(臨床医編)

くうちゃんの お医者さん修行は まだまだ、続きます〜


♪自業自得♪
 「先生、俺 見えるように なるんかなあ。治るんかなあ。」
 「ならないね。」
 「じゃ、メガネかけたら 見えるんかなあ。」
 「メガネかけても、見えないよ。視神経が 痛んでるからね。」
 「じゃあ、ずっと 視力は このままなんかな。」
 「そのままだったら いいけど。今より、見えにくくなるかもしれないよ。」
 「・・・・・」
 「自分で 原因、分かってるでしょ。」
 「うん・・・。」
 「とにかく、シンナーは やめなさい。やめなくちゃ、話に ならない。」
 「もう やめてるねんで、先生。 ずっと 吸ってない。」
 「とりあえず、薬出しとくから。 また、いらっしゃい。」
彼は、シンナーで 神経が やられ、不自由になった足を ひきずって帰って いきました。
彼が 帰ったあと、やはり シンナーの 強い匂いが 残っていました。

♪ホントに 見えないです!♪
 「先生、診断書 書いて下さい。 身体障害者(身障)手帳を もらおう思って。」
彼女は、診察室の 暗い中を、スタスタと 歩いて 椅子に 座りました。
 「身障診断は、色々 検査しないと いけないからね、検査の 予約しますね。」
後日、彼女の 検査結果が でました。 視力は、光が 分かるのみ。
視野検査は 異様に 狭い。 でも、その他の 検査結果は 悪くない・・・。
これは、詐病 (病気の ふりをする)か、 心因性の 視力障害が くさそうです。
 「ホントに 見えないのかなあ。視力と 視野以外は 悪くないんだけどね」
 「ホントに 見えないです!」
 「そうかな〜・・・また、後日 検査 やりなおしますからね」
彼女は、またもや スタスタと 帰っていきました。くうちゃんが 仕事を おえての 
帰り道。 彼女と ばったり 出会いました。 彼女は、自転車に 乗っていました。
 「光しか 見えないっていう人が 自転車に 乗れるわけ ないじゃん。」
くうちゃんは 思わず、独り言を 言っていました。

♪悪魔の ささやき♪
 年の暮れも せまった 御用納めの前日の ことです。
 「先生・・・目痛い。頭も 痛い。どうなってるんでしょうか?」  
山西さんは くうちゃんが ずっと 経過を 診ていた 患者さんです。
眼底出血を レーザー治療で 押さえようと していたのですが、治療が
病気の勢いに ついていかず、続発性の 緑内障を 併発してしまいました。
 くうちゃんは、年末年始を 友達と 旅行する予定に していました。
とても 楽しみにしていた旅行で、正直なところ 今、山西さんを 入院させてしまうと
病状によっては 旅行に 行けなくなってしまうかも しれません。
(当直の先生に お願いして、点滴と 内服で 年明けまで ごまかそうか・・・)
悪魔のささやきが くうちゃんに 聞こえました。
(年明けに 処置したって 大丈夫だよ〜。旅行行きたいんでしょ。)
 「先生、どうしたら いいんでしょう・・・・」
山西さんの つらそうな声と、家族の 心配そうな顔を 見て、くうちゃんは 決心しました。
 「年末だけど、入院できますか? 今日、早速 処置しましょう」
 「先生・・助かりました。ありがとう、すぐ 入院させて 下さい。」
 早速、緊急入院となり 処置を することに なりました。山西さんの 症状は、
幸いに 処置に 比較的 早く 反応してくれて、30日には 状態は かなり
落ち着きました。もう、大丈夫です。 くうちゃんは 山西さんに 相談しました。
 「あの・・明日から 旅行に 行きたいんです。状態は まず、大丈夫と 思います。
 当直の先生に 治療方針は よく説明しておきました。もし、なにか あったら、
 病棟の看護婦さんから 連絡もらうように していますので、すぐ 飛んで帰ります。
 あの・・・行ってきても いいでしょうか?」
 「先生・・・年末に ごめんな。もう ずいぶん楽になってるから、行っておいで。
 心配かけて ごめんな。 旅行済んだら すぐ 帰ってきてくれるんやろ?」

♪冥土の土産♪
 「先生・・・手術してやって下さい。」
 「しかし・・・山田さんの 体力的なものを 考えると・・・」
 「見えるように なりたいんです。」
 「お気持ちは よく、分かります。もうちょっと 体力が 回復してから・・・」
 「私の体力が 回復することなんて ないんでしょ? 知ってるんです」
山田さんは 癌で もう あまり長くないことは、本人が 一番よく 知っていました。
 「・・・・・・」
 「あの世で じいちゃんに、自慢してやりたいんです。よう 見えるでって。」
 「分かりました。手術、がんばりましょうね。」
 「先生・・ありがとうなぁ。いい 冥土の土産が できたわぁ。」

