これは2001年9月6日〜10日の「ワシントンDC紀行」について書き綴ったものである。

タイトルは、映画「007シリーズ」をパロってみた。だから「危機一発」の“発”の字が違うじゃないかっ!と言うことなかれ!!これで、いいのですよ!日本で007シリーズの第2作「危機一発(本題は「ロシアより愛をこめて」)」が封切られた当時(もう40年近く前の話)小学校の書き取りテストでみんながこの字を書いてしまったため、教育委員会からクレームがついたとか、つかなかったとか・・・。

ということで早速始めたいと思う。だが、始める前にまず触れておかねばならないことがある。2001年9月11日午前(米国現地時間)にニューヨークとワシントンDCで未曾有の同時多発テロ事件が発生した。被害の規模等はニュースで周知のことと思うが、私の紀行の日程を見て頂ければお分かりのように、事件が起こったのは帰国の次の日である。しかも、結構近いところにいたのである。帰国に利用した飛行機は、10日午前発のワシントン〜サンフランシスコのユナイテッド機。旅程が1日ずれていたらと思うと・・・何か運命を感じずにはいられない。大袈裟ではあるが、正に『危機一髪(発?)』。

犠牲になられた多くの方々には心より冥福を祈ります。

さて本編だが、紀行は波乱含みの幕開けだった。ワシントンに着くまで“サンフランシスコ”と”シカゴ”で2回も飛行機を乗り継がなきゃならない。地下鉄の乗換(日本で)なら訳ないが、飛行機の乗換なんてやったことない。6日夕刻に関空を発って、まずはサンフランシスコ国際空港に到着。機内ではまだ日本語での放送があり、日本人のクルーも乗務していた。

入国審査も、審査官に「ビジネス?」と聞かれて「イエス、サイトシーング」などと答えながら、無事クリア。ここでは問題なく乗り継ぐことができた。だが、次のサンフランシスコ〜シカゴは国内線。機内放送なんて、英語が早くて理解不能。しかも、乗客に日本人が少ない。映画も英語とスペイン語でしかやってないからもう寝るしかない。食事も良く分からないタイミングでやってくる。(しかも、お世辞にも美味しいとは言えない・・)まあ、それでも何とか無理矢理くつろいでいた。

何時間か経って目を覚ますと不穏な雰囲気で着陸態勢に入っている。「あれ?」機内放送でしきりに何か言ってるが、さっぱりわからない。細切れで聞き取れるのは「デンバー」とか「ストーム」とか「アンフォーチュネイト・・・」とか、そうこうしているうちに着陸してしまった。窓から外を見ると、やっぱりデンバーの空港。

「なんだ?????」またもや、機内放送。分からない・・・。ザワついて来た。隣人が何やら話し掛けてくる。でも微笑むだけ・・・。しばらく様子を伺うが、降りていく人はごく僅か。不安は不安だが、これはもう身を委ねるしかない。このまま留まろう。備え付けの機内誌に載っていた路線図を見ると、デンバーってサンフランシスコ〜シカゴのまだ半分の行程・・・。