「体位交換」の大切さ


〜「褥創」は介護者の敵です〜






職場では、2時間おきほどに(昼夜問わず)体位交換(入所者の身体の一定個所に圧迫がかからないように身体の向きを変えること)をしています。
「老人病院」を彷彿とさせるような我が職場では、褥創(床ずれ)は何よりも敵!
床ずれは、体位交換をおろそかにしていると訳なくできるものです。

「老人病院」等のルポを熱心に書かれていた大熊一夫氏の本の中では確か、もっとも短時間だと、半日ほどで褥創をこしらえてしまう・・と言うことが書かれてあったと思います(本棚に本を探しに行ってみたのですが、ちょっと見当たりませんでした。不確かな情報でゴメンナサイ)
寝たきりで、自分の意志さえ言葉にできない方が多い私の職場では、定期的に体位交換をしています。
本人からの要求がないぶん、こちらが気を配るしかないのです。



以前は「床ずれを作ったら寮母の恥」だということを、よく先輩寮母に言われてきました。
そのせいか、経験の長い職員は褥創に敏感です。
少しでも、入所者の身体に「赤み」のある部分を発見すると、モビラート(薬品名)マッサージや、ビーズ枕で体位交換を工夫するのです。
いかにしたら、「赤み」のある部分を褥創へと進行させないか、その個所への圧迫を防げるのか?頭をひねります。
安楽の姿勢をとっていただくために、各入所者のベッドにはビーズ枕を2、3個用意し、片側を向かせる場合背中に1つ足元に1つ使用します。
手足の麻痺の有無、腰の曲がり具合等でビーズ枕は個人個人で使い方を調整します。
日々、これのくり返しです。



私は今まで、大病を患ったことも、ベッドに寝たきりの生活をしいられたこともありません。
だから、いまいち寝たきりという苦痛も、「安楽の姿勢」のとり方もわかりにくかったりします。
けれど、入所者の身体に刻まれた入所以前にこしらえ治癒した褥創の跡形を見るたびに、なんとしてでも褥創は避けたいなァと思うのです。



私なりに「体位交換」で工夫していることといえば、手を必ず身体の下敷きにしないよう確認すること。
(麻痺している側の手は、痛さも感じず身体の下敷きになってしまうこともあったりするのです。叉、手を下敷きにしていても訴えのできない方がとても多いのです)
夏の暑い日、汗かきの方だと背中にビーズ枕が接しすぎていると暑さが倍増するので、ビーズ枕を下目にずらして通気性をよくしてあげること。
身体に、苦しそうなところがなか必ず確認する事。
できる限り、手足を伸ばしてもらうようにうながし、自力で体の動かない方に間してはこちらが無理のない程度に手合いを伸ばして、身体の拘縮を防ぐように心がける事。
などでしょうか・・。

「体位交換」ってホントに大事です。








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