♪オンナの執念♪
 二重まぶたの 目がくっきりした、美人が 外来に やってきました。
 「目が とても かゆくて・・充血もしますし・・・めやにも・・・」
 「じゃ、ちょっと 診察しますね」
どうやら アレルギー性の結膜炎の ようです。まぶたを ひっくりかえして、
あら びっくり。 彼女は、ふたえまぶたの 手術を 受けていたのでした。
ふたえに するために 縫っている糸による アレルギーでした。
 「抜糸したら・・・治ると 思うんですよね・・・・」
 「抜糸したら、ふたえじゃ なくなりますか?」
 「そうですね・・・恐らく。 抜糸しないと 治らないですね。残念ながら」
 「じゃ、いいです。かゆみも 充血も ガマンしますから」
・・・う〜ん、オンナの執念を 見た くうちゃんでした。
(当たり前ですよね。 高い お金払って 手術してるんだもんね)

♪主治医とは・・・♪
 宮崎さんは、人のいい じいさまです。白内障の手術 目的で 入院されました。
病棟の 看護婦さんが 私に 言いにきました。
 「先生〜! 宮崎さん なんとか して下さい!」
 「え?宮崎さん どうかした?」
 「検温に行くでしょ、そしたらねぇ・・手が 伸びてきて、私の胸を 触るんです!」
 「先生!私は、血圧を 測りに行ったら、お尻を 触られました!」
 「私は、手を 握られました!」
 「ご、ごめんねぇ。(汗) 私から よく注意するから・・・」
こういう時、主治医とは 肩身が 狭いものです。
 手術は 無事に済み、経過は 良好、視力も かなりよくなりました。
ある日 ベテランのナースの 高山さんが 私のほうに ニコニコ近づいて きました。
 「先生、宮崎さん よく見えるように なって ヨカッたですね」
 「経過も よくって、ホッとしてるの」
 「最近、宮崎さん よく見えるから、若いナースの お尻しか 触らなくなったのよ」
 「え?」
 「もう 私は 触られなくなりましたのよ。」
 「ご、ごめんねぇ(汗)」
こういう時、主治医とは 肩身が 狭いものです。

♪時々 考えること♪
 くうちゃんが 最近 時々 考えることが あります。
くうちゃんの 研修医の 同期には、くうちゃんを含め 女医さんが6人 いました。
その6人の中で くうちゃんが 一番、仕事への欲が なかったように 思います。
誤解のないように 言いますが、仕事を やる気がない、ってのとは 違います。
例えば・・「手術を バリバリやれる医者になろう!」 「バイトを たくさんして、
貯金しよう!」 「研究して 学会で 発表するぞ!」ってのが なかったんです。
それよりは 「手術かぁ・・自分で、できなくてもいいかぁ」
「バイトたくさんは しんどいよ〜」 「研究するより デートしたい」って 感じですね。
同期の 女医さんたちは、チャーミングで 仕事が出来て、いい意味での 野心に
溢れた 女性たちでした。 さて、あれから 数年が すぎて・・・
同期たちの 4人は 結婚し、出産して 現役の仕事からは 遠ざかっています。
独身ってことも ありますが、ほそぼそ 仕事を 続けてきた くうちゃんが
勤務医を 続け、手術も 現役で 続けているのって なんだか 不思議だな〜ってことが
くうちゃんが 最近 時々 考えることです。

♪目指せ パチプロ!♪
 くうちゃんは 割と パチンコが 好きである。しかし、決して 強くない (涙)。
ある日、患者の じいさまと お話していたら じいさまの パチンコ好きが 発覚。
やっぱり じいさん、あんたは ただ者じゃないと 思ってたんだよ〜。
 じいさま 「パチンコに 勝つ 秘訣が あるんだよぉ。ほっ、ほっ、ほっ」
 くう    「やっぱり 朝から 台選びに 並ぶべきでしょうかねぇ」
 じいさま 「いや、朝から 行ったら 負ける」
 くう    「え?」
 じいさま 「秘訣はな・・・」
 くう    「その秘訣とは・・・(ごくっ)」
 じいさま 「いい台に 座ることさ」
 くう    「師匠! いい台の 見分け方は?!」
 じいさま 「知らない」
 くう    「へ?」
 じいさま 「この1年で ヘソクリ50万円 負けちゃったんだよ〜」
 くう    「・・・・・・」

♪患者が 恋に落ちるとき♪
 始めに 断っておきますが・・これは あくまでも 人から 聞いた話。
世の中は 男と女。 患者さんが 恋に 落ちることは 時々ある話です。
<ケース1>
 患者さんは、40代女性。既婚。 子供は2人あり。
彼女は、20歳代の 主治医に 恋を してしまいました。片思い なんだけど。
彼女から 手編みのセーターが 届けられ、ラブレター攻撃が 始まったそうです。
「40歳を すぎて、初めて 恋を 知りました・・・。」
<ケース2>
 患者さんは、50代女性。独身。
彼女は 50歳代の 担当医に 恋を してしまいました。
外来の度に 手作りの お弁当が 届けれたそうです。しかし、彼女の 行動は
エスカレート。 どうやって 調べたのか、担当医宅に 電話を かけてくるように
なったそうです。奥様が 電話に出ると 「あんた誰?」と 言うそうです。
<ケース3>
 患者さんは、40代男性。独身。
彼は、30歳代の 担当医に 恋に 落ちました。外来の ある日、彼が 1通の
封筒を 置いていったそうです。 中には ラブレターと共に、自宅の 住所、電話番号、
自宅の鍵が 同封されていた そうです。

 お医者さんに 恋を することだって あるでしょうが、どうぞ 節度を もった行動を
お願いする 次第です。 医者は 患者を 選べない!
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