すかっ?映


『特命リサーチ200X』(日本テレビ、1999年5月23日放送)

 「目糞、鼻糞を笑う」つー覚悟をして。
 どうも“糞”の話が好きだね、わたし(^_^;)。
 まっ、そんなコトはどうでも良いや…。
 いえネ、わたし、高校んとき“物理”が苦手で苦手で、全然勉強しなかった。そのくせ、カール・セーガンのファンだった為、宇宙物理学だとか理論物理学の摩訶不思議さに魅せられていた。な、訳で、基礎スカスカの上で今回話して行くから、間違いが多いと思う。間違いが見つかりましたら、優しくオ・シ・エ・テ。
 では、いざ、デッカイ宝島、宇宙へ!


 今回の『特命リサーチ200X』の中で、わたしが話題にしたいのは、「タイムマシン」についての、“リサーチ”。
 まぁ、何て言うか、全編“すかっ?”っとしまくり。

 冒頭からいきなり、ロシア航空宇宙局でタイムマシンが開発された!つぅー、“ツカミ”。んで、“証拠VTR”なるモンが映されたんだが…、コレが、つまり、そのぉ〜、エエイ!ハッキリ言ってやる!“インチキ”!
 見てない人の為に内容を書くと、幾つもの時計の時間を合わせて、その中の数個を“タイムマシン(苦笑)”に入れて、待つコト8時間。すると、入れた時計は2分進んだ。おお、コレぞ“タイムとラベル”!ふぅ。
 まぁ、番組側も“ツカミ”と割り切って、電磁波による時計の狂い。って言ってたけど…。だけどサー、タイムマシン開発者の研究室からボロボロ、パソコンさえ置いてなくって、部屋の仕切りはベニア板。で、肝心の“タイムマシン(苦笑)”だって、もう一寸まともな“ハリボテ”作ってやれよ、日テレ!って感じ。それか、開発者が机の引出しを指差して「これが、タイムマシンです」って言った方がよっぽど“ツカ”めると思うが…。
 しかも、8時間で2分だぞ!14万8000光年譲って、本物だとしよう。だが、コノ割合で1日未来に行こうと思ったら、(24×60÷2×8÷24=)240日かかる!その間中、タイムマシンに乗ってなきゃなんないから、1日後の未来に着いたとき、あなたは立派な“浦島太郎”。
 誰でもタイムマシンを手に入れたら考える、「未来の万馬券で億万長者!」をこの“タイムマシン(苦笑)”やろうと思ったら―タイム・パラドクスを最小にお収めようと考える(同じ時に同じ人物が2人存在しない)と―、馬券換金の期限が60日だから、片道30日で(30×24÷8×2=)180分過去へいける。これで、シュミレーションすると、競馬の結果を見て直ぐにタイムマシンに飛び乗って、外の時間で30日かけて、万馬券をGET。で、また30日かけて戻って換金。
 う〜ん。やってみる価値はある。ただ、過去に進む“タイムマシン(苦笑)”の中での生活―腹は減るのか?時間はどう感じられるのか?―が解らないからネェ…。

 まっ、ココまでは、ホントに“ツカミ”。ココから番組は“物理”的様相を呈する。
 曰く、重力ポテンシャルによって時間の進みが変るだの、お得意の“相対性理論”だのを使った“タイムマシン”が実現できるかに話はなっていく。
 あっ、ただしココからのタイムマシンは未来への一方通行のモノのみ。過去へは、ホーキング博士の理論によって行けないことになっているらしい…。万馬券の夢が…。

 で、重力ポテンシャルの話。
 でも、実はわたしコレに着いては突っ込めません(ポリポリ)。ただ、重力ポテンシャルの低いトコロでは、時間は早く流れるそうで(高いところはその逆)、“ワーム・ホール”だかを利用すれば良いらしい。
 だけど、この話も、結局、時間そのものってより、宇宙を構成する原子の運動が早くなるか、遅くなるかの問題で、“時間”ってのとは一寸違う気がする…。
 まっ、“時間”ってナニ?って言われても困るけど(^_^;)…。

