「慣れ」の怖さ




「慣れ」の怖さ


〜「慣れ」は介護の仕事をする上で1番の敵です〜





今の仕事につく1年前, 私は夜専門学校に通いながら昼間特別養護老人ホームで介護の仕事をしていました。
福祉施設でのアルバイトは初めてだったので、右も左もわからずただただ職員からの指示を受けながら動くのが精一杯でした。
トランスファー、食事介助、入浴介助と「人間と接する仕事」の難しさや厳しさを感じながら私はアルバイトを続けました。
毎日が勉強でした。
そして、わからないだらけの中からなんとなく「介護」というものが見出せるようになっていったのです。。



介護の仕事に失敗は許されません。
トランスファーの失敗は、その入所者の身体を傷つけ(けがや骨折を引き起こす恐れがある)てしまうことがあるし、食事介助のミスで誤嚥を起こさせ、入所者を苦しめる結果になることだってあります。
私もアルバイト時代、トランスファーでよろけてしまったり車椅子への着地を失敗しそうになったりと無力さが原因でミスをしてしまったことがあります。
そしてそのたびに「この仕事にミスは許されないこと」なんだとしみじみ感じたものです。



人は同じことを長いこと続けてやっていると、必ず「横着」になる傾向にあります。
「慣れ」てはいけないことでも、「慣れ」てしまう・・・怖いものです。
私たちが仕事をする上では最も恐ろしいことではないでしょうか?

例えば、その入所者は時に柵をつかむ癖のある方だったとします。
当初は「この方は柵をつかむ癖のある方だったなぁ」とベッドをギャジアップする前には必ず柵が手のところに来ていないか点検するように心がけている。
それが、その方が「柵をつかむ」のが本当に稀であるとわかる。
そうすると、いつのまにか点検を怠るようになりその状態に慣れてしまって点検をせずにベッドをギャジアップするようになる。
結果、その方が柵をつかんでいる時も普段どうりギャジアップし怪我をおわせてしまう。


ベテランの介護職でも、「慣れ」が原因でミスをしてしまうことだってあります。
「慣れ」で軽はずみにやってしまったことが、入所者の命を脅かしかねないのです。



「介護」の仕事に入ったら、まず誰もがこの仕事の難しさと厳しさを感じると思うのです。
その初心はいつまでも忘れてはいけないと私は思います。
もちろん私もそのことを肝に銘じて仕事をしていかなければ・・と思っています。







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