もうずっと地下墓地に来てから、行き詰まりを感じていた。
弓を撃ってくる、山羊のような奴に苦労していたのだ。
追いかけても追いかけても、逃げていく。
とにかく、戦いにくい相手だ。
攻撃力が低いから、一度で倒せず、逃げられるんだな。
そう、気づき始めた頃にすばらしい武器をWIRT少年から
約5万円も出して買った。
こんな高い買い物は初めてだった。しかし、ついているなぁ。
『KING’S』 という、その名の称号にふさわしく、敵があっという間に片づく。
なんだか、無敵になった気すらした。
いま、画面上には、星が点滅しているかもしれない。
しかし、どんな時も、幸せとは長続きはしないものだ。
狂ったように敵をたたき続けているうちに、ふと気づくと戦士は拳で戦っていた。
?????
INVを開いてみた。やはり装備してない。
あれ?装備って落とすことって、あるのかな。
戦っていた近辺もくまなく探した。
.....ないっ!!!。
泥棒されたのか!?(注:まだ、BNには行ってないのに....)
途方に暮れていたら、夫が
ちゃんと武器修理してた?」
「???????」
どうやら、武器や防具には、耐久性という物があって、使っているうちにそれが減り、
修理せず酷使していると、遙か宇宙の彼方にまで飛んでいくらしい。
しかも、今だからわかるが、その『KING’S』 のあとには『CLUB』という名前も付いていた。
普通より耐久性は低いのだ。
またもや、悪夢のような鬼ごっこが始まった。
もう、なんだか、叫びだしたい気分だった。
すると、またもや、夫から助言。
「弓を使うと、こっちは移動しなくてもいいから楽なんだよ」
すぐさま、町にいき、適当な弓を仕入れた。
そしてためし撃ち。
ポンポンポンポン(山羊って、倒すときこんな音しませんか?^^;)
あああ、いいな。これ。
弓ってこんなに便利なんだ。
タン タン タン タン
しかし、結構とろい気がする。
「いい気もするけど、なんか、とろい、こいつ」
「それはウオーリアーだからだよ。ローグだと、連射ができるよ」
すぐさま、ROGUEを作って、LVをどんどんあげる。
名前は、産まれてくる子供が、女の子だったら付けたい名前。
*** yu−ri ***
早く試してみたくて、うずうずしている。
ようやく5Fへ行けるくらいのLVになった。そして山羊発見!
タンタンタンタンタンタンタンタン
ナイスーーーー!!
あんなに、苦労していたのが嘘のように山羊達がはじかれていく。
のめりこんで、冒険者で、戦っていた。
気づくと、キックで戦っていた。
...............
弓は連射するため、更に、耐久性には気を付けなければいけなかったらしい。
学習能力がなかった...。
この日から、冒険者yu−riも、様々な経験をしていくことになるのであった。