「はぁ〜暇だなぁ.............」
1ヶ月後に出産予定日を控え、在宅でデータ入力の仕事をしていた妻は休みに入っていた。
毎日仕事でパソコンと向き合っていたが、もともとパソコンに詳しくはないので、やることもできることもない。
可愛がっていた、パソコンの『たまごっち』も、とうとう死亡した。
ソルティアもちょい、飽きた。
上海は、もうやり尽くしてしまったし、ドラゴンスレーヤーは、どこにしまい込んだかわからない。
考えていることは、暇つぶしのゲームのことだった。
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夫が、毎夜毎夜こそこそとやっているあのゲームがちらりと脳裏をかすめた。
(でもなぁ、気味悪いしな〜)
しかし夫はよほど気に入っているらしく、ことある毎に
「ね、ね、やらない?やらない?」
と、誘いをかけてくる。そんなに面白いのか?
その名は、DIABLO
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悪魔のようなゲームだった。
夢の中で、家中にゲロ犬の大群が押し寄せて黄色くなっているのを、泣きながら掃除した。
戸を開けると弓が飛んできたり、タンスを開くとNOVAが発動されるのでは?
と、おびえたり(ちょっとウソ^^)
もともとゲームにのめり込みやすい妻にとって、そのゲームにはまるのは他愛もないことだった。
1日に、いったいどれくらいの時間を費やしていたのだろうか。
6歳になったばかりの長女にも、「お母さん、またDIABLO〜?」
とまで言われる始末だ。
ま、ま、まずい・・・非常にまずい事態だなぁ。
「お、おばあちゃんには、言わないでね^^」
何がまずいって、お姑さんに知られるのがまずいのだった。
しかし、マウスを握るその手は止まらなかった。
カチッカチッカチッカチッ