進藤広作の事件簿 FILE 〜1〜
殺意の螺旋
この事件にはとても深い思い入れがある。なぜなら、私の探偵業として
の第一歩、つまり最初の事件なのだ.
事件が起こったのは今から8年前、あの時も今年と同じくワールドカップの
年だった.この時、私はまだ探偵業を営んではおらず、学生をしながらバイトで
生計を立てていた.
さて、私がとある事件に巻き込まれたのは、この時期に週一で通っていた料理教室の
せいである。
この料理教室の経営者で、講師である倉田美江(仮名)が殺害競れたのは
1994年7月14日、梅雨明け間近の、それでも日差しが強く立っているだけで
汗が滝のように流れ落ちる夏の日だった。
前頁へ
次頁へ