良くない事を教えてあげる(2001年3月20日)

就業時間も間近って時に、そう人事課長が言った。

いったい、何?

また何か事件が起きたの?

思わず、一歩あとずさりした。

「実は、金曜日の夜、泥棒に入られたの、うち」

あぁぁ〜〜、良かった、会社じゃないんだ。

って、良くないか、そう、良くないよ。

だって彼女の家は、私と同じマンションの8階、私は4階。

「泥棒に入られたの、うちだけじゃないのよ。同じ8階の家が4軒とも入られたの。入られなかったのは、マンションの管理会社の部長が住んでいるとこと、うちの横だけ。現金だけとって財布はベランダに捨ててあったのよ。カードもその中だったからいいけど…」

福永の中では、このマンションってすごい安全だと思っていたのに…。

これまで、泥棒騒ぎなんて聞いたことがなかったから。

でも、話を聞くと結構内部の事情に詳しい奴の犯行みたい。

何故って、被害にあった8階は、金持ちばかり住んでいる。

その上、社長と名のつく人か、その2号さんが多くてめったに家にいない。

そんな事情を知った上での犯行ね、きっと。ちゃんと管理会社の部長宅は外してるし…

おまけに、金目のものが絶対にないうちの香港人の寮も。

でも、内部の犯行となると、恐いなぁ。

「あなたも気をつけてね。」人事課長が言う。

そうね、でもうちで金目のものって言うとノート型パソコンぐらいよ。

「それは大丈夫、持ち出せないから…」と、総務のオジさん。

「とにかく、家にあまり現金を置いておかない方がいいわよ」と人事課長。

あ,それなら大丈夫。だって私、ほとんど現金持ってない。

皆も知ってるでしょ、いつも金無しなの。

と、答えて部下達に苦笑された。

実際、私は余り現金を持ち歩かないし、家にもない。

財布の中に10元あるかないかの時もある。

今も財布の中には100元と数元しかない。

今日は給料と出張清算分をもらったから3000香港ドルもあるけど…

それがなかったら、マジで100元しかない。

家と会社を往復するだけなら、これで十分足りる。

ただ,部下に突然、「今晩、食事会しましょう」なんて言われると

「いいよ、でも、お金貸してね」って部下に借りる事になって困る。

なんか情けないが、この方が安全なんだからしょうがない。

内部事情に詳しい奴なら、うちは(私は)狙わないかも?

でも、あまり詳しくない奴は日本人=金持ちって見るから危ないな。

日本人と思われないように地味に生きているけど、それでも,

私が日本人だと知っているご近所さんは多い。

そろそろ、引越し時かな。

2001・3・20記