 んで、真打ち“相対性理論”様の登場!
 番組では、不治の病におかされたDさんが、余命、1年と言われて、半年間光速の99.9%の宇宙旅行に旅立つ。しかし、行って帰ってくると、地球では10年が経過していて、その時代、既に、Dさんの病気は治療法が開発されていて、メ〜デ〜タシィ、メデタシッ。って例をあげていた。
 光速の99.9%だと〜ぉ!10年が経過しているだと〜ぉっ!!
 ちゃんと、勉強して下さい!
【光速の99.9%】
 光速Cは、秒速約30万キロ(3億メートル)。この宇宙船は半年(180日)で“行って、来い”しなきゃなんないから、この速度に達するまでに1ヶ月もかったりしたんでは、達するまでに1ヶ月、Uターンして、また、この速度に成るのに2ヶ月、地球に降りる為の減速に1ヶ月の計4ヶ月かかってしまう。そうすると、10年経たずに戻ってきてしまうから、ココは1週間で0.999Cに達するとする。それでも、約1ヶ月が加速、Uターン、減速に費やされるけど…。
 すると、加速度は300000000×0.999÷(7×24×60×60)≒495m/s2となる。コレを、重力加速度Gになおすと、495÷9.8≒50G!
 体重の50倍の力がのしかかるんです。Dさんの体重が60キロだとすると、60×50=3000キロ!実に3トンです。それを、1ヶ月…。Dさん間違いなく死にます。合掌(チーン)。
 ここまでは、ニュートンの物理。
 で、“相対性理論”で行くと、宇宙船の質量Mと、地球での質量mの関係は、
 となる。
 そうすると、秒速26万キロ(光速の87%)で、やく2倍に成り、それから、まだ、加速して99.9%に達すると22倍にも成る!
 まっ、“不可能”と簡単にかたずける訳には行かないが、今の技術ではネェ。出来たとしても、Dさんが“冥土の土産”に気軽に行けるように成るには、後、何年かかることやら(^_^;)。
【10年が経過している】
 出た、出た、出ました!出羽の海!
 “相対性理論”のマジック・ワード化!ナンでも出来ると思ってらっしゃる!
 “相対性”な訳ナンだから、宇宙船が地球から離れるのも、地球が宇宙船から離れるのも同じと見て良い。そうすると、「宇宙船が地球から離れる」と見る場合は、番組のようなことが起こるが、「地球が宇宙船から離れる」と見る場合は、地球で待つDさん家族の元に、半年後、死後10年経った(余命1年だから9年か…)Dさんが帰ってくることに成る。さて、ドッチ!?
 これは、有名な“時間のパラドックス”。
 “特殊相対性理論”では、確かに、お互いに一定の相対速度で動いている2人の観測者にとっては、時間の経過は遅くなるとする。しか〜ぁし、これが成り立つのは相対速度が“一定”の場合のときのみ。って、書いたけどコレって実験で証明されたの?
 まっ、まぁ、で、Dさんの場合、“行って、来い”しなきゃなんないから、そのときどきに加速度が生じ、“一定”とはならない。つーことで、“一般相対性理論”のお話に成る。
 そんで、余命幾許も無いDさんには、ヒジョーに悲しいお知らせナンですが…。“行って”のときの時間の遅れは、“来い”のときに帳消しになっちゃう。
 つーことで、哀れDさん。10年後家族の元に、死後9年経って戻ることに…。合掌(チーン)。


 では、あまりにDさんが可愛そうなので、わたしがDさんを救おう。
 簡単です。50倍の重力で1ヶ月ってのを利用するのです。
 宇宙船の中で修行して、Dさん“スーパー・サイヤ人”ならぬ、“スーパー・Dさん”になれば良いんです。
 そんで、「みんな!オラに元気をわけてくれ!」って…。


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