すかっ!?もん


占い

ことごとく、易を信ずれば、易なしにしかず。 
                            ―高橋嘉右衛門―

 占いのコトを書くときの、“マクラ”にコレほどピッタリの言葉はない。
 コノ高橋嘉右衛門(1832-1914)って言う人は、高木彬光の『ノストラダムス大予言の秘密』(角川文庫、1975年)によると、横浜の高島町、嘉右衛門町という2つの町の町名のモトになった、明治の占い師。伊藤博文の個人的なブレイン(?)を勤めていた人。
 コノ人が、三国干渉(歴史の教科書で調べてください)を「予言していたことは歴史的事実である」(同書)だそうです。
 “易聖”なんて呼ばれ方からもその実力が窺い知れます。

 “『入試に出る日本史』的”お話はココまで。
 こっからが、本当の“マクラ”。
 わたしの幼稚園からの友人の妹に、ガキが生まれました。
 この子ったら、可愛いんだ。
 いやマジで。
 “贔屓目”つーのがあると思うかもしれないが…。
 って、別に他人のガキ誉めるコーナーじゃないんだから…。
 え〜っと、そう、ガキ(♂)が生まれたんです。
 んで、生まれる前に色々とあって、それと、最近、わが『伝言板』にネットの占い(精神分析?)ネタがカキコされてたのを見て、んじゃぁ、いっちょ書きますか!ってコトになった、次第。


 先ず、件のガキが生まれる前にあったコトってのの話。
 彼の出産予定日ってのが、彼の母親(わたしの友人の妹)の『六星占星術』(by.細木数子)言うトコロの『殺界』に当たるんだそうで、彼女、相当、それを気にしていた。つーか、軽いノイローゼ状態に…。

 この“殺界”ってのは、人の一生は〈種子〉、〈緑生〉、〈立花〉、〈健弱〉、〈達成〉、〈乱気〉、〈再会〉、〈財成〉、〈安定〉、〈陰影〉、〈停止〉、〈減退〉ってのが一年毎、順番に来るって考え、その中で小殺界の〈健弱〉、中殺界の〈乱気〉、大殺界の〈陰影〉、〈停止〉、〈減退〉を言います。
 そっ、12年に5回
 んで、コノ殺界の時期は、「新しいことは絶対にしないことです。結婚、就職、転職、受験、新規事業の開業・閉店などをはじめ、転居や新築といった、“新しく始めること”のすべてを慎んでください」だそうです(『自分を生かす相性・殺す相性』祥伝社、1985年)。さもないと、「人生の歯車がだんだんとズレてきて、最後には取り返しのつかない事態を招いてしまう」んだって(『幸せをつかむ六星占星術の極意』主婦と生活、1986年)!しかも、同書には殺界を無視すると、その影響が子々孫々まで及ぶって言うから(゚o゚)!
 んじゃあ、どうやってコノ殺界なるものやり過ごすかというと、ひたすら、冬を過ごすように「自分がたくわえてきたものを、惜しむことなく放出しながら、じっと運気の回復を待」たなきゃなんないそうです(『運命を読む六星占星術入門』ごま書房、1985年)。
 ですから、「大学受験で、どうしても志望大学に入りたいといった場合には、あえて浪人すればいいのです」だって(『大殺界の乗りきり方』祥伝社、1985年)!?
 コレだと、下手すると3浪することになる!って突っ込みは、「人生80年の今日、三年間のまわり道ななど、長い目でみれば、どうということはありません」って言い切ってます。

 ここまで読めば、ナンと馬鹿げた話かは、理解できたかと思いますが、もうチョット“数学的”にお話すると…。
 コノ殺界ってヤツには、年の殺界と月の殺界ってのがあって、この年と月の殺界を合わせると、なんと!人生の65.97%が殺界になってしまう!
 {1-(1-5/12)×(1-5/12)}×100=65.97
 馬鹿げてるでしょ?
 人生の三分の2を「じっと待つ」なんて!!
 しかも、コレを破ると子々孫々まで“因果”が巡るなんて!!
 絶対、ムリ。

 件の新米お母さんも、こうやって説明したら、納得してました(ほっ)。
 しっかし、受験や就職なら何とか送らせたりできると思うけど、出産なんてどうせいちゅーンじゃ!
 わたしゃ、男だから解らんが出産って我慢して送らせたりできるモンなの?
 まっ、無事生まれたンでコレ以上言うことはないけど…。


 も、一つの方のネットの占い(精神分析?)ネタに関しては、チョット心配なことがある。
 まっ、ウチの『伝言板』で話題になったトコロは大丈夫だと思うし、それに、まだ、実際問題になって新聞を賑わしてないから、コレから書くことは“危惧”に終わるかもしれないけど…。

 電脳界ではなく、実社会では“キャッチ・バー”のような占いが有ります。
 って、言うかもっと酷いヤツが!
 町で、「今、占いの修行中なんで“タダ”で占わせてください」とかいって、占ってもらうと「7代前の水子が、アナタの運を遮っています」なんて言われて、挙句、「その霊障をなくすには、印鑑を買いなさい」って…。
 占いは“タダ”だけど、その印鑑が何十万もしたり(゚o゚)!
 所謂、“霊感商法”ってヤツです。
 各都道府県の消費者センターや国民生活センターにはコノ手のお話がゴロゴロしています。
 まっ、ネット上でコノような強引な商売ができるかどうかは判りませんが、ただ、コノ手のページって質問にケッコー真面目(?)に応えるよネ。そして、質問の中にはプライバシーに触れるモノ(イニシャルとか、住んでいるトコロ、年齢、性別etc.)も有る訳で、それらが一体ナンに使われるか(勿論、占いに使うんだろうけど…)ってこと考えると、少し注意が必要かな?って思ったりしています。
 なんて、少し、神経質になり過ぎなンでしょうか?

 てなワケで、「ハマらず、嗜む」ってのが占い(精神分析も)に対する、健全なスタンスだと思うな。“?”にするも“!”にするも利用する人次第。
 ことごとく、易を信ずれば、易なしにしかず。 
                          ―高橋嘉右衛門―

 因みに、前述、高木彬光の『ノストラダムス大予言の秘密』には、高橋“易聖”嘉右衛門が凄い占い師みたいに書いてあるけど、コノ人も1886年シンガポールから横浜へ向かう途中行方不明になった海軍の畝傍の易を失敗してたりする。
 まっ、上記のような言葉を残すトコなんかは、“凄い”と言っても良いけど…。


  戻る
  目次へ 前回の記事へ