
「みんな、伏せろ〜っ!」
大きな声がホールの中に響いた。
僕は条件反射的に床にうつ伏せになった。
そして、その声と共に、マシンガンの銃声がホール中に鳴り響いた。
場内は大パニックになった。
泣き叫ぶ人、逃げ戸惑う人、そして銃弾の犠牲となり倒れていく人。
僕はこの悲惨な状況を見ながら思った。
……奴等が来た……!
僕はある武装集団の一員だ。
この国には2つの大きな武装勢力があり、
お互いに緊張状態にある。
一触即発の状態だったが、
まさかいきなり、
本部の集会を狙って来るとは思わなかった。
上層部にも予想外だったようで、
全く警戒している様子もなかった。
明らかに油断から生まれた惨事だ。
ばたばたと仲間が倒れていく……
どれだけの時間が経ったのだろう。
銃声の音が鳴り止んだ。
実時間ではたいした時間ではなかっただろうが、
僕にはとても長い時間に感じられた。
周りには同士達が大勢血まみれで倒れている。
誰も動こうとする気配はない。
みんなやられてしまったのだろうか。
運が良いのか、僕は無傷だ。
ここで動いては狙い撃ちにされるだけだから、
とりあえず、死んだ振りをして過ごすことにした。
乗り込んで来た奴は、たった1人のようだ。
たった1人の為に、たくさんの犠牲が出てしまった。
なんてことだ……。
僕はじっと奴の動向を伺っていた。
奴はそのまま引き返して行くと思っていたが、
ご丁寧にも1人ずつ生死を確認していっている。
そして順番に次第に僕の方に近付いて来た。
やばい。
このままでは、一方的にやられてしまうだけだ。
なんとかしなければ……。
僕はいちかばちかの賭けに出る事にした。
奴が不用意に近付いてきた所に、
僕の拳銃をぶっ放してやる。
至近距離から狙えば、奴を一撃で仕留める事ができるだろう。
生き残るにはこの方法しかない。
僕はそっと腰の拳銃に手をあて、時を待った。
奴の足音が次第に大きくなってくる。
それと共に、僕の脈は上がり、手には汗が噴き出してきた。
落ち着け。落ち着くんだ。
僕は僕自信に、何回も言い聞かせた。
大丈夫だ。必ず上手くいく。
奴の足音は僕の近くで止まった。
今だ!
僕はくるっと仰向けになり、奴の頭に向けて拳銃を構えた。
奴も、僕の動きに反応して銃を構える。
僕のより一瞬早く奴の銃から放たれた銃弾は、
鈍い音と共に僕の頭を直撃した。
しまったぁっ!
視界が揺れ、血が噴き出すのがわかる。
ちくしょう! ただでやられてたまるかぁっ!
意識が朦朧とする中、最後の力を振り絞り、
奴めがけて拳銃の引き金を引いた。
僕が放った銃弾は、
奴の喉を貫通し、
奴は倒れていった。
やったぁ……ざまぁみろ……
僕もそのまま倒れた。
頭が疼く。
意識も遠い。
しかし、不思議と痛みはない。
脳には、神経がないらしいから、
痛くないのはそのせいかもしれない。
血も思ったより出ていないようだ。
僕はここで終わりなのだろうか。
しかし、死ぬ気がしない。
撃たれ所が良かったのか。
助かるかもしれない。
しかし、このままここに居ても、
助かるものも助からなくなるだろう。
とりあえず、助けを求めなくては。
身体は言う事をきくだろうか。
僕はゆっくりと起き上がった。
頭を撃たれただけあって、
足がふらふらする。
僕は助かるのか……。
へんしゅーこーき
あまりに隣の住人が騒がしく眠れないのでむかついてアップしました。
いつか日記にも書いた夢です。
この舞台は僕が通っていた小学校の体育館でした。
銃で撃たれる所など、妙にリアリティがある夢でちょっとドキドキでした。
この続きは、頭を撃たれながらも、近所の家まで助けを求めにいきました。
そこの住人は、僕をかくまってくれて、いろいろと面倒を見てくれている所で、目が覚めました。
っていうか、明日朝早いのに〜! 隣の奴むかつく〜!!
と、言いつつも苦情を言いに行かないのは、僕が良い人過ぎるのか、意気地がないだけか……。
引っ越ししたいなぁ。