『其の四』


『バーにて』

そのむかし、私はとあるバーでバイトをしていた。そのときのある話。


結構、夜遅くに来る客はたいがい一人とか二人が多い。まぁ、静かなバーってこともあるし、
(だからって、『笑うセールスマン』の「BAR 魔の巣」ほどではないけど。)
意外と、女性客が多い。

ある日、何気にカウンター席を見ると、二人の若い(といっても私より年上)女性客二人(スゲェ美人)が、
物静かにカクテルを飲んでいた。

「OLだよなぁ。美人だぜ、ォィ。」

・・・・・・・・・私は目配せしながら仕事をしていた。


・・・・・すると、一人の女性がこっちを向いて微笑んだ。

(マジかよ。もしかして俺に気があるのかなぁ。)


その女性はそのまま私のほうへ歩み寄ってきた。

(どきどき、どきどき。)


女性: 「あのう・・・」

Mr.:「どうなさいました?」

女性: 「何時までですか?」

(へ?マジ?俺に気があるのかな?やったぜベイベェ!)

さりげなく、かっこつけて
Mr.:「(ぅほんっん)。)おれですか?」

そう言うと、その女性は微笑んで、

女性: 「いいえ、この店のことよ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どぉぉぉぉぉぉん!!!!!・・・・・・・

教訓:「人は、疑ってかかれ」







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