パッチワーク通信講座との出会い

6月のある日、新聞の折り込みがふと目に付いた。
それは、以前から興味があったパッチワークの通信講座の案内だった。
全部で9点の作品を作り、そのうち4点は添削作品として、郵送で送って講師の方に見てもらう。
初心者用のテキストはもちろん、必要な用具や布も全てセットされていて、着いたその日か始められる。


ちょうど、長男が幼稚園に通う生活に私も慣れ始めた頃でもあり、何か新しいことに挑戦してみたいと思っていた時期だったのかもしれない。
パッチワークの作品がたくさん載ったそのチラシを見ていると、何故か気持ちが落ち着くような自分を不思議に思いながら、眺める日が続いた。
長男が幼稚園に通っているとはいえ、家にはまだ長女がいる。
本当は長女が幼稚園に行くようになってから始めるのが一番いいのかもしれない。
でも長女が幼稚園に行くまでまだ2年はある。
その頃になったら、私は専業主婦ではないかもしれないし、結婚生活だって続いている保証はない(笑)
それなら今「やりたい」と思ったときができる時期かもしれない。
でも、通信講座は決して安い値段ではなかった。


そこで私は色々と調べてみた。
材料費は実費で、安い料金で教えてくれる教室は、いくつかある。
でも長女がいるし、決められた日時に通うのはちょっと無理かなと思った。
何より、決して器用ではない私は、人前で針を持つのが恥ずかしくて嫌だった。
教室に通うために先に練習しなければならないほどの私なのだ。
それなら自分でやるしかないと思い、さらに調べた。
本屋さんで パッチワークの本を立ち読みしても、ちんぷんかんぷんでよくわからない。
立ち読みではなく、本を買ってちゃんと読めば理解出来たかもしれないのだけど・・・
どんな用具を揃えなければならないのか、どんな柄の布をどれだけ揃えなければならないのか、考えるのも面倒だった。
もちろんインターネットでも調べてみた。
材料が揃ったキットを売ってくれるHPはたくさんあった。
メールで指導してくれる親切なお店もあった。
でも残念なことに、作りたい作品がなかなか見つからない。
初心者向けは、たいてい針山だ。
横文字のおしゃれな言い方があるけど、針山には間違いない。
欲張りな私は、もう少し違うものを作ってみたかった。


そしてやっぱり通信講座に落ち着いた。
念のため、別の通信講座の資料請求もして検討したけど、そっちも値段が高い上に作りたい作品に出会うことはできなかった。


最後の難関はパパのお許し。
私は一応パパに養われてる立場のなので、お伺いをたてなければならなかった。
予想通り、まずは反対された。
「続かないに決まってる!」 とか、「そんなのより、ここのほつれを何とかしろ!」 と、ごもっともなご意見を頂いた。
私も続けられるかが一番の心配だったから・・・
一ヶ月間、私は毎晩チラシを眺めていた。
半分諦めていたし、私には無理だと思っても、それを眺めているだけで安らいだ。
そんな私を見かねたパパが、「熱意に負けた」と、突然許してくれた。
いざ許してもらっても、まだ悩んだ。 
でも、やりたいと思ったときがやるべき時だと思い、思い切って申し込んだ。


そして申し込み後、約一週間で教材一式が届いた。
材料の量の多さに少し戸惑いながらも、私のパッチワーク講座が始まった。





これが記念すべき第1作目 「ティータイムのランチョンマット」

そんなに大きな物ではないのだけど、初めてパッチワークをしてみて感じたことは、やはり、とにかく時間がかかるということ。
色々な布を縫い合わせて作っていくわけだから、布の裁断だけでも時間がかかりました。
1日平均約2時間半とりかかって、2週間弱で完成。
一番難しかったのは、キルティング。
裏打ち面とキルト綿と一緒に縫っていくのが大変でした。
裏側まできちんと針を通して、裏面にもキルティングの模様が出なければならないのが、私にはとても難しかったのです。


これはいきなり第1回添削提出作品となっていたので、とても恥ずかしい作品を送ることになってしまいました。
数週間後、講師の先生は決してけなすことなく、暖かいメッセージを下さいました。


やっぱりパッチワークって楽しい!


2作目は、「ヨーヨーキルトのティッシュボックスカバー」 です。

ヨーヨーキルトを作ったり、アップリケをしたり、バイヤステープを使ったりと、多様な練習をすることになっています。
そして苦手だったキルティングもびっしりありました。
おかげで少しキルティングにも慣れてきました。

一日平均2時間で、2週間弱で完成しました。

コンパクトタイプ用のティッシュボックスか、普通の大きさにするかが選べ、私はコンパクト用にしました。


第3作目は、「ばらの花輪のテーブルセンター」 です。

これもとにかく、キルティング中心の課題でした。
花の模様はアップリケではなく、あらかじめプリントされた絵の周りを、キルティングすることによってうきだたせたものです。
こんな方法もあるんだなと勉強になりました。

一日平均2時間半で、20日で出来上がりました。

これは、第2回添削提出作品だったので、郵送して講師の方に見ていただきました。
私にとっては、これはちょっと良くできたと思っていたので、先生にも誉めていただきました。

ますますパッチワークが楽しくなりました。

私がパッチワークをゆっくり出来る時間は、長男が幼稚園に行っている間で、さらに長女のお昼寝タイム。
それと、子供が寝静まった夜や、パパがたまに子供を見ていてくれているひととき。
毎日時間がとれるとは限らないので、焦らずにやっています。


