今までに気づかずにいたこと
〜「体調の悪い日」の入所者への接し方〜
不覚にも39.8度の熱を出してしまった。
ナース室の隅で休ませてもらっていると、職員の大声や足音がひっきりなしに耳に飛びこんでくる。
体調の悪いときには、こんなささいなことすら気になるものだ。
今までこんなことにも気づかずにいたけれど、体調が悪い日、入所者の方々も同じことを感じていたのかなぁ??と思うと,とたんに申し訳ないような気持になった。
高熱が出ると、身体の節々が絶え間なく痛む。
帰宅してから夫に足と腰のマッサージをお願いする。
今まで、入所者も同じことを考えていたのかもしれない。
「だれか、足をさすってください」
こう言いたかった方もいたかもしれない。
けれど、私はただの1度たりともそんなことをした事がなかった。
ナース室で苦しんでいた時、ナースがそっと近寄り私の額に手を当てて
「苦しいでしょ?アイスノンをもってきてあげるわね」
と優しい声をかけてくれた。
高熱でうなされている身には、このやさしい言葉が何よりも嬉しい。暖かい。
布団をかけなおしてくださる看護婦さんもいて、心からうれしかった。
私は今まで、体調の悪い入所者にどう接してきただろうか?
やさしい言葉をかけてきただろうか?
解熱剤を飲む。
身体がだるくて寝返りを打つのさえ苦しい。
ほとんど動かず寝ていたせいか、目がさめると全身発汗多量だった。
気持が悪い・・すぐ着替えをしないと・・・。
パーキンソン病や汗かきの方が発汗多量の時、着衣交換をする。
私は普段汗をほとんどかかないので、この気持ちの悪い状態がつらい。 1秒でも早く、この状況から脱出させてあげたい。
その際、乾いたタオルで汗をふいてもらったらもっとすっきりすると思う。
熱発している間は、食べ物が受けつけられず苦しい思いをした。
それでも喉だけは乾く。
水分が異常に欲しい。
ポカリスウェットの甘い味が喉に心地よい。
熱のある入所者にはできるだけ水分をすすめてあげたいと実感した。
できれば本人の好きなものを・・・アイスクリームやプリン等喉越しの良い食べ物も、喉を通るならお薦めしたい。
自分が高熱を出してみて改めて「体調の悪い日」の入所者のことを考える事ができた。
あれやこれやと、思いつくがままに書いて見たけれど何よりも体調の悪い日の入所者に必要だなぁと思ったのは、「時間の許す限り近くにいてあげる事」
病気の時は心細い。
言葉は交わさなくとも、近くに誰かがいてくれるだけで安心できる。
1分でも2分でも誰かが近くで見守ってくれたら・・・。
体調の悪い日の入所者には、できるだけ優しくまめに接したいものだなぁと実感したのでした。
今まで、優しくしたあげられなかった入所者の皆さん「ダメ」寮母だった私をお許し下さい。
まだ、体調の戻らない身体で、それでも今回感じた事をどうしても記憶にとどめておきたくて、ベッドの中でこそこそっと書いて見ました。
たまには、体調を壊して「相手の立場を知る」こともいい勉強だったりします。 苦しかったけどいい経験ができました。

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