昨日はどうも・・・


 
昨日はどうもお疲れさまでした。 哲ちゃんがみんなを呼び寄せてくれたおかげで、久しぶりに懐かしい面々同 志が再会することができました。みんなが集まって哲ちゃんも喜んでいたので はないでしょうか。哲ちゃんのご冥福を心からお祈りいたします。 さて当日、あと3時間で日付が変わろうとしていた夜9時頃、日付が変わら ないうちに500q近く離れた場所に辿り着かなければ帰れない私は、みんな へに挨拶と再会の誓いをすませた後、猛ダッシュでJR高槻駅に向かった。 そして、その後どうなったかといいますと・・・?! あの後、徒歩で10分以上は楽にあろうかという道のりを(直線距離だと近 くに思えたが、道をジグザグに進まなければならないため、思ったよりもかな り長距離だった)、毎朝通勤途上の駅から会社までのダッシュで鍛えたカモシ カの足をフルに生かし走りきったものの、無我夢中だったため、途中でファミ レスでの釣銭を落としてしまったことも気づかず、とりあえず最短の120円 の切符を購入しホームに降りた。 駅前のロータリから見えた電車が出発したば かりで、時刻表に目をやると、なっ、なんとちょうど10分間のブランク、そ れも次の列車は各駅停車。所要時間表では京都駅まで20分、大脳パニックの せいか、京都駅の到着時刻は最終の「のぞみ」の発車時刻の1分後になるとい う簡単な足し算にかなりの時間を要したような気がする。えっ?!いっ、1分 後・・・、まっ、間に合っとらんやないかぁ〜!!と叫びそうになる自分を抑 えつつも、楽勝で最終に乗れると大見得を切っていたファミレスでの会話が脳 裏をよぎる。もう一度よく時刻表を見ると、その2分後になんと新快速電車。 両手を合わせて跪き神に感謝しつつも到着時刻を計算すると、何度計算しても 最終の「のぞみ」発車時刻の4分前、その上乗りたい電車は全席指定の新幹線 であるにもかかわらず、握りしめている切符に目をやると、そこには冷酷にも 1・2・0・円の文字・・・(自分で買ったんやろが!!)。そこにある矛盾 を4分で解決できるのかどうかを考えつつも、後発の新快速に乗り込むことに した。 休日の夜でガラガラの車内を暇そうにぶらぶらと歩いてきた車掌が、私 のいる場所の少し手前でクルッと180度向きを変え、引き返そうとするのを 私は見逃さなかった(焦っている私の形相がそんなに怖かったのだろうか?) 必死の思いで車掌を取り押さえ、一応最終の「のぞみ」の発車時刻を知ってい るかどうか口を割らせた。するとコヤツなんとあろうことか4分しか時間がな いので、その列車はお勧めできませんときやがった。それどころか聴きもしな いのに、「のぞみ」は全車指定席だから日曜日の最終じゃあ空席はないかなぁ などとほざき始める始末。ほんじゃあどうせいっていうんじゃいと心の中では 叫びつつも、次に発せられるであろう言葉を期待と不安で胸を締め付けながら も、迷子の子猫のようないかにも困っているという表情で待っていると、この とぼけた車掌は、次は○時○分発の名古屋行きの「ひかり」があるからそれに 乗って、そこから大垣から来る普通列車に乗り換えて・・・などと頼みもしな いことをとくとくと説明し始めたではないか。それなら京都駅から夜行バスに 乗って向こうに朝着くのと一緒やないか、俺は今日中に横浜に帰りたいんじゃ いと前頭葉で訴えつつも、終わる様子のない車掌の話を京都駅に着実に近づき つつある焦りのため途中で遮り、この車掌に少しぐらいは役に立ってもらおう と、時間節約のため今度は新横浜までの切符を注文すると、みどりの窓口でし か売れないとの冷たいお返事。議論する時間ももったいなかったので、京都駅 で一番通路階段の近くになる扉はどこかも尋ねてみたが、「もう少し後ろの方 かなぁ」などとこれまた車掌とも思えない頼りのない回答。しかたなく少し後 ろの車両に移動していると、車掌との禅問答が長かったせいか、ちょうど京都 駅のホームに列車は滑り込んでいた。車内の乗り換えアナウンスにも「東京行 き」などという言葉はもちろん無い。出てくる地名はひたすら関西の懐かしい 名前と「名古屋」。扉が静かに開く。そこでわが目を疑った。