戦士は今日も戦っていた。暗い暗い戦場でただ一人・・・・・・
勇気ある戦士は、いつも噂に聞き及ぶ『新鮮な肉を求める豚』がいる部屋の扉は開けず、
『手下をたくさん連れた骨骨王』がいる階では速攻で階段を見つけて降りていた。
あああ、ふれっしゅみ〜と
そろそろ地下5階あたりの敵をこらしめに行くかな。
現時点で、レベルは15。装備もかなり整ってきている。
これなら、行ける。
確信をもち、地下墓地へと向かった。
地下墓地は、いっそう不気味さを増していた。
薄暗く、しかも、どこからともなく風にのって聞こえてくる苦痛の叫び声...。
しかし、戦士はひるまなかった。
少しずつではあるが、敵を倒し、前へ前へと進んでいた。
いくつめの門を曲がったときであろうか。
真っ赤な体で闇に浮かぶ敵の姿があった。
まるで、コウモリのようだ。奴らは集団でいた。
きっと、あのひときわ目立つ真っ赤な体が奴らのボスだろう。
戦士は、豚や骨骨王のように会う前に避けることは学習していたが、
会ってから避けることはまだ学んでいなかった。
チーーーーーン。
うーん。実にいい音だ。
あ、これは違うのか。私がばらまいた音じゃないか。
ある程度の装備になってからは、初めての死だった......
死んだ時は町に戻るといい。
そして、散らばった装備品を取り返しに行くといい。
そう聞いていた。
しかし、1回では無理だった。丸裸状態だし、お金もあまりない。
そうだ、まだ1〜4階は敵がいるから、そこでお金や装備を揃えよう。
お金と装備がたまったと思っては5階へ行き、また死ぬ。
また、お金と装備を調えては、5階へ行くが、取り返せない。
だんだん、敵が5階の階段近くに来たような気がする。
もう、無理なのではないか?弱気になってしまう。
しかし、死んだ時に装備していた品は、ユニークと呼ばれる非常に貴重な物らしい。
町で偉そうに腕組みしている大男も、町外れにいるぼったくり小僧の所でも手に入らない逸品らしい。
あきらめるわけにはいかない。
二度と手に入らないかもしれない。
結局6時間という、膨大な時間が流れた。
本当に、何度死んだのだろうか。
しかし、やっと、やっとのことで装備は元に戻った。
ついに取り返した、という満足感でいっぱいだった。
取り返したユニークアイテム。
『Night cape』 と 『Constricting Ring』・・・・・・・・・・・・・・・・・