第5話 更なる試練

戦士から冒険者へ職業を変え、このままCAVEに進めるかと思いきや
未だに地下墓地をさまよっていた。
すでにLVはとうに20を越えているのに、MAREはもちろん、NORのCAVEにも行ってない。

なぜなら、敵が強すぎるのだ。
当然と言えば当然なのだが、それにしても、強すぎる。
雑誌によれば、早い人だとLV24くらいでも、なんとかかんとか最終ボスに勝てるらしい。
24なんてとっくに過ぎてるよぉ。

まぁ、自慢ではないが、ゲームは好きだが、下手くそである。
ドラクエの闇のボスと3時間も戦っていて、
「よく死ななかったもんだな」と、誉められたこともあったくらいだ。
『好きこそものの上手なれ』 あんな言葉は嘘っぱちだ。
私の辞書には、『下手の横好き』 と言う言葉しかない。
ああ、余談であった。

特に、雷のような攻撃をしてくる、コウモリのような敵に会うとだめなのだ。
 「どうしても、こいつらに勝てないよ。先に進めないよ」
ついに、夫に助けを求めた。
 「どいつどいつ?」
 「こいつ、こいつ。ほら、全然死なないでしょ?」
 「......なんで、CHAIN LIGHTNING 撃っているの?」
 「何で?って ラクじゃん。四方八方に飛んでいって^^」   ?
えええ、反則事項なのかな?もしかして

 「....あのさ、敵のRESIST 見てる?」
 「れぢすと?」
 「雷の魔法に免疫がある敵に、CHAIN LIGHTNING 撃ってどうすんの?」
 「ええっ。そんなもんが、あったんかぁ....」
1Fから4Fあたりは、見境なくCLを撃ちながら歩き続け、跳び続けて
 −−−わ〜たしは〜つよ〜い〜!−−−
とか、思っていたのに。

とにかく、攻略法は、わかった。
もう、雑魚には用はない。地下洞窟へGO〜!GO〜!GO〜!

しかし、世の中はそんなに甘くはなかった。
ぼっこぼこにされた。
こいつの前世はラガーだったらしい。
タッタッタッタッーと走ってきて体当たりする。
しかし、時々私がひゅっ、とかわすとそのまま通り過ぎていく。
けっこう笑かしてくれる。
しかし、受けるダメージは大きすぎるのだ。

仕方なくまた地下墓地へと戻る。
 「なんで、またCATACOMBS?」
 「聞かないで」
 「ね、何で?」
 「何でって、クリアできないからだよ...#」
 「うーーーん......ちょい、いい?」

夫が私のキャラクターデータを見る。
 「あああ、RESIST 低すぎるよ。もっとあげないと。RESISTは大切だよ。」
 「??敵じゃなくて?」
 「うん。そうだよ。自分にも抵抗力みたいなのを、つけておくんだよ」
 「はよ、言ってよー!そういうのは!」
いつもながら、教えてもらうくせに態度のでかい妻だった。
しかし、敵にも自分にもRESISTかぁ...。

後日、買い物に行ったときの車中。雷が鳴り響いていた。
 「私、LIGHTNING の RESIST低いから、感電しちゃうかも〜^^」
と言ったら、あきれ果てた夫が、ぽつり。
 「脳みそ、腐っているな.....」
むっか〜

第5話 終

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