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婚外子の差別はあるのか |
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「婚外子」とは、戸籍上、結婚しない男女の間に生まれた子供のことです。「非嫡出子」ともいいます。
それに対して、結婚した男女の間に生まれた子供は「婚内子」「嫡出子」と呼ばれます。 |
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非婚で出産、そのまま出生届を提出した人は分かると思いますが、出生届には「嫡出子」と「非嫡出子」のどちらかにチェックを入れる欄があります。もちろん婚外子は「非嫡出子」の方です。この区別は父親に認知されても変わることはありません。 |
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さて「婚外子の差別」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
先ほどの出生届に見られるような「戸籍上の差別」でしょうか。それとも「法的な差別」?「社会での差別」や「個人的な差別」なんていうのもありますよね。 |
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まず「戸籍上の差別」について。
婚外子は「非嫡出子」に区別された後は、戸籍に「男・女」と記載されます。婚内子の場合は「長男・長女…」になります。例えば、結婚して2人の女の子を出産した場合はそれぞれ「長女、二女」と記載されますが、非婚の場合は「女、女」となります。
以前は住民票でも戸籍と同じように記載されていましたが、ほんの数年前に婚外子も婚内子も「子」で統一することが決められました。それによって、住民票を見ただけでは子供が婚外子か婚内子かは分からないようになりました。 |
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「法的な差別」には、「非嫡出子の相続分は嫡出子の半分」と民法で決められていることがあげられます。これはどういう法律なのでしょうか。
例えば、非婚ママの子供の父親が結婚していて、妻との間にも子供1人がいるとします。その父親が亡くなってしまい、正妻の子が遺産を1000万円相続するとします。すると非婚ママの子供が請求できるのは、正妻の子供の2分の1、つまり500万円まで、ということになります。 |
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「社会的な差別」では、進学や就職の時に差別されるのではないか、という声をよく聞きます。婚外子であることが不利にはたらいてしまうのでは、というものです。
現在では一部の私立の学校を除いて、受験の時に戸籍謄本を提出させるところはほとんどないようです。学校の先生に聞いても、子供自身が公表しない限り、ひとり親家庭であることは分かっても婚外子であることはまず分からないそうです。企業でも同じです。就職の面接で「私は婚外子で」とでも言わなければ、戸籍を調べられることなどありませんからね。父親がいない場合「コネが使えない」というドライな理由で落とされることもあるかもしれませんが、婚外子だからというワケではありません。 |
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そして「個人的な差別」。子供同士のいじめ、大人の偏見などが考えられますが、婚外子であることは言わなければ周りには分かりません。子供が婚外子と分かる、つまり戸籍が関係してくることといえば何でしょうか。それは結婚です。子供が将来結婚する時になって、相手はもちろん婚外子であることを知ることになります。相手に親族がいる場合、その人達も知るでしょう。相手や両親がそんなことを気にしない人だったら関係ありませんが、婚外子(と婚外子の親)に対して差別的な考えを持っている場合が問題です。 |
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ところでなぜ個人的な差別があるのか、と考えたことはありますか。その場合、差別の理由は一体何なのか?私も一生懸命考えてみましたが、よく分かりません。結婚しないで子供を産むこと、生まれること、少しも悪いことではありませんよね。ただ「少数派である」というだけで。では結婚しないで子供を産むことが、何だか良くないことのようなイメージは誰が作っているのでしょうか。 |
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さきほどから国→個人レベルでの差別を考えていて、「日本は一夫一妻制を重視する国なんだな」と実感しました。だからこそ婚外子を区別=差別するような法律を作って、結婚という制度を大切にするように呼びかけているのではないでしょうか。結婚するしないは自由に選べるはずなのに、まるで結婚しないのがいけないことのように。「相続は嫡出子の半分」という法には批判も多く、民法を変えようという動きもあるのですが、それに反対しているのはこの国のリーダーがいる党です。理由は、やはり「正統な婚姻制度を維持するため」です。 |
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しかし結婚しないで子供を産む人が増えたら困るからといって、その子供を差別するという方法で規制する、というのは幼稚すぎはしませんか。しかも子供にとっては自分で選んだことではないのに「生まれながらにして絶対に変えられないこと」を理由にされるのです。 |
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「婚姻制度に無理があることが分かってて、そんなヘンな法律にしがみついているのかな」とも思えてきます。この国だって、人の意識やライフスタイルがどんどん変わっているのに気付いてるはずです。もしかして結婚しない人が増えることを怖がって、婚外子を差別することによって頑張って守ろうとしてるのかもしれません。
これから国の方針が大きく変わることはないでしょう。したがって社会も個人もそれほど急には変わらないかもしれません。でも私達は「婚外子の差別をする方が愚かだ」ということを知っていればいいのです。その気持ちを周りにも伝えていけば。いつか遠い未来には、個人が国を動かす日がくるかもしれませんね。 |