−断乳−(番外編)  1999.7.13〜

千尋の時も香南衣の時も、あれだけ出の良かった母乳も
半年くらいになると、自然と出なくなった。
その後メインで栄養をとっていた粉ミルクも
離乳食が本格的になった1歳頃、たいした苦労もなく哺乳瓶もとれた。

末っ子の佑弥の場合、半年過ぎても母乳は出ていた。
出ればほしがるのは当たり前で、いつも私にくっついていた。
1歳のお誕生の頃に、断乳した方がいいのかなぁ〜と思いつつもそのまんま。
そして約1年が過ぎた。

佑弥は朝起きて、まずぱいぱい。
しばらく遊んで飽きてくるとまたぱいぱい。
昼寝をするときも、むしゃくしゃしても、またぱいぱい。
いつでも私によじ登って来ては飲んでいたし
私もまた、ちょっとぐずるとそれで泣きやませるようにしていたのだ。

だが、だんだん私が辛くなってきた。
まず飲む力がすごいので、痛くなってきたのだ。
おまけにただ飲むだけでなく、あいてる方のおっぱいを手で遊ぶのだ(^^;;
これがまた、ひじょ〜〜に痛いのだ(;_;)
さらには、私がちょっとゴロンとしていると
ぱいぱい、と言いながら服をめくり上げ勝手に飲むのだ。
まったくぅ、チカン親父じゃないんだから〜(笑);;
夜中に寝ていても、むくっと起きては人の上に乗り
同じことをするのだから、もう〜たまらないっ!

最初、7月の1週目に断乳しようと思った。
だが張りがすごいのと、夜中に大泣きするので2日目ですぐリタイヤ(^^;;
そして何日か過ぎて、7月13日にやっぱり断乳を決意。
今度は絶対に成功させてみせる、と。

昼間は比較的楽だった。
ちょうど好天にも恵まれ、泣いても外に遊びに連れていけばすぐ泣きやんだ。
問題は夜である。
佑弥がいつも夜寝るパターンとしては、さんざん遊んだ後に
眠くなってくると、ぱいぱい攻撃が始まる。
今まではそれで抱っこして飲ませ、そのまま寝る。
だが、断乳となると抱っこだけでは絶対無理だった。
抱っこすると、どうしても胸の位置が近くなるので
体をよじらせ泣きながら「ぱいぱい(TT」と叫ぶのだ。
そのまま寝るのをまっていたら、私は腰が痛くなってしまう。

残った手段は、車でいつの間にか寝ちゃったよ、やったぜベイビー(ニヤリ)作戦だ。
車に乗せると、だいたい20分も走れば寝る。
今までも仕事に追われてるときは、時々やっていた。
夜の9:30頃、近所はもうシーンとしてる中ドライブに出かけた。
その日の昼は、外でいっぱい遊んだこともあり意外とすんなり眠った。
家に帰り、そっとベッドに寝かせる。

テレホの時間に、少し遊んでから私も布団に入った。
そして数分もしないうちに、むくっと起きあがりぱいぱいと泣き始めた。
とにかく喉が枯れるほど泣くのだ。
時にはむせたり、鼻水をたらしながら必死に懇願する。
ちょっと心が痛んだ...

親の都合でこんなにまでして飲みたがっているのに、あげないなんて...と。
でも、いつでもどこでものぱいぱい攻撃に、私が参っていたのも事実だ。
ごめんね、ごめんね佑弥....
そう何度も心の中でいいながら、「もう、ぱいぱいはお終いね。バイバイだよ。」
そう言うと、言葉の意味がわかっているので余計に泣く。
でもしっかり言い聞かせることが大事と聞いていたので
何度もそう言って、ギュッと抱きしめた。
30分以上は泣いていただろうか。
やがて疲れ切って眠ってしまった。

最初の夜は、この繰り返しだった。
夜中に何度も何度も目が覚めて、そのたびに泣く。
泣き疲れて、また眠るという感じだった。
当然私はひどい睡眠不足だった。
おまけに、おっぱいがものすごく張るのでそれも痛い。
合計で3時間眠れたかどうか、という感じだった。
でも、こんなのはきっと長くても1週間だろう。
佑弥にこれだけ辛い思いさせているんだから、私も頑張らないと!

