「言える人勝ち」っておかしい


〜訴えの多い入所者についての私なりの考え〜






私がこの仕事に就き、入所者と接して見て1番に感じた不公平は、「言える人勝ち」ということでした。
入所者の中には、介護保険的に言うと要介護認定で自立と認められる方から、要介護度5と認められる方までさまざまです。
「自立」の方だと、自分の感じている(施設での生活、他の入所者や職員とのかかわり、その他もろもろ)不平、不満など要求を直接職員にぶつけることができます。
ところが、痴呆の方、言語に障害のある方などそれができないのです。
できないから不平や不満がないかと言ったらそれは違う。
どんな方でも訴えはあると思うのです。。
訴えのできる方の話を聞いていると、私はふとそれができない入所者のことが頭に浮かびます。
訴えのできる方は、ともすると「わがまま」ととれるくらいの要求まで私たち職員にぶつけられると言うのに、訴えのできない方には最小限のことすらわたしたちに伝えることができないのです。
訴えのできる方は、たとえその要求が叶わないにしろ自分の思いを言葉にできるだけでも幸せな気がします。
そう思うと意地悪かもしれないけれど、訴えを聞いたあとそれを叶えてあげるものなのかどうするべきなのか考えてしまうのです。
「わがまま」ととれる訴えも含めて全部が全部を「はい、わかりました」とは聞けなくなってしまうのです。



入所者にはできるだけ「公平」でありたいと、介護者の私としては思います。
時にそれは、入所者にとって「冷たい」と感じられるかもしれないけれど、声なき声の「訴え」(訴えのできない方の訴え)も感じとって介護をしていくのが目標なのです。
悪い寮母かもしれませんが・・・そう思います。








このページは GeoCitiesです 無料ホームページをどうぞ