









こちらには何を言っているのかわからないが
チアキにとってはちゃんと意味があるらしいからややこしい。
こちらががんばって解読しないと、チアキはたちまち不機嫌になる。
「はいはい、そうねー」などと流そうものなら
ひっくり返り、のたうちまわりながら怒り狂う。
チアキ姫をバクハツさせないためには、周りの状況や身ぶり手振りから
何とか理解するよう努めなくてはならないのだ。
ある日、チアキとママが遊んでいると、チアキは突然「チッチュ!」と言い出した。
チッチュ?今まで聞いたことないなあ。何のことだろう。
「はいはい、チッチュはいいから、本読もうか。」
「チッチュ、チッチュ!!」
チアキは言い出したらゆずらない。でもチッチュって何だろう。
チアキの様子からすると、何かを指さしながら言っているわけではないので
今、周りにあるものではないようだ。
しばらくするとチアキは台所に向かって「チッチュ!」と言い始めた。
台所、ということは食べ物なのだろうか?
チッチュ、チッチュ、チーチュ、チージュ、・・・チーズ!
そう、チアキはその日の朝に食べさせた
キャンディタイプのチーズを欲しがっていたのだ。
「そうか、チーズね、はいどうぞ。」
自分の意志が通じたときのチアキの喜びようといったら・・・
このチアキの顔を見たくて
ママは日々チアキ語の解読に努めるのである。