好きなジャンルの一つです。
面白い作品は、時の経つのも忘れて、
読みふけってしまします。

推理小説編

「テロリストのパラソル」藤原 伊織 講談社文庫刊 \619

 史上初の直木賞&乱歩賞W受賞作。賞を獲ったからいい作品というわけではないが、この作品は別格。最後までわからない(少なくても自分はわからなかった)犯人と結末。ハードボイルド調の文章の構成から来る読み易さ。時の経つのを忘れて一気に読破した。読み返すとわかる、所々に引かれた伏線も見逃せない。一級のエンターテイメント作品と言えるだろう。暗い過去のあるアル中のバーテンを主人公に、新宿を舞台にした爆弾テロ事件をリアルに描いた名作。いまの自分の中でNo.1の小説。
「黒い家」 貴志 祐介 角川ホラー文庫 \680

 よく、「この作品はフィクションであり、実在の人物、団体とは一切関係ありません」というフレーズが巻末に記されているが、この作品を読み終えたとき、ある事件が連想されるのは至極当然のことのようである。マスコミにも取り沙汰され、話題になった作品だが、まだ読んでいない人もいるだろうから、詳しくは書かない。それほどこの作品にはリアリティがあり、ある意味ホントに怖い、といえる。
「パーフェクト・ブルー」 宮部 みゆき 創元推理文庫 \580

 いまをときめく宮部みゆきの長編第1作。まずタイトルが綺麗。響きがいいし。内容は、高校野球のスーパースターが変死を遂げるところからはじまる。 その謎を調査するため、探偵事務所の調査員と被害者の弟が事件に挑む。ただし、主役は探偵事務所で飼われている元警察犬、マサ。犬の視点から見た事件の顛末とは。
「顔に降りかかる雨」 桐野 夏生 講談社文庫 \619

 この人も、最近直木賞を受賞した流行作家さん。この作品では乱歩賞を受賞している。女流ハードボイルド作家としても一流なのではないだろうか。登場人物の描き方や、物語の組み立てもいまどきな感じがする。主人公の親友が大金を持って失踪した。その行方を彼女の恋人と追うことになるのだが、作中に登場する妖しげなお店やネーミングもちょっと気になる。肝心のストーリーのほうも読む人を惹き込む展開。
「すべてがFになる」[The Perfect Insider] 森 博嗣 講談社文庫 \714

 最近マイブームなのがこの人の作品。あなたは文系ですか?それとも理系ですか?自分はバリバリの文系人間で数学は大嫌いですが、もっとはやくこの人の作品が世に出ていたら数学好きになっていたかもしれないと思う。この人は某国立N大学の現役工学部教授で、作品自体からも理系の匂いが漂っている。孤島の研究所という奇妙な密室の中で、天才工学者のもたらした不可思議な事件に、島を訪れたN大助教授、犀川創平とその教え子でお嬢様学生、西之園萌絵が挑む、シリーズ第一弾。バーチャルリアリティ的描写の後半部分は、パソコンいじってる人には面白いかも。

 

気まぐれ本紹介トップページに戻る