第3話 地下墓地での死

  戦士は今日も戦っていた。暗い暗い戦場でただ一人・・・・・・
勇気ある戦士は、いつも噂に聞き及ぶ『新鮮な肉を求める豚』がいる部屋の扉は開けず、
『手下をたくさん連れた骨骨王』がいる階では速攻で階段を見つけて降りていた。         あああ、ふれっしゅみ〜と

そろそろ地下5階あたりの敵をこらしめに行くかな。
現時点で、レベルは15。装備もかなり整ってきている。
これなら、行ける。
確信をもち、地下墓地へと向かった。

地下墓地は、いっそう不気味さを増していた。
薄暗く、しかも、どこからともなく風にのって聞こえてくる苦痛の叫び声...。
しかし、戦士はひるまなかった。
少しずつではあるが、敵を倒し、前へ前へと進んでいた。

いくつめの門を曲がったときであろうか。
真っ赤な体で闇に浮かぶ敵の姿があった。
まるで、コウモリのようだ。奴らは集団でいた。
きっと、あのひときわ目立つ真っ赤な体が奴らのボスだろう。
戦士は、豚や骨骨王のように会う前に避けることは学習していたが、
会ってから避けることはまだ学んでいなかった。
チーーーーーン。

うーん。実にいい音だ。
あ、これは違うのか。私がばらまいた音じゃないか。
ある程度の装備になってからは、初めての死だった......
死んだ時は町に戻るといい。
そして、散らばった装備品を取り返しに行くといい。
そう聞いていた。
しかし、1回では無理だった。丸裸状態だし、お金もあまりない。
そうだ、まだ1〜4階は敵がいるから、そこでお金や装備を揃えよう。

お金と装備がたまったと思っては5階へ行き、また死ぬ。
また、お金と装備を調えては、5階へ行くが、取り返せない。
だんだん、敵が5階の階段近くに来たような気がする。
もう、無理なのではないか?弱気になってしまう。

しかし、死んだ時に装備していた品は、ユニークと呼ばれる非常に貴重な物らしい。
町で偉そうに腕組みしている大男も、町外れにいるぼったくり小僧の所でも手に入らない逸品らしい。
あきらめるわけにはいかない。
二度と手に入らないかもしれない。

結局6時間という、膨大な時間が流れた。
本当に、何度死んだのだろうか。
しかし、やっと、やっとのことで装備は元に戻った。
ついに取り返した、という満足感でいっぱいだった。

取り返したユニークアイテム。
『Night cape』 と 『Constricting Ring』・・・・・・・・・・・・・・・・・

第3話 終わり


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