2日目起きてくると、やはりすぐぱいぱいだったが
私がリンゴジュースを出すと、すぐにそっちを飲んだ。
今まではこんなことはなかったのだ。
やはり夕べ一晩で、もうもらえないのだ...と思っているのだろう。
この日の日中も、昨日と同じ様な感じで楽に過ごせた。
ただおっぱいの張りがピークに達して、涙が出るほど痛い。
耐えきれずに、台所の流しの所でしぼった。
やっぱりかなり溜まっていたようで、しぼるのにスゴク時間がかかった。

で、ふと私は母乳ってどんな味?と思いついて
しぼったのを、コーヒーカップに少し入れてみた(^^;;
ぺろっとなめると、なんと甘い味だったのだ@@
へぇ〜〜〜こんな味だったんだぁ。
で、そのカップに入った母乳を佑弥に差し出す。
あれだけ好きなんだから、きっとごくごくと飲むのだろう(^^)、と。
「はい、ゆうや(^^)」   「ゴクッ、いんないっ!(いらない)」
なにぃーーーーーーー!!(笑)
思わず声に出して言ってしまった。
カップだと飲まないなんて、なんてスケベ〜じゃなくて、ぜいたくもの(笑)

そして、夜が来た。
昨日と同じように、眠くなってきたら車に乗せる。
ここまでは、まず苦労することはないのだ。
問題は布団に寝せた後なのだ。
昨日の夜もそうだったが、布団に入っているので、やはり私の服をめくろうとする。
めくるのを必死に手で押さえるのも、なんだかやなものだ。
それで、バンテージのような伸縮性のあるものを
服の上から、腰の辺りにまきつけて服をめくれないようにした。
ダンナがそれを見て「ダイエットですか〜?(笑)」と、くそのんきなことを言った。(−−;)

そのバンテージの効果は、思った以上で
これ以上はめくれないと思うと、めくるのをあきらめるのだ。
だがぱいぱいと泣き叫ぶのは同じ。
それで昨日と同じく泣き疲れるまで泣いて、眠る。

3日目の朝が来た。
起きてきてすぐにぱいぱいと言わなかった!
おまけに日中も2.3回言っただけで、たいして泣きもせずすんだ。
それに、夜も最初はやはり車で寝せたのだが
なんと、夜中に一度も起きなかったのだ。
ただ何度も寝返りをうつので、私がまた起きて泣くのでは??
と、ビクビクして寝顔を見ていたので、やはり睡眠不足だった(笑)
とうとう頭痛までしてきてしまった(^^;;

ちょうど雨でダンナが仕事を休んでいたので
夕ご飯を食べた後、少し仮眠を取らせてもらった。
その日の夜、車で寝た後はやっぱり一度も起きなかった。
二階があまりに暑かったので、エアコンをしばらくつけていたのも良かったのだろう。
寝苦しいと、それだけで目が覚めてしまうだろうから。

そして一週間が経った。
私の方の張りもだいぶおさまってきて、2日に一度しぼればいいくらい。
時々思い出したように、ぱいぱいと言うものの
私はほとんど終わったと思っている。
そう言えばこの前お風呂に入った時も、笑って「ぱいぱい」なんて指さしていたっけ。
もう、佑弥は幼いなりに自分で気持ちの整理をつけたのかもしれない。
思ったより早く落ち着いたので、一安心だ。
それと同時に、もう私の膝の上でニコニコして飲む佑弥の笑顔は見れないんだ....
「ぱいぱい好き?(^^)」って聞くと「しゅっき〜」と答えていたのも聞けないんだ....
そう思うと、ちょっと涙が出てくる勝手な母であった(^^;;