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■ ムトゥ踊るマハラジャ 「ムトゥ」とはタミル語で「キス」1999.5.10
監督・脚本:K・S・ラヴァクマール
音楽:A・R・ラフマーン
出演:ラジニカーント/ミーナ
数年前から評判を聞いていたインド映画をついに見ました。 3時間の超大作。それが実に面白いっ。 場面のつながりなんかまったく無視してるし、とにかく主人公のやりたい 放題。それが出てくる男優がほとんど例外なく小太りのおぢさんなんだ。 主人公自体がおぢさんで、アクション場面もふんだんにあるけどテンポ が遅くて意味もなく窓から落ちたり壁を突き破ったりしてテキが倒されて いくのだ。勿論、突然の歌と踊り、ミュージカルにもなるけどそれがまた 面白いっ。 いやあ、ひさびさに大笑いしながら見ました。一度おためしあれ。

主演の女優さんが、とても美しかった。あんな美女はみたことないなぁ。 ちょっと目線を変えただけで表情がガラッと変わる。声もかわいい。 おなかがルノワール風にちょっとポッチャリしているけど踊りがとてもうまい。 彼女がスクリーンに出てくると釘付け状態になって字幕が読めなくなる。 ストーリーは、コメディだが、私好みの「美学」が貫かれていて後味がとてもさわやかだった。 地位や富に執着しない生き方がとてもかっこいい。 訓練の行き届いたダンスはもう一回、じっくり見たい。

■ You've Got Mail ユー・ガット・メール
<ノーラ・エフロン監督作品/1998年/アメリカ映画/ワーナーブラザーズ作品>
TOM HANKS (トム・ハンクス)MEG RYAN (メグ・ライアン)
  ひっさしぶりに劇場に足を運んで映画を見た。 週末の夕方だというのにガラガラだった。 邦画が危機的な状況にあることはあちこちで言われているが、 洋画だって危ない。真ん中当たりに座ったが前半分にはほとんど人がいなかった。 ストーリーは寸分違わず、予想通りの展開、そしてハッピーエンド。 ストーリーの意外性に期待してみた人がいたとすればお気の毒という感じがする。 私はメールがテーマになっていることに興味があった。 メールで一喜一憂する気持ちはとてもよくわかるし、 オフラインでの対面が恐くて、友人を偵察に行かせるところは笑える。 メールパートナーの正体を知ったトムハンクスは はじめてのデートをすっぽかすが、 事情もわからず待ちぼうけをくったメグライアンは、 何かのっぴきならない事情に違いないと考える。 停電や事故をあれこれ想定しては、やっぱり一喜一憂。 メグライアンの表情がとてもわかりやすい。 そういえば、外人がキーボードをたたくときは ホントにいちいちあんなに大げさなんだろうか、 自分の思いをストレートにタイプしているように見える。 漢字変換などというややこしい操作がないぶん 内容にすべての神経を注ぐことが出来るのかもしれない。 日本語だと、読みは一緒でも意味の違うとんでもない漢字に変換したりする。 特に口語調でタイプすると変換がおかしくなることが多い。 文語調にすると堅苦しくなるし、ここにジレンマがある。
インターネットには匿名でログオンできるという特徴があって、 その人の肩書きにもしがらみにも関係なく 本音が言えてオフラインのおつきあい以上に仲良くなれる。 これは匿名のメリットだ。 インターネットに入り立ての頃の私は 匿名のデメリットばかりが気になって、 インターネットは近い将来社会問題になるに違いないと思っていたくらいだ。 実際、毒物の事件など心配していた事態も起こっているが、 メリットのほうも無視できないくらいあるはずである

■ アンナ・カレーニナ
脚本・監督/バーナード・ローズ プロデューサー/ブルース・デイビー  衣裳デザイナー/マウリツィオ・ミレノッティ 音楽/サー・ゲオルク・ショルティ 出演/ソフィー・マルソー ショーン・ビーン アルフレッド・モリーナ ジェームズ・フォックス ミア・カーシュナー   1997年度作品/カラー作品/配給:ギャガコミュニケーションズ
  私は以前、友人から自分の夫の浮気??に徹底的に抗議したという報告を受けたことがある。 その友達いわく帰りの遅い夫は、若い女性の個人的な悩みを聞いてあげていたらしく、 友人が、その夫にどんな女性なのかと問いただしたら、 「まるでアンナ、カレーニナのような人だ」と答えたということだった。
その一言がきっかけで、大変な騒動になるのだが、 アンナ.カレーニナを知らない私には、いまひとつ理解できず、 いったいどんな女性なんだろうとずっと気になっていた。
この度レンタルビデオを見てはじめて事の次第が理解できた。
アンナ.カレーニナとは、亭主と子供がいながら、 若い公爵と恋に落ち、悪びれることなく開き直って、その公爵と生活を共にする。 最後には離れて暮らす子供のことを気に病んで自殺するという結末であるが、 したたかというより、まっすぐという感じがしてむしろ好感が持てる。

アンナ.カレーニナのような人というたとえが、 恐れを知らない自由奔放な女性を現していたとしたら友人の激怒も理解できる。
夫側の両親まで呼び出して大騒動したわりにはすぐに仲を取り戻したから きっと犬も食わないパターンだったのだろうが、 私には、トルストイの作品をたとえに出して盛り上る?友人夫婦のけんかが、 妙にカッコ良く映った。
文学音痴の我が夫婦には考えられないからである。1999.2.21

■ フィフス・エレメント
監督/リュック・ベッソン 出演/ブルース・ウィリス ミラ・ジョヴォビッチ
現題/The Fifth Element 1997年
  未来世界が暗黒の世界に飲み込まれるという危機に直面したとき、 地球を救う第5の要素が「完全な人間」。 それをスーパーモデルが好演している。
暗黒の世界をあらわして いるのが「憎しみ」や「力」、それをうちやぶるのが完全な人間 の愛情であるという、よくあるキリスト教の世界観を持った人たちが 好んで描く図だけど、コメディーなので気にせず楽しめた。
CGがとてもよく出来ていて、暗黒世界を助ける悪役達も憎めない キャラクターだったね。深刻じゃなくてご都合主義もあるし皮肉も ある。
何にも考えずに楽しめた作品です。

■ 女四十
これはTVで香港映画の宣伝をしているのを見て、NHK教育で放映されたのを 見ました。
題名の通り40歳になる働く主婦を描いたもの。義父がボケはじめ、判別できる のが元気だったころには一番きつくあたっていた嫁だけとなり、しぶしぶ面倒を みなくてはならなくなる。会社ではいままでのキャリアをおびやかすような 若くて美しくコンピューターを使いこなす女が現れる(ということは今までの キャリアが評価されなくなるのだ)。もちろんダンナは全然あてにはならない。
今までの生活を続けるためにデイサービスや各施設を探すがこれが日本と同じで ひどい有り様だし、義父がなじめない。このへんはアジア共通の倫理観と現代の 価値観とのずれが福祉政策に出てるといった格好で、すごくよくわかった。
どうにもお手上げで預けっぱなしにするための施設に夫とともに義父を連れて いくけど、結局預けっぱなしにすることができず、連れて帰り、腹をくくって 辞表も出す。最後は義父がすぐに亡くなるんだけど、これが日本のようにどろ どろしてない。
仕方なく面倒を見るんだけど、会社も辞めざるをえないんだけど、でも自分の 人生に意欲的にとりくんで決めていくといった、なにかパワフルで不思議にからっ とした魅力的な女性が描かれているような印象で、見終わった後は元気が出る 映画でしたね。
女40は人生の節目、いろいろあるぞっと。