ネガティヴ書物 気分が落ち込んだ時には、無理に明るい書物を選ばず、  気分に馴染んだ本を読むべし。ささくれた心を逆なでしない、  ネガティヴ書物のご紹介。 ネガティヴ書物はきっと世の中にいっぱいあると思いますが、  私の病み方に近いもの、ということで紹介させていただきます。
「死に至る病」セイレーン・キェルケゴール ―「死に至る病とは絶望の事である」。キリスト教では「死」は 全ての終わりではなく、だから「死」でさえも死に至る病では ない。絶望は、それのみでは己を食い尽くして しまう事ができない、死してまた復活することもかなわない故、 死に至る病なのである― 落ち込んだ時はこれしかない。どん底に落ちた気分には これしかない。深くて暗い、魅力的思想。 初めて読んだ哲学書はコレです。 病める心の記録 ある精神分裂症の男の子が感じた世の中を、その男の子の 視点で描いている。実際に精神分裂病を経験した男の子の 手記がもとになっていて、恐ろしく暗い精神背景がリアル。  「恐るべき子供たち」ジャン・コクトー トーンが狂っている。本当に恐るべき。  冷めない紅茶 小川洋子の本に出てくる主人公が持つ少し淡めの病んでいる感じは、 私の心が持っているものと似ている所が多い気がする。 読んでいるから似てくるのでなく、似ているから読んでいる感じ。 特に、「冷めない紅茶」の中の「ダイヴィング・プール」は、 主人公の女の子の心に巣食う残酷さ、拠り所が無くささくれた心、 ダイヴィング部の純が好きで、自分ではもうどうやっても 手に入れられないその優しさに憧れる気持ち、 全て私が持っているものと似ている。