしく、笑いながら「恥ずかしいから捨ててね」と言うので私は、「とんでもない。大事にとっておきますよ」と答えた。
はたしてそれがラブレターだったのかどうかは手紙を書いた本人しかわからないけど、長男が生まれて初めもらった記念すべき「お手紙」として、永久保存版にするつもりである。