Column

高校生に声かけられた話



それは、平日のお昼前。私はママチャリに乗って、日用品の買い物に出かけた時のこと。
買い物を済ませ、銀行に寄ってから帰ろうと、駅前の大通り交差点で信号待ちをしていたら、

「あの、すいません」という男の人の声が。
見ると、チャリに乗った高校生ではないか。

男「あの、お家は近くですか?」と聞く
私「あー、まあ近いといえば近いのだけど…」実際は、すぐ側に見えてるのだが(^^;

男「あの僕、今ちょっと具合が悪くて、このまま家まで帰れないのです。ちょっと休ませてもらえませんか?」



ああ?なんだってぇ???

まさか、ナンパではあるまい(^^;
ちょっとヘンだとは思ったけど、もしかしたら、本当に具合が悪くて、藁をもすがる気持ちで声を掛けてきたのだったら、 無視するのもかわいそうだし・・・
そう思うと、本気で心配になってきて、

私「ええ?どうしたの?具合悪いの?大丈夫?お医者さんいくか?」というと
男「いえ、ちょっと休ませてもらうだけでいいんです」という。
私「家は近くなの?」
男「いや、もう少し離れた所だけど、帰っても親いないし…ブツブツ」
私「……」

男「今、お家に誰かいますか?」
私「は?今は誰もいないけど、もう少ししたら子供が帰ってくるよ」
男「じゃあ、お子さんが帰ってくるまでの間でいいから、あなたのお家で休ませてください」


オイオイ〜!しんどいのに、誰かいるかいないかなんて関係ないでしょう!
これはおかしい!と確信した私。
私「あのね、しんどいのなら横になった方がいいよ。すぐそこに公園があるからベンチででも休んだら?」



男「いや、あなたのお部屋で横になりたい

ゲゲゲー!!何言うとんねん!!こいつー!!
気持ち悪いというか、不気味と言うか、犯罪の匂いさえ漂う…
誰が、こんなこと言われたぐらいで、家にあげるかぁぁぁーー!




男「だめですか!」
私「いや、それは出来ひん!(きっぱり!しかしいきなり関西弁)あんた、本当にしんどいのやったらね、そこの公園のベンチで休んで行きなさい!」
私のきっぱりとしたいい方と、目で「お前ええかげんにせえよ」ビームを送ったのを察知したのか、 その男の子は
「はい、わかりました……」
と言い残し、何度も振り返りつつ、彼は去っていったのであった。

彼が行った後、銀行でお金下ろしつつ考えた。


何だったのだろうねぇ…
自転車の前後カゴに、おむつやらキッチンペーパーやらを満載した、ママチャリ乗った奴に、まさかナンパするとは思えないが…。
いや、こー年上趣味の子供もいるのだろうか…
でも、もしもだよ!もしも万が一、私のこと気になって声かけてきたとしてもだよ!
「あなたのお家に入れて下さい」なんて言い方、おかしいよぉー。
それなら、もっと他の言い方あるでしょう・・・



それにはっきり言って、私あのこのお母さんでもおかしくないのだよ!
いやいや、それともお金目当てか…変質的な奴だったのか…
一見したところ、まったくふつーーーの高校生で、いや、どちらかというとモテルタイプの男の子だった。
こんなオバチャンに声掛けてる場合ではないよ!
それとも、前にこうやって声かけて、いい事でもあったのかなァ…
でも、こんなこと言われたぐらいで、ホイホイ家に上げる主婦なんているんかいな…
ブツブツ…

というわけで、私は少し恐くなって、あの道は2度と通らないことに・・・しませんでした(笑)
だって、通らないわけにはいかない所なんだもん!
今度あの子を見つけたら、真っ先にこっちから大声で言ってやろう。


「ちょっとあんたぁー!元気になったんかぁぁぁーー!!!」
…多分、向こうから逃げて行くことでしょう(笑)