夜勤の職員の食事の時「食べること」「食べさせられること」についてのことがふっと話題にあがります。
「無理に食事介助するのってやだよねぇ」
「うんうん、元気な私たちでも食べたい日と食べたくない日ってあるもんねぇ」
「そうそう、ずっとベッドでねてばっかりで食事だけ大盛りで持ってこられても入らないよねぇ」
「うん、自分だったら死んでもいいから無理しては食べさせないで欲しいよ」
みんな口々に自分の思っていることを吐き出します。
「でも・・」でも、食べない方をほうっておくわけにはいかないのです。
お茶を飲まない方を「まぁいいっか」とそのままにしておくことはできないのです。
第3者から見たら私たちはただただ無理強いしているように見えるかもしれません。
「老人いじめ」に思えるかもしれません。
しかしその方が生命を維持し、元気をつけるためには食べ物を経口で摂取していただくのが一番なのです。
口の開かない方、食べたがらない方に食事介助をすることはつらいことです。
もしも天から
「もう、無理しないでやめてあげなさい」
とささやき声が聞こえたら、私は迷わず3秒以内にはその手を止めるでしょう。
本人も無理無理に食事介助されるのはつらいでしょうが、こちらも逃げ出したいくらい、泣けてくるくらいつらいのです。
せめても・・と私たちは「どうしたらその方が食事をうまくとってくださるか」考えます。 職員間の意見交換を頻繁です。
その中で、とりあえずこれはいいかもしれない!と思った案を思い出すだけ上げてみます (ただし、この方法がすべての場合に当てはまるものではないと思います。ちなみに、私の職場は全介助の方が8割以上と言うかなりADLの低い方がいらっしゃるところです)
*口の開かない方で、食べ物が口の奥に入れば摂取できる方にはチップ(食事介助用の注射器等)を使用してゆっくりと少量ずつ口の奥に食べ物を入れるととりあえずスムーズに食事ができる。
(慣れるまでは、ちょっと非人間的な感じもしたのですが、口が開かない場合はなんとか食事を口の奥まで運べば食事摂取できる・・ということがわかりこういう方法に抵抗が少なくなってきました)
*お茶や水分のすすまない方には、「風邪予防のお薬ですよ」「腰痛のお薬です」と薬の名を借りて飲んでいただく。 結構「薬」という一言に敏感な方は多いようです。
*口の中の乾燥している方には、食事、水分、食事とお茶の力を借りて口の中を潤わせながら食事をしていただくと摂取がスムーズに行く場合がある。
*お膳が運ばれてきても、食べたがらない方にはデザートや甘いものから勧め「食事をしましょうか?」と誘導する。
*嫌いなものは無理強いしない。本人の食の進みが悪いおかず等は無理して食べなくてもよいことを伝え、ほかのおかずで食事をしていただく。
*車椅子、ベッド等姿勢の悪さにより食事が摂取しにくいことがあるので、かならず食事の前にはきちんと食事のとれる姿勢にすること
*排便があり、それが気になって食事ができないこともあるので、食事前に必ず排便がないかチェックすること
私なり(うちの職場の同僚なり)のせめてもの工夫です。
「おいしく楽しく、食事をしていただけたら・・」
たぶん介護職の人間すべての願いですよねぇ・・

このページは です
無料ホームページをどうぞ
|