1作目のキルティングでつまづいたときなどは、質問してすぐに答えが返ってくる教室などがいいかなと思いました。
お手本を見ることも出来ますしね。
この講座も、質問はいつでも何度でも出来るのですが、詳しく質問内容を書いて郵送しなければならないので、面倒くさいのでまだ一度も質問したことはありません。


でも、順序に沿って作品を作っていけば徐々にわかってきました。
9作品のうち、3分の1が完成しましたが、これからまた少しずつ難しい作品になってくるでしょうね。
添削提出作品は、ベテランの講師の方が見るとあって、良い緊張感もあります。
この講座を通して、一通りのパッチワークの基礎が身に付くようになっているようなので、これからも頑張りたいと思っています。


4作目は、「ノースカロライナの星のバッグ」です。

ちゃんと中袋があったり、ポケットもあるバックを作るのは初めてですし、自信のないミシンも使うというので、とても不安でした。
でもテキスト通りに作っていくと、いつの間にかできあがったという感じがしました。
ミシンにも少し自信がでてきました。

5作目は、「パフとボウタイのウォールポケット」です。

実はこの講座を選んだ理由の一つは、この作品を作って使いたいと思ったというのもあるんです。
パフの作り方にも興味がありましたし、壁に掛けて使ってみたかったのです。
まだ使ってはいないんですけどね。
この作品を通して、パッチワークって小さいものでも時間がかかるなぁとさらに実感しました。



相変わらず、長男が幼稚園に行っている間で、さらに長女のお昼寝を待って作っています。
長男は家にいると、私と遊びたがりますし、長女にはまだ手が掛かりますし、自分だけの時間は少ないのですが、ちょこちょこと時間のあいたときだけ楽しんでいます。


正直言って、一つの作品を作り終えたらもう作らなくなるんじゃないかという不安もありました。
でもそれが5つの作品を作ることができて、自分自身で驚いています。
材料が揃っているので取りかかりやすいからでしょうか・・・ それだけではない気がしています。
すっかりパッチワークにはまっていますね。
作れば作るほど楽しくなっていくなんて思ってもみませんでした。

毎日時間が作れるわけではないので、完成には日数がかかると思いますが、楽しみながらコツコツやっていくつもりです。
私が楽しんでいる様子を見てパパも、「無駄にならなくて良かった」と思っていることでしょうね。



6作目は、
「ヘキサゴン・モザイクのトラベルケース」です。


六角形のピースをつなげていく数が多くて気を使いましたが、私はわりとピーシング(ピースとピースをつなぎ合わせる)の作業は好きだということがわかりました。
キルティングは慣れてきたもののまだうまくいきません。


これは3回目の添削作品として、郵送して講師の方に見ていただきました。
四隅のコーナー部分が不揃いなのを指摘されてしまいました(汗)


左側はポケットになっています。

7作目は、「カテドラル・ウィンドウのパーティーバッグ」です。

今回初めて途中で息詰まってしまいました。
テキストを見てもいろいろと試してもどうしても一カ所だけわからないところができて、進まなくなってしまいました。
そして初めて、質問票にわからないところを書き、郵送して返事を待ちました。
思っていたより早くお返事をいただき、講師の方の手書きで、きれいな文字とわかりやすい図で説明が書かれていました。
でもこんな簡単な説明で本当にできるのかと思っていたら、あれよあれよという間にできてしまいました。
底はこうなっています。
私はここがかわいくて気に入ってます。

この講座も課題作品はあと2作品になりました。
いつの間にかここまで来たという感じです。
もしもこういう通信講座ではなく、自分でパッチワークのキットなどを買って作っていたら・・・
ここまで続けていなかったかもしれませんし、ここまで好きになっていなかったかもしれません。
私の場合、なんとなくそう思います。
「作らなければならない」という多少の義務もあり、講師の方に見せるという緊張感の中、少しずつ色々なパッチワークの形を知り、知れば知るほどパッチワークの奥の深さに驚きながら、どんどん楽しくなっているような気がします。


8作目は、「ログキャビンのマット」です。
これが最後の添削作品です


大きさは約80x40cmで、今までで一番大きな作品になります。
ピースの数も多く、キルティングも多かったので、完成するか最後まで不安でしたが、完成したときの喜びはまた格別でした



9作目は「スーちゃんとビリーちゃんのミニ壁掛け」です

こんなに大きなアップリケは初めてです
少しずつ形が出来ていくのを子供たちが楽しみにしていました
男の子は長男、女の子は長女と思っているようです

これで全ての実習作品を完成することができました。
H11.7月からH12.4月まで約10ヶ月間にわたり、時には休んだりしながらでしたが、時間を見つけては取り組んできました。
作品を全て完成させることができるのか?と最後の最後まで不安もありました。
作品を作っている間は、「この作品が終わったら少し休んでゆっくりしよう」と思いながら作っているのに、完成するとすぐにまた次の作品を作りたくなるという繰り返しで、いつの間にか最後まできたように思います。
材料が全て揃っていることで、すぐにまた新しい作品に取りかかりやすかったということも大きかったと思います。


パッチワークに出会えて良かったと本当にそう思います。
これからは、「趣味は?」と聞かれたら、「インターネットとパッチワークです」と答えられるかな?
いつの日か、自分の作った大きなタペストリーを家に飾るのが、私のいくつかの夢のうちのひとつです。
デザインや布選び、まだまだ課題はたくさんありますが、一生の趣味として気長にやっていきたいと思います。
「時間は自分で作るもの」 そう信じて頑張ってみようと思います。

超未熟者の作品を最後まで見ていただいた方、ありがとうございましたm(_ _)m