アルアイノウタ

 

第三章

 

どういうことかって?

アキのために飛び出して、『ストーカー』のところに行ったってのは本当だよ。

でも、俺が『ストーカー』に言った言葉は、アキに話した言葉とは全然違うものだったんだ。

 

なんて言ったかって?

なんて言ったと思う?

 

困った顔もかわいいよね。

 

怒った?

それとも、もう降参?

 

分かった、正解を教えるよ。

こう言ったんだ。

 

 

『ご苦労様、これで俺が頼りになる奴だってアピールできたはずだ。

報酬は、いつもの口座に』

 

そう、あの『ストーカー』は、アキを落とすために、

俺が雇ったんだ。

かなりお金はかかったけどね、

それで少しの間とはいえアキの心が手に入ったんだから、

俺は後悔してないよ。

 

 

 

なんてね、冗談だよ。

なんて顔するの?

 

いくらアキのこと好きだったからって、そんな卑怯なことしないよ。

それとも、俺ってそんなことやりそうに思われてたのかな?

 

本当はね、こう言ったんだ。

 

 

 

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