
「なんで雨がふるかなぁ。あとちょっとなのに……
今日、天気予報晴れって言ってなかったっけ……?」
もうすぐ学校だったので、そのまま我慢して急いだ。
そして、上空では、雷が鳴り始めた。
「まったく、ついてないなぁ」
校門をくぐり抜け、昇降口に入ろうとした瞬間、
凄い音と共に、僕のすぐ後方に雷が落ちた。
「うわっ、あぶねぇ!」
幸い僕に怪我は無かった。
しかし、なんだかこの雨は変だ。
何が変なのかは分からないが、僕の直感がそう訴え掛ける。
しばらくすると、雨は止み、学校では何事もなく、下校の時間が来た。
いつも通り、まっすぐ家に帰っていると、
その途中、神社の前に人だかりが起きているが分かった。
どうしたのだろうと、近寄ってみると、ひどい焼けどを負った人が1人倒れていた。
目撃者によると、突然雨が降ってきて、狙うかのように落雷が直撃したらしい。
「落雷……」
そういえば、今朝、自分も似たような体験をした事を思い出した。
「最近は落雷が多いのかなぁ……。
なんだか危ないから、早く家に帰ろう」
家に着いた時には、上空にはどす黒い雲が立ち込めていた。
しばらくすると、雨が降り始めた。
僕は何気に窓から外を眺めていた。
やっぱり変だ。
『狙うかのように落雷が直撃する』
今朝、僕の時もそうだった。
僕は狙われているのか……?
窓を開け、空の様子を伺ってみる。
降り込んでくる雨が冷たい……と、その時!!
上空が眩しく輝き、轟音と共に、雷が襲ってきた。
びっくりした僕は、瞬間身体引っ込ませた為、無傷だった。
これで僕は確信した。
完全に雷に狙われている。
しかし、何故雷が僕の正確な位置を狙う事が出来るのか……?
僕は、必死に考えた。
……そうだ、雨だ!
神社で落雷を目撃した人も言っていた!
『突然雨が降ってきて……』って。
今も、雨に濡れた瞬間、襲われた!
雨でターゲットの位置を確認しているに違いない!!
しかし、このままでは一方的にこちらがやられるだけだ。
どうすれば……
ふと庭を見れば、見た事もない美しい鳥がいた。
体長は1メートルはあるかという大きな鳥で、
孔雀以上に鮮やかな羽の色をしているが、鳥にしては何か不自然さを感じる。
雨が降っているのに、羽は濡れることなく、
僕の方をじっと睨んでいる。
こいつだ……。
すべての元凶はこいつのせいだ……!
また、僕の直感が訴え掛ける。
こいつを仕留めれば、この雷もなくなるはずだ!
その鳥は、じっとこちらを睨んでいて、逃げる様子も無い。
「こいつを仕留めてやる!!」
僕は、敢えて雨の中に飛び出して、その鳥と対峙した。
何故か、雷は襲ってこない。
恐らく、その鳥は、警戒して不用意に手を出してこれないようだ。
お互いの睨み合いが続く。
しかし、このままの状況が続いても、
雨の中にいる分、こちらが不利なだけだ。
なんとか、こいつを仕留める良い方法はないのだろうか……。
ふと周りを見渡せば……
へんしゅーこーき
これは、元ネタが何であるか、分かる人にはすぐに分かるでしょう。
ジョジョの奇妙な冒険に出てくる、ペットショップです。
ジョジョ風に言えば、この鳥はスタンド使いで、雨によりターゲットの場所を探知し、
落雷を発生させるという、遠隔操作型のスタンドです。
(このスタンドは自然を利用したものなので、一般の人にも見える。自己分析より)
話の展開も、自然にジョジョっぽくなってしまったような気がします。
「スタンド」とかいう名前まで出してしまうと、オリジナリティが無くなるかなぁと思って、避けました。
寝る前にジョジョを読んでしまった(ちょうどペットショップの所だった)のが、明らかな原因です。
夢の続きは、この後、僕は虫取り用の網を見つけて、
これで鳥を捕まえようと頑張りました(結構情けない)。
そして、決着がつかないうちに目が覚めました。
この夢、自分自身もスタンド使いだったら、
とても楽しい夢になりそうだったんだけどなぁ……残念。