第8話 秘密の小部屋

地獄へ来るようになってもうどれくらい経ったのだろうか。
ようやく13階、14階と制覇できるようになった。
残るは15階と、16階のみである。
初めて15階へ降り立ってみたが、たいして変わりはない様子だ。
いつものように、TPは出しておく。

今日もセクシーお姉ちゃんのお出迎えかぁ…。
ちっとも嬉しくない。
それでも、この頃になってようやくストーンカースの有効な使い方を知り
固めては射る。固めては射る。で何とか進んでいた。

おっと、集団だ!テレポで脱出!
しかし、移動できない。
何度やっても移動できない。
マナはまだ残っているしおかしいな。と、よくよく見てみると
移動できないような、思いっきりマップの端の所に、カーソルがあった。
あわてている証拠である。
いけないいけない。こんな事であわてているようでは。先はまだ長いのだ。

この頃になると、雑誌のおまけとかに付いていたという、ちょっとしたガイドブックを入手していたので
アイテムや、武器、防具。さらには祭壇や、わき水などの効果の情報を得ていた。
そんなとき、【PURIFYING】という、わき水を発見。
早速調べてみると、マナ回復の泉とある。
一回クリックすると、1ポイントずつ回復とある。
カチカチカチッ
なんか、水の音のようなのが聞こえるが、イマイチわからない。
【C】ボタンを押して、見ながらクリック。
 「ああ、本当に回復している〜ラッキー!」
目で効果を確認できるとなぜかとてもうれしく、マナが全部回復するまで押していた。

 「そうだ!!」
魔法をガンガン使ってもここで回復していればメチャ楽チンだな。
もう、究極の攻略法を思いついたかのように、
魔法をガンガン使っては戻り....を幾度となく繰り返していた。

.........指が疲れた。
疲れきって冷静に考えてみると、何だがすご〜く時間と体力の無駄のような気がしてきた。
何百回というクリックの回数と、この左指のだるさを考えたら
とっとと町に帰り、150エン出してマナを買った方がよっぽど利口な気がする。
やめたぁぁぁぁ。
作戦変更。(これが作戦かどうかは定かではないが)

しかし相変わらず、魔法は乱れ飛ぶ。
得意技はCL。
さすがに、全ての敵には使わなくなっていたが、初めて会う敵だと、とりあえずCL。
初めてでなくても、敵のRESISTを覚えてなければ、とりあえずCL。
要するに、何でもかんでもCL。依然進歩ナシ。
まぁ、何度かやってみて、敵の苦しむ声が聞こえないと魔法を変えるようになったので
やっぱり、3歩進んで2歩下がるくらいだろう

敵のボスは、わかりやすいように体が光っている。
カーソルを合わせたときも、他の敵とは違う黄色で名前が出る。
CLをバンバン撃っていたら、
ある部屋から、どんどんそのおねーちゃんボス達が出てきた。
??????
なぜこんなにたくさんいるの?
あわてながらも何とか撃退。
おそるおそる、その部屋へ入る。
入る前に気づいたが、少し中が明るい部屋だ。

『オバンニハ、ヨウハナイ。フーーーール』
って言われた気がした###。 しかも外人に###
『おばんには、用はない。フール(馬〜鹿)』だとぉぉぉ?
未だに、この意味は理解してないが、(そもそも、聞き取れない)
町のグリスウォルドなんか、話しかけた時のあの言葉が
『ヨォー!真っ赤なジィ〜さんよ』
と聞こえて、
「あたしゃ、爺さんじゃあないよ。」
パソコンに向かって反論したこともあった。

本で確認してみると、その部屋のボス、『ラザルス』という奴を倒せば
DIABLOのいる16Fへと続く道が開かれるらしい。
とりあえず、そいつだけでも倒さねばー!!。

逃げる逃げる。追いかける追いかける。
SCをかけても、なんかうまくできないが、狙い定めて固める。
ラザルスは部屋の外にまで逃げていく。
それでも追いかけてなんとか、SCをかけ、弓を撃ちまくった。

執念にも似たような気持ちで、倒した。
こんな満足感は久しぶりだった。
一仕事終え、町へ戻るその足取りは確実に軽かった。

第8話 終


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