「僕は・・・」
気づいたとき、辺りは真っ暗だった。
とある公園の近くを歩いていた。なぜか僕は変なお面を被って、右手にはカッターナイフを
握り締めていた....。
「何やってんだ俺?」
とはあんまり思わず、むしろ自然な気持ちで落ち着いていた。
何分か歩くと、目の前に会社帰りと思われる女性を見つけた。
「夜遅くまで仕事してたのかな?それとも彼氏の家にいたとか...。」
勝手に妄想を膨らましていると、私の身体が勝手に早歩きになった。
「なんだ、なんだ?」
自分では止まろうとしているのに、身体は言うことを聞かず、その女性に近づいていく。
しかも、悟られないように....。
女性も気づかない。すぐ背後までたどり着くと、右手に持ってたカッターナイフを持ち替え、
左手で後ろから女性の口元を押さえつけ首の頚動脈辺りから水平に切りつけた...。
「ヒァァァァァァァ......」
女性は声にならない声で悲鳴を上げた。首からは血しぶきが一面に降り注ぐ。辺りは誰もいない。その場に這い蹲りもがいている。
「ちょっとまってくれ。俺は一体何をやってるんだ?」
そう思っても声に出せず、俺の身体は休むまもなく女性を切り刻む。
ズダズタになった服とその隙間からあふれ出す血がその女性を覆い、だんだん鉄さびた臭いが辺りに臭いだす...。
「やめてくれ...。」
俺の切なる思いとは裏腹に身体の行動はエスカレートする。
..........何分たったろう。もう、その女性はただの肉の塊になっていた。
俺はもう、放心状態になっていた...。
「ふぉぉぉぉ....」
大きく深呼吸をして、俺の身体はその場を立ち去り、その肉の塊からもらった血がべっとりついた服のまま、
夜の繁華街に向かって歩き出した.....。
「俺は一体どうしたんだろう....。」
唯一の救いは、その変なお面を被っているおかげで自分だとは気づかれないことだ...。
「俺は一体これからどうなるんだろう....。」
誰にとも無く問いかけたが、静寂しかなかった...。