−流れ出る感情、堕ちていく惑星−
February 1st
Luv
月に抱きしめられて
宇宙に溶けていく
流星と愛し合う
冴え冴えと降り注ぐ月光の中で
あなたは私の胸に顔を埋める
途切れがちな喘ぎだけが
蒼い空気の中に浸透する
白く光る二人の躯が
一つの影になるとき
アンドロメダが堕ちていった
−静寂の夜−
February 2nd
Me
海に干満があるように
性衝動や人恋しさにも干満を感じる
3時間前まで
あんなに欲していた
貴方の耳の裏から第四背骨までをなぞるラインが
今は、会いたくもない位の気持ち
静寂な夜に身を包まれて
貴方に抱きしめられているような気持ちになる
今夜は僕の泣き言は
夜の中に沈みこませよう
今夜の君の苦しみは
僕の伽には出来ないから
きっと夜が明けて
再びいつもと何も変わらない一日が始まれば
僕は
貴方の耳の裏から第四背骨までのラインを
欲するのだろう
−<無題>−
February 3rd
Luv
薔薇の花びらを集めて作った寝床に
あなたと私は生まれたままの姿で横たわっていた
むせかえるほどの香気に
意識は遠く遊離する
握っていた手を離すと
私はどこまでも堕ちていく
追いかけてくるあなたが
私の身体を捕らえたとき
新しい光が生まれた
目も眩むほどの黄金色の光に溺れてしまえばいい
−抱擁−
February 3rd
Me
狂ったように抱きしめる
君が折れてしまうほどに
強く、激しく
少しでも力を抜いてしまえば
消えてしまうのではないかと
意味もなく、そう思いながら
死んでもかまわない
君の腰に廻した手が
君の意思を無視して、力を込めていく
抱擁
真綿を包むように
優しく抱きしめることもできる筈なのに
何故、強くなるのだろう
置かれた環境や
言い出せない思いや
過去や未来や現在に
すべてを忘れるように
すべてを忘れないように
すべて消えてしまわないように
今夜は君を強く抱きしめていた
−晴嵐−
February 5th
Luv
誰にも見つからないように
誰にも感づかれないように
逢瀬を重ねる
あなたとわたししか知らない
音の響かない白い空間
あなたの体温だけを感じている
ずっとこのまま
その身を寄せ合う場所と
包まる毛布があれば
二人がいればそれでいい
あと少し
外の嵐が止むまでは
−破壊神話−
February 7th
Me
勢いや状況
障害の有無など関係なく
きっと君を抱けるだろう
足の指先から
髪の毛の一本まで
僕の唇が
君の全身を埋め尽くせるだろう
体は満足かもしれない
後は心が
慌てないように後から追いかけていく
急ぐつもりもない
急げばきっと
全てが音を立てて崩れていく
破壊の序曲はいつでも奏でられる
そうならないように
まずは君が満足いくように
唇だけが心を置き去りにして
君のもとへ
−耳−
February 9th
Luv
あなたの息が耳にかかるだけで
現実感を喪失する
あなたが耳元に囁くだけで
躯の中が熱く疼く
あなたが耳を噛むだけで
記憶が飛来する
あなたが耳を舐めるだけで
衝動が止まらなくなる
あなたの愛撫を待ちうけているのは
わたしの耳
−Winter comes around again−
February 15th
Me
君の髪に指を差し込んで
細胞を一つずつ愛撫するように
優しく
時には激しく
肌に触れようと
唇に触れようと
心に触れなければ
と無理を求める
無理故に
罪深き深夜の愛撫
何かを吸い取るように
唇を激しく重ね合わせる
やがて来る冬の寒さには
何の足しにもならないのに
今
目の前の寒さを凌ぐために
細胞に記されたDNAの
チャンネル全てを舐るように
肌が離れてしまえば
すぐに冬の寒さに身を縮めるのに
それでも愛撫を止めず
離そうとしないのは
離れなければ
冬がこないことを知っているから
−破壊−
February 16th
Luv
何もかも忘れさせるくらい愛してほしい
怒涛のようなあなたの感情で押し流してほしい
激しく激しく私を貫いてほしい
メチャクチャニナッテシマイタイ
壊サレタイ
殺シテクダサイ
自分では始末のつかないこの感情を
この世から抹殺してしまいたい
なぜ私はこんなに苦しむのか
メチャクチャニナッテシマイタイ
壊サレタイ
殺シテクダサイ
あなたは私を破壊する人
あなたの元にひざまずく私に
慈悲をください
メチャクチャニナッテシマイタイ
壊サレタイ
殺シテクダサイ
−埋め尽くす欲情−
February 22nd
Me
無性に
夢中になりながら
体を合わせ
互いに持ち得ないものを
補うように
舌先は
螺旋を描いて
貴方の全てを
埋め尽くしていく
たとえ
その体に
誰かのシルシが残っていようと
全てを消し去るように
夢中で
僕のすべてで埋め尽くしていく
−つつみ込むように−
February 26th
Luv
桜の花びらが降りしきる中であなたに抱かれていたい
このまま桜の花嵐に埋め尽くされてしまえばいいと思うほど
桜に抱かれているかのような錯覚
あなたとの情事がいつか終わっても
桜の下での逢瀬はずっと忘れないことでしょう
桜に抱かれているような錯覚
窓を開けると桜の花びらが一陣の風とともに舞い込んでくる
桜の衣装を身に纏って私は貴方のところへ行きましょう
桜に抱かれているような錯覚
この桜がすべて散ってしまっても
あなたの躯はずっと私の中にあるでしょう
桜に抱かれているような錯覚
桜の花びらが降りしきる中であなたに抱かれていたい
このまま桜の花嵐に埋め尽くされてしまえばいいと思うほど
桜に抱かれているかのような感覚
−Ctrl + B−
February 28th
Me
言葉の向こう側にある微かな稜線
辿るように
貴方の心の奥底に辿りつければ
筆記体のように流れていく指先
フラクタルに進む舌先
唇は常に貴方の体をなぞり
それでも貴方の心の奥に辿りつけないことを知っている
いつも心に思うこと
二人の関係が
今しばらく確かなモノになることを期待して
心のコントロールキーを押さえつける
もうすこし
揺るぎ無いものになることを期待して
舌先と指先と口先と
何を駆使しても
押せないのは「B」の一文字