Before Next
その出来事はある日突然起こった。
大学の部活が終わり、帰宅途中で本屋サンに立ち寄った。
僕は立読みが大好きで、毎日とは言わないけれど
暇な時間があれば必ず本屋に寄ってから帰るというのが通常だった。

その日もいつもと同じように行き付けの本屋に原チャリを止め、
店内に入っていった。
店内での立読みコースはほぼ決まっていて
まず最初に車関係の雑誌から始り、スポーツ・ファッション/芸能・漫画・文庫本と続き
最後に大人の雑誌コーナーへと突入してゆく。

文庫本の見定めが終わり、てくてくエロ雑誌コーナーへとさしかかったその瞬間
僕の目に飛び込んできたのは、あのゲイ雑誌のパイオニア “さぶ” ではあ〜りませんか!!
それも山積みにされていて
「今までなかったのにどうして・・」という疑問を感じながらも
ムショーに読みたい衝動に駆られる・・・。
しかし、あからさまに読むことは出来ないので、仕方なしにひとまず家に帰った。

しかし・・しかしである。何をやっていても頭の中は “さぶ” の事で一杯・・。
みたい! みたい! みたい! みたい! みたい!
円広志の “飛んで飛んで・・” 状態である。

ここで問題発生。
買いたいけど、顔がバレては困る。
何かいい方法は・・・と考えた挙句
原チャリで使っているフルフェイスのメットをかぶったまま店内へ突入、
物を素早く手に取り、速攻レジへ!!レジでの時間を短縮するために
極力小銭を用意し、一目散で家に帰る・・・という案を思いついた。
なかなかグッドアイデアや!
満足感で、その後に起こる緊急事態なんて、この時誰が予測できただろうか。

プランが決まれば後は実行のみ。
こういう時の僕は結構行動が早く、すぐさま家を飛び出した。

先ほど止めた駐輪場に原チャリを止め、店内に突入!
“さぶ” を手に取り、レジへ・・・よし、ここまでうまくいっている。
しかし、初めてのゲイ雑誌購入という事もあり、手が震えているし、
足もがくがく、おまけに息子も元気元気・・・(笑)
“さぶ” をレジ台に置いたとき、店員さんが目を開いて僕を見る。
ヘルメットをしているとはいえ、緊張は頂点に達し、そして・・・
代金を床にばらまいてしまったのだった。

逃げ出したい極地ではあったが、その時までに理性が崩れていた僕は
最後の勇気を振り絞ってお金を拾い集め、代金を払い終わると
走って逃げた。とにかく逃げた。別に悪い事なんてしてなかったんやけどね(笑)

さてさてこのようにドタバタ劇を演じて購入したゲイ雑誌ではあったが
やっぱりその甲斐があった。
内容は今までみたモノをはるかに凌駕し
天まで登るような気持ちだった。
これが夢にまでみた男の裸か・・・
興奮しっぱなしで、恐らく脳みそとろけてたんとちゃうかな(笑)

まーこれが大学3回の冬の出来事だった訳なんです。

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初めて読んだ
ゲイ雑誌