すかっ?映


たけしのTVタックル(’99年3月29日放送)

 わたしの予想通り、『たけしのTVタックル』で超常現象バトルロイヤル的なことやったんで書きましょう。
 今回の感想は、「面白くねー」の一言。
 つくり手(プロデューサーってんですか?)が、まったく、視聴者の思惑を解かってませんでしたね。
 なんかやたら取材が多くて、肝心の“ビリーバーvs否定派”の罵り合いがありませんでした。視聴者は(もしかして、わたしだけ?)、あんな中途半端な取材VTR見たくないんだよ。やるんなら、あの取材、矢追純一に撮らせたりして、もっとオドロオドロしく―ブラック・サバスの曲とか使って―してくんなきゃ!嗚呼、勿体無い。
 年末の同番組は、池ちゃんがわざわざイタリアまで行ってベスビオス火山の噴火をお役所に訴えるなんて暴挙に出たり、ユリ(ウリ)・ゲラー呼んでチンケな、タネバレバレの“手品”見せたり、そこそこ盛り上がったのに…。期待して損しちゃった!
 えっ!?ゲラーの“手品”のタネが知りたいって?困ったなぁ〜。まっ、わたしはマジシャンじゃないから一個だけお教えしよう。
 種(手品のタネじゃなくて、植物の種ね)が発芽するヤツ。
 あれは、眼鏡のフレームにタネ(発芽済みの種)を仕掛けておいたんです。それを、何気なく眼鏡掛ける振りをして取り出して…。ねっ、簡単でしょ。
 まっ、相変わらず「超能力を信じていない人の前では、超能力は成功しない」とか言っているあたりかわんないなぁ、この人、って感じでしたけど。
 あ〜っ、もうココまで来たらついでだ、彼の十八番、“時計直し”についてもタネ教えちゃおう。出血サービスだ!
 確か’76年に初来日したとき、わたしもTVの前で、動かなくなった時計もって、ゲラーの「私が、今、念を送ります」ってのにあわせて、時計握りしめたら直った経験があった。そん時は、素直に超能力ってあるンだぁって思ったけどそれにはタネがあった!
 そのころの時計って機械式だから、潤滑油が使われていたのね。で、この潤滑油が固まって動かなくなった時計ってのがあるわけ。んで、ゲラーに言われたとおり、念を込めて握ると、手の体温で固まった油が解けて…。あら不思議!再び、動き出すわけです。
 たから、最近、彼はこの“時計直し”やんなくなちゃったんだ、電子式が全盛になったから。
 あっ、これ別にゲラーのタネ明かしするモンじゃなかった。

 ナンだったっけ?
 面白くなかったってヤツね。
 そうなんです、折角、ビリーバーの皆さんが突っ込まれるようなネタ提供していたのに、否定派の皆さんたら無視しちゃって…。特に、野坂昭如!どうしたの?元気なかったよ。飲み足らなかったのか?あと、大槻教授!なんか、科学者してて面白くなかったなぁ。
 今回、目立っていたのはキッチュ(松尾)。テープに入っていた謎の声の解説、見事でした!

 と言うわけで、わたくしが、代わりに一つだけ突っ込んでおこう。
 それは『リング』の撮影に使われた洞窟でVTRにヘンなものが映ったってやつ。
 大槻教授が一寸だけ、地層に鉄やニッケルが含まれていると、そう言った現象は起こるって科学者らしく説明していたけど、やっぱり、大槻教授は科学者だわ。自分の専門以外全く知らない。良い意味で“プラズマバカ一代”状態。あんなモン、大層に地層なんてモン持ち出さなくても簡単に証明できる。
 何たって、実験の機材がどういう配線になってたかというと、映像の“ハウリング”状態。ビデオ・カメラで撮ったものをTVに映して、それをまたカメラで撮ってTVに映すの繰り返し。まっ、簡単に例えると“合わせ鏡”。これは、良くカラオケなんか行くと、突然、スピーカーから「ピー」っていう音が出てくるのの映像版。カラオケでは、マイクで拾った音が、スピーカーから出て、それをまたマイクが拾っての繰り返しが起きる。
 で、こんなコトすると、極微量な影響がループする度に増幅されて、結果、マイクとスピーカーの場合は大きな音に、ビデオ・カメラとTVの場合はヘンな映像になる。
 で、この“極微量な影響”ってのをビリーバーは“霊”とし、大槻教授は“地層に含まれるモノ”とするわけだ。
 しかし、これは簡単に証明することが出来る。
 同じ機材を全く別の場所−霊とも地層とも関係ないとこ−で、同じ実験をすればいいだけ。そのとき、重要なのは観測者も当日と同じ服装、同じ装備(携帯電話、実験中の光景を撮ったカメラ、マイクetc.)で行えばいい。そうすると、多分、同じ様な現象にお目にかかれると思う。原因はカメラ、マイクなど取材機材の出す電磁波と思われる。
 こう言うのを、比較実験って言うんだけど…。大槻教授知っているよね?
 折角、科学者代表で出演しているんだったら、レンジで心霊写真作らずに、一発、こういう実験をやってもらいたい。

 大槻教授、もうそろそろ否定派じゃなくて、懐疑主義者になってくれよォ。オカルト論争が沈滞しつつある、今、同教授の脱皮を願う今日この頃である。って、よけいなお世話でしたね(^_^;)。 


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