Column

所変れば結婚式も変る


日曜日、岐阜のいとこの結婚式に出席してきた。私は前から、この「岐阜の結婚式」というのが楽しみで仕方がなかったのである。


なんてったって「名古屋嫁入り物語」というドラマがあるほどだものー。
名古屋と岐阜では、厳密に言ったら少し違うのだろうけれど、でもだいたい「準ずる」ものがあるでしょう・・・。というわけで、早朝の5時に新潟を出発し、一路岐阜へ車を飛ばした。(私と末っ子だけ 出席させてもらいました)



市内のホテルで披露宴があるというので、私はてっきりホテルに行けばいいと思っていたのだが、それが何と、家まで来いという・・。家からバスを仕立てて、親戚一同が出発せねばならぬらしい・・・ふーむ・・・なるほど。


そこでみんな着物に着替え、お嫁さんもそこで支度をして待っていると、新郎が仲人さんと一緒に、迎えに来るのである!
おりしも その日は雨。
ちゃんと「蛇の目傘」を持っている所が、小技が効いているじゃあありませんか。(まあ 考えたらそんな所で「イブサンローラン」の傘もないと思うが・・・)




何故かその頃になると、家の前には 御近所さんだけではなく、車で乗り付けてくる人たちまで集まって来ているのである。

なんでしょう・・・?そう・・お嫁さんが出ていった後にある、「
菓子まき」に集まった人たちなのであった!



私は、この雨の中、どこからこんなに人が来るのだ!とびっくりしていたのである。「芸能人の豆まき大会」とは言わないが、40〜50人はいたと思われる。お嫁さんが出た後は、石垣の上が菓子まきの「舞台」となり、一斉に菓子まきが始まったのであった!!



そのすさまじさ!殺気立った雰囲気!半端じゃないおかしの量!
(聞けばこれだけで40万近く使ったそうな・・・)



ある者はエプロンを広げ、ある者はダンボール箱を抱え・・・嗚呼 着物着てなかったら私も拾いたい・・・ 



そして菓子まきが終ると、みんなさっさと帰っていく。ダンボールいっぱいのお菓子を車に積み込んで、どこかに消えていくのである。
おばちゃんに聞けば、
知り合いでも何でもないらしい!
菓子まきのお菓子を集めて、また売りに行くという、ちょっとした商売をしている人までいるというから驚きではないか!

いわゆる「プロ」が混じっていても、みんな特に嫌な顔はしていなかった。折角派手に祝いをしようとしても、逆に人が少なかったら淋しいので、それでもいいそうなのである。



ほぉーーー、なるほどぉ・・・と感心するばかり。
私、ここに住んでたら、
まちがいなく「菓子取り名人」になっていただろうな・・こういう時、背が高いのは得なのよねー・・・それに血が騒ぐわ・・・余談だけど。



お式の方は なごやかに過ぎ、その中で特筆すべきはやはり「引き出物」であろう。今まで見た中で最大の紙袋(厳密に言うと ビニール製手提げ袋)の中には、全部で7品。記念品に、かつお節が何故か二つに、風呂敷きに、赤飯に、まんじゅうに、洋菓子に・・・



最近は、会費制のパーティー形式の結婚式とか、海外で身内だけで済ませるとか、形が変ってきているし、地方色も薄れてきているけど、(私もレストランで簡単に済ませた口である)こういう地方の習わし的な事って、むやみに消してしまうのは惜しいなあ・・って思ったのでありました。(親は大変だろうけど・・)