すかっ!本


小林信明編『新選漢和辞典−第6版−』小学館,1995年

 なんか、大変だネ、最近。
 大地震はおこるは、ハリケーンはおこるは!
 まさに、世紀末!
 1999年の7月はアレほどなにも無かったてのは、皮肉としか言いようがないネ(^_^;)。
 まっ、コノ辺は、9月27日の『TVタックル』を楽しみにするとして・・・。
 本日のお題は『漢和辞典』!?


 仕事がら(?)、国語辞典とか、類義語辞典、反意語辞典、英和辞典ってのはよく引きます。あっ、最近、『翻訳の王様』を頼ってるんで、あんまり英和辞典は引いてないな…。
 ま、まぁ、この漢和辞典ってのは、机の前に置きっぱなしでした!
 んで、『伝言板』の“かねゆきサン”のカキコに、「「婦」が「ホウキをもった女性」という、性差別的分業を押しつける漢字、と して、政党が「婦人部」から「女性部」などに言い換えたケースもありますね」ってのが有ったのを機会に、“ほう!”と思い、漢和辞典に手をかけてみました!
 そしたら…。
 面白い!
 よく、小さい頃、先生とか親に「辞書は引くモノではない、読むものだ!」とか、「辞書を読め!」って言われた経験ない?
 わたし、コノ歳になって、始めてソノ意味を思い知った!

 例えば、件の【婦】って漢字には、かねゆきサンが書いた説の他に、「婦は、きれいに着飾って清潔になった女のことである」ってのが載っていたり。
 あと、その他の“女へん”の主なモノをみて行くと、
 【好】:…(略)…。女が子を大事に育てていることから「このむ」ことを表す。
 【如】:女が男にハイハイと従うことで、そこから、「ゆく」「〜のようである」の意味に使った。
 【始】:台には、よろこぶの意味があり、始は、女が初めてよろこぶことを示す。
 【委】:禾は、稲が穂をたれている形でやわらかい感じを表す。委は、女がくねくねとやわらかいことから、人にまかせせてしたがうこと。
 【嫌】:兼は二つ並ぶ意味がある。嫌は、女があれこれ迷うことから、不満足・うたがう意味を表す。
 っと、まぁ、あるは!あるは!女性蔑視のオンパレード!!
 まっ、当の【女】っていう文字自体が、「象形。婦人が、手とひざを曲げている形で、すなおなようすを表したもの」だって!
 これから、“女へん”の文字を使うには注意が必要。あっ、因みに“必要”の【要】は“女へん”じゃなくて、“西”。「象形。人間の胴を両手でしめつけている形で、腰を表す」。

 で、わたしがRESで書いた、「消防“士”だとか、弁護“士”」の【士】ってのは、
 【士】:一と十を合わせた字。一から十までということで、仕事を表す。よく仕事をする人をも士という。一説には、男の性器が立っている形で、「おとこ」を表したものという。
だって!
 だ、もんで、一概に「おとこ」を表している訳じゃないみたい。まっ、この“人”ってのが暗に「おとこ」を表してたら同じナンだけど…。
 って、ことで【人】:象形。人がうでと足をのばしている形。人間は、獣と違って、立っているところに価値があるから、立っている姿を横から見たそのままの形を表した。
 つーコトで、【士】については微妙なカンジ。
 【男】は、ご想像の通り、「男は、田の仕事で力を出して働く人で、おとこをいう」。これなんて、「性差別的分業を押しつける漢字」と言えなくもない。
 蛇足ですが、たまに、わたしが使う【漢】と書いて「おとこ」と読む【漢】は「川の名であるが、その意味は、黄色い水、わずかな水などのどれであるか、はっきりした説がない」んだそうです。
 わたしが思うに、中国を表す“漢”が、中華思想とあいまって、「東夷、西戎、南蛮、北狄じゃない、本当の―中華―の「おとこ」」ってコトなんでしょう。“痴漢”って使われ方からもそんな気がします。


 こうやって、『漢和辞典』を改めて読んでみると、“漢字”って人の英知だわ!
 その時代の価値観とかを反映して、―【婦】みたいに―、現代からみると「性差別的分業を押しつける漢字」って思えるのが有るけど、まっ、「それはそれ」って思えてくる。
 ようは、使う側の問題でしょう、あったりまえだけど。
 【婦】に「箒で家を綺麗にする人」って意味を感じるか、「箒で掃いたような綺麗な人」って意味を感じるか、それとも、なにも知らないまま使うか。
 で、「婦人部」か「女性部」か?
 まっ、これは「婦人部」が“イヤ”って人が、当の「婦人部」にいるんだったら換えてもいいんじゃない、って思います。
 同じように、「女性部」だって、「【女】なんて文字はキライ。屈辱的」って人がいるなら考え直さなきゃ。
 わたしは、どちらでも決まった方を使わせていただきます。
 まっ、ココは、“やまのことば”で「おんなくみ」なんてのは?   


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