「僕は...」
...気づいたとき、僕は狭い箱の中にいた...。暗くて、少し変なにおいのする
箱の中にいた...。
まだ少し眠い...。
「夢の中にいるんだなぁ、もう少し寝よ。」
僕は寝返りをしようとした。...体が動かない。
「あれ?」
少し気になって、右手を顔の前に近づけて、拳を作ろうとした。
...動かない。
もう眼が覚めた。というか、あせりはじめていた。
「ここどこだ?」
今いる事態が素直に飲み込めない。俺は何でこんな床にいるんだ?
...遠くの方で、女の人がすすり泣く声が聞こえる。...何で泣いてんの?
顔の前でちいさな扉が開いた。...そこには僕の父親・母親が僕の顔をのぞいていた。
泣きながら...。
そのおかげで、僕は自分が白い服を見に纏っている事を知った。
「俺、死んだの?」
一気に事態を飲み込んだ。
ガクン!!
僕の体は...というか、箱は誰かに押されて、そのままスライドしながら
また暗い部屋に押し込まれた。
「ここって...。」
短い静寂が耳にさわる...。
そして...事態は急変した。
ボッ!!!
だんだん、あたりが紅く明るくなっていった。そして、少しずつ煙たくなっていき、
どんどん周りの温度が高くなっていった。
「....あ、熱い」
身動き取れない僕はもうどうにもすることができない...。
「熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!」
どんどん炎が箱の中に入ってくる...。
「熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!」
まるで灼熱地獄のようだ...。
「熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!」
炎が白い服に燃え移る。...僕の体に炎が燃え移る...。髪の毛がちりちり音を立てて燃えている...。
根元でその炎の熱さが伝わってくる...。
「熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!」
今まで感じたことがなかった感覚が心の中からあふれ出す。
恐怖・孤独・怒り...そして復讐。
「チクショウ!誰がこんなことを...。俺がこのまま死んだら絶対呪ってやる!!!」
どんどん体の皮膚がくろずみだだれ落ちてきた。そのあとから泡だった血があふれ出してきた...。
「...誰か...た...すけ...て...ょ............。」
僕の意識はそこでなくなった。
................気づいたら今、僕は真っ暗で静寂な世界にいる.................。