すかっ!映


市川猿之助=主演・演出『スーパー歌舞伎 新・三国志』

 歌舞伎に限らず、演劇って“映”になるンだろうか?って疑問は置いといて…。
 見に行っちゃいました!
 『オグリ』以来、久々のスーパー歌舞伎です。
 んで、今回はムリ言ってチケット取ってもらった為、“スゲー席”で見ちゃいましたンでそのご報告。
 どう言う“席”だったかと言うと、“カブリツキ”!
 「踊り子さんには手を触れないように!」って感じの席だったんです。それも、“奈落(舞台の下からリフトで上がってくるところ)”の真ん前(゚o゚)!
 だ、もんで“奈落”から上がって来たり、下がって行ったりする役者さんと、わたしの距離は50センチも無い。
 だ〜から〜っ、「踊り子さんには手を触れないで!」って言ってンでしょ。
 でね、コンだけ近いと色々“すかっ!パラ的”な、演劇鑑賞が出来ちゃうんだわ(^。^)!

 あっ、その前に、一応、話のスジとか書かなきゃなんないかな?
 じゃあ、書くけど…。
 『三国志』です。
 おしまい。
 って、ダメ?
 まったく!解りました書きゃ良いンでしょう、書きゃ。
 え〜っとね、何で“新”なのかは、「劉備は本当は玉蘭って言う女だった!」って設定で、劉備(玉蘭)と関羽のプラトニックな恋のお話。これが、スゲーせつないんだ!綺麗だし。
 まっ、歌舞伎だから、劉備役やってる役者(市川笑也)は勿論、男。だ、もんで、「男が、男を演じている女を演じる」って言う訳の解らないコトが起こっちゃう(^_^;)。
 後は、もうマンマ『三国志』。
 コンなんで良い?

 では、“すかっ!パラ的”演劇鑑賞をば。
 「男が、男を演じている女を演じる」ってののムツカしさはよう解る。
 しかし、役者さんと50センチの距離で向かい合うとネェ〜ッ。
 良いンですョ。舞台の中央や、逆の端で玉蘭してるときは。
 でも、手の届く位置で玉蘭されても…。
 台詞喋る度に上下する喉仏が、イヤハヤナンとも(^_^;)。
 宝塚でやってくれたら良いのにって、思っちゃいました!『ベルバラ』のオスカルみたいに!

 まっ、コンなモンは序の口です。
 一番、気になったのは関羽。
 市川猿之助が演じてンだけど、猿之助ってちっちゃいんだわ!
 で、劉備役の笑也がおっきいモンだから、シークレット・ブーツ履いてんだ!
 だ、もんで、履いてるときは殺陣回りなし!
 暗転して底の低い靴履いて出てきたときは有り。
 で、有りのときは背高く見せる為に、帽子が大きくなってるんだ(^_^;)!
 月影センセイ(『ガラスの仮面』)が見たら、「役者なら、自分の演技で大きく見せなさい」って言うぞきっと。

 殺陣に関しては、本場(?)中国の京劇の人達がやってるから、そりゃあもう大迫力。
 飛ぶは、回るは、舞うは大騒ぎ!
 でもね、“カブリツキ”の悲しさ、埃も一緒に舞うだわ。
 それに、頭上で刀振りまわされた日にゃ、あなた、ブンブン空を切る音が聞こえるし、もし、万が一手元が狂って…、なんて考えると、オチオチ見てらんない。
 まっ、無事に帰ってきてこの原稿書いてるから、万が一って事態にはなんなかったンだけど(ほっ)。

 あと、殺陣の見所をもう一つ。
 舞台に滝を作って、そん中で関平(市川亀次郎演)が大殺陣回りすんだけど、コイツが“奈落”の上でも殺陣すんだ!それも、水でビショビショのまま!
 第3幕が始まるとき、劇場のお姉さんがビニールのシートを持ってきてくれたンだけど、そんなモン役に立ちません!だって、シートかぶると良く見えないんだ!
 ウォーター・スライダーじゃないンだから…。
 でも、チョッピリ嬉しいわたし。

 最後に、別に、“カブリツキ”ってコトと関係無いンだけど、なんてンですか?屋号?あの、ほら、「ナリコマ屋!」とか叫ぶアレ。
 ナンとかなんないかな〜っ?
 わたしの隣で見てた人が、“コア”な歌舞伎ファンだったらしく、幕間の間もなにかと薀蓄タレまくってって、わたし辟易してたんだけど、上演中も隙あらば、「萬屋!」とか叫ぶんだ!
 それも、まだ演技が続いてるのに…(゚o゚)!
 まっ、普通の歌舞伎なら、掛け声かけるのにも“お約束”があって。ピタッとハマるンだろうけど、スーパー歌舞伎ですからねぇ。
 思わず、「うるさい!」って言ってしまいました!
 そしたら、その後、険悪な雰囲気になりアンの(とほほ)。

 てな訳で、色々と書いてきたけど、これは、ムリに“すかっ!パラ的”演劇鑑賞した結果であって、決して『新・三国志』が“すかっ?”だった訳では有りません、断じて。
 ホント、三国志って“漢”(と書いて“オトコ”と読む)達の物語だ!
 恥ずかしいけど、荊州の5万の民と関羽が人質交換されるときの関羽の台詞、「この関羽、皆の心の中で生き続けるのじゃ」ってヤツには泣かされました(YoY)!
 “すかっ!!!映(?)”です。


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