すかっ!映


GODZILLAとゴジラ
『GOZILLA』(米’98年),監督:ローランド・エメリッヒ,東宝

 プルサガリが高麗朝末期に半島で、大暴れしていた同じ時期*1、現代のNYではGODZILLAが暴れまくってました!しかし、流石の大怪獣も巨船の前にはなす術もなく、公開前にアレほど盛り上がっていたのに、いや、いたからこそ終わってみれば“?”って結果になってしまいました。関連グッズで大儲けを企んでいた企業も、一山幾らのワゴンにフィギアが置かれている現状を臍を噛んで噬んで眺めていることでしょう。私は、¥800で買えて大喜びだけど…。
 おまけに、『アルマゲドン』なんてご都合主義根性映画に中で、“コケ”にされるし…。

 しかし、今はどうか知らないが、レンタル・ビデオ屋ではケッコー借りられているんだよなー。
 『タイタニック』レンタル中で仕方なく借りていく人が多いからか?しかし、怪獣映画をTV画面で見て面白いんだろうか?私の経験では、映画館の画面では判らなかった“アラ”が、TV画面だとケッコー目立って、興醒めすることが多いんだけど…。あっ!最近は36型とか、デカイTV有るからそんなこともないのか!納得!

 で、案の定、評判も芳しくない。「キネ旬1998年度ベスト・テン」で、39位でした。それも、審査員66人中、点数入れたのは4人。資料が『キネ旬』しかなかったので―コレが、『宇宙船』(未だ有るのか?)とかだったらどうなるか分らないが―、まっ、こんなもんでしょう。
 いや、逆に、“特撮”ファンが読者に多いような映画雑誌だとよけいに評価低いか!?

 なんで、こんなにひどい扱いを受けなければなら内のだろう?

 きっと、GODZILLAとゴジラは別物と考えられない人が多いんだろうな。
と言うより、SF映画と特撮映画は別物と考えることが出来ない人が…、って余計なお世話か?

 ここで、私のSFに関する定義をば、
 SFと言うのは最小限の非現実が現実化したときに起こることのシュミレーションである。

 そうすると、『GODZILLA』は、もし巨大生物がNYに現れたらどうなるか?ってことで、ちゃんと辻褄も合っていたし、合格。
 “辻褄が合う”と言うので一番大切なことは、通常兵器の攻撃でチャンと(?)殺すことが出来なければならない。

 ゴジラと言うか、特撮映画は、もうこれ全て非現実の塊、非科学の塊で良いんです!よって、『プルサガリ』は、合格。
 1作目からして、“オキシデン・デストロイヤー”なる、非科学的兵器を用いて退治しているのだから…。その後の“怪獣プロレス”路線は言うに及ばず。プロレス同様、反則技のオンパレード。
 それを、プロレスを見るように楽しむのが特撮ファン。ブッチャー(私も古いね)の“栓抜き(最近、見かけなくなりました!)攻撃”に本気で「卑怯者!」とかって、怒る人いないでしょ!?あっ!私、ガキの頃、怒ってたナ〜(^_^;)。それと同じで、着ぐるみの皺を見ても笑ってられるような…。『怪獣VOWシリーズ』(宝島社)を読めばその辺のこと解ると思う。
 余談だが、柳田理科雄が『空想科学読本シリーズ』(宝島社)などで、やたら、「非科学的だ」なんて言うのは、「特撮好きの、特撮知らず」!まっ、特撮映画を、『怪獣VOWシリーズ』的に楽しんでも、『空想科学読本シリーズ』的に楽しんでも別にかまわないとは思いますが。

 だから、“GODZILLA”を面白くないと言う人は、例えるなら、プロレスは好きだが、ボクシングは嫌いって人。そう言う「特撮」ファンじゃなかろうか。
 又は、『ゴジラ』は日本の文化!って思ってる人だろうな。ほら、『ゴジラ』ってそのテーマ曲(“イフクベ”が変換できん!)を含めて、様式美って言うか、能とか狂言の世界に到達しつつあるでしょ。ジャイアント馬場(合掌)の試合は、その世界に到達した。

 で、東宝はじめ、企業の方はその辺の「特撮」ファンの動向を見誤ったのだな。その上、SFファンの方にも、ゴジラに対する“バイアス―日本的なるモノに対する反発―”がかかるから…。
 よって、「特撮」ファン、SFファン双方から散々な目に遭う映画となったのだろう。

 特撮ファンであり、SFファンでもある私は、個人的に、良い出来だったと思っています。
 変な先入観を捨てて、『タイタニック』がレンタル中で、尚且つ『パイパニック*2』(まだ、借りられているんだが…!?)もレンタル中なら見るべし!

 東宝も余りにも『GODZILLA』が不甲斐無い成績だったせいか、ゴジラを復活させるらしい。東宝さん!特撮ファンを唸らせるゴジラをお願いします。
 後、SFファンを唸らせる『GODZILLA2』も…。アレで終わっても良いけど。

*1 『すかっ!もん』第2回参照。
*2 『小ネタ』第2回参照。    

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