なっ、なんと目 の真ん前に通路階段!!お〜、神よぉ〜と感謝しつつ、階段を何段飛ばしかわ からないぐらいのステップで駆け上がり、新幹線連絡用改札口の横にあるみど りの窓口で、撤収準備の片付けをしていた駅員を押さえ込み(どうやってガラ スの向こう側におるヤツを押さえ込むねん?)、焦る気持ちを押さえ、あくま で冷静を装い、最終の「のぞみ」にできれば乗りたいんですがぁなどと、すっ かりさっきの新快速の車内禅問答で骨抜きにされてしまったのか弱気なトーク で問いかけると、駅員のほうが焦って「そのまま乗って車内で切符を買って下 さい」とのさっきの車掌とは大違いの骨のある回答に大満足!!一応改札口に いる駅員にも同じ質問を浴びせ、同じ回答が返ってきたことにご満悦になりな がらも我に返ってエスカレーターを駆け上がった。もちろん博多方面のホーム に駆け上がるなどというみんなが喜びそうなギャグをかましても、今の私のお かれた状況下では得るものより失うものの方が多いことはわかっていたので、 表示板を慎重に確認してから上がったことは言うまでもない。ちょうどそこに 目指す列車が入線してくるのが見えた。なんと車内はガラガラ!!再び、人を 不安にさせるだけさせたあの車掌に騙されたという悔しい思いがこみ上げてく るのを、この「のぞみ」であの車掌の乗車している列車をぶっちぎりで抜かし てやるんだという優越感に気持ちを切り替えながら、気持ちに余裕ができたせ いか、のどが渇いていることに気がついた。もう最終「のぞみ」は目の前に停 車し、扉を開け、人々を呑み込んでいる。私の横には飲料の自動販売機!!思 わず財布から小銭を取り出し、ちょうど中にあった120円をお釣りのない快 感に酔いしれながら自販機に投入、今日は120円になんか縁があるなぁなど と思いながらも、ホットかアイスかを迷っている時間は無い自覚はあり、すか さずスイッチオン!!あのガタンといういつも聞き慣れた缶ジュースの落ちて くる音を待っていると、代わりにカタンという小銭が戻った音、ホームには発 車のベルが鳴り響いている。自販機内に残っている他の小銭をほおっては行け ない。一か八か!!もう一度返却口に戻ったコインを静かに投入、一瞬の間、 息をのむ瞬間。ガタン!!目標の缶茶が登場。取り出し口のふたを開けるが缶 が斜めになっていていてスムーズに取り出せない。再度焦りの色が濃くなって くるのが自分でもわかる。不安が胸の中を駆け抜ける。なぜ俺はこんな時に缶 ジュースを買っているのか、車内でも売っているではないか。これで乗り遅れ たら、何のためにここまでの苦労してきたのか、不安に胸を痛めてきたのか。 俺の「持ちネタ」を作るためなんかでは決してない!!おれは128色色付け 男じゃあないんだぞぉ〜!!わけがわからなくなっていく自分を元の場所に呼 び戻し、自動車工場のロボットアームのように、自販機の取り出し口の中で手 首をグルグル回しながらやっとの思いで缶茶を取り出す。熱い、やけに熱い。 手で持てないではないか。そうか、俺は度重なるダッシュで汗をかいているに もかかわらずホットを押していたのか!!それに俺は元々熱がりのネコ肌じゃ ないか。まあそんなことは今さらどうでもいい。私は持てないほどの熱い缶茶 をコートのポケットに納め、見事にゴールイン!!身体のすぐ後ろで機械音と ともにドアが閉まるのがわかった。忘れ物がないかを指さし確認する、よぉ〜 し!!一呼吸おく。セェーフ!!セ・リーグの名物アンパイアのような身振り こそしなかったが、心の中ではそう叫んでいた。ふいに疲れが襲ってきたが、 私にはもう一つやり残したことがあるのを思い出した。そう、切符!!このま まデッキで車掌をやり過ごして無賃乗車という提案も頭の片隅をよぎったが、 座りたい!!ただそれだけだった。新幹線の車内だというのになぜか120円 の切符を差し出し、無事正規の切符をゲット、シートに身を沈めた。しかし、 寝るのはやめた。なぜって、それは、結局寝過ごしてしまったなどというお決 まりのオチにだけはしたくなかったから・・・。 以上、全ては昨日実際に起こった実話です。長々とご静聴ありがとうござい ました。謝謝!!