2000年8月



8月1日
もう今年も8月になってしまった。
何か今年は、あれよあれよという間に時がすぎていく。
花火大会が近くであってようだが、時同じく稲妻が
夜空を照らし出していた。
どう見ても、花火よりは稲光の方が綺麗であった。
所詮人の作り出す美は、自然にはかなわぬのだろうか。



8月2日
休みを利用して実家に帰省。
久し振りに我が家の犬と出会う。
もう、かなりの歳なので以前ほどに私を見ても騒がなくなった。
昔は走り寄って、飛びつくわ、舐めまわすわで大変であった。
こいつには、長生きしてもらいたい。



8月3日
帰省の一番の目的である、散髪に行く。
短めと言ったら短くしてくれた・・・し過ぎ。
友人とパソコン屋などをぶらつき、昼過ぎには下宿へと出発。



8月5日
今日は夕日が大変美しかった。
その美しさはうつろい、刻々と変化していく。
その変化の様も、そして瞬間、瞬間も美しかった。
人の作り出す芸術はたいていがある瞬間を切り出したような
固定されたものであるのに、自然の美しさはやはり規模が大きく
変化に富んだ、すばらしいものだと思う。



8月6日
「母なる星」、「母なる自然」とか言う言葉があるが
どうも、私はなじめない。
自然とは、やはりそのままで、「ただそこにある」だと思う。
どだい、自然は人間なんて問題にしちゃいないと思う。
母なる自然なんて言ったって、
それは人間の勝手な解釈でしかないと思う
人間が自然界においてあたかも頂点を極めているかのような
増長さえ感じられる。
それは、いくら何でも無茶な話だよ。



8月9日
覚悟を決めた人は、きれいなものだと思う。
特に、自分と一生向かい合っていくと決めた人は。
一人だけ、そういう人を知っている。
でもきっとその人にそんな事を言っても、
不思議な顔をするのでしょうね。
本人は、ちっともすごい事なんて思ってないのだろうから。
だから私もなんにも言わない。
下手に言って、その人が縮こまったり力んだりしないように。



8月11日
歯医者に行く。
よく知ってる先生なので、いろいろやらされる。
バキュームまで持たされるとは思わなかったけどね。
でも、自分で持ってると苦しいときにすぐ吸うことが出来るので
ある意味ありがたいとも感じた。
以前から気になっていた前歯の治療が完了。
とりあえず一安心。



8月12日
かねてより、楽しみにしていた加藤&後藤&如月さんの
俳句+ドローイング展を見に行くために
まずは神奈川の友人宅に出かける。
会場は銀座なのだが、宿代も馬鹿にならぬので。
新幹線に乗るほどのお金もないので、青春18切符による
長時間の旅となる。
何故か電車に乗っていると、悲しくなってきた。
悲しいというか、寂しいというか・・・。
自分でも意味が分からなかった。
横浜で東海道線から横浜線に乗り換え町田に着く。
友人に電話で町田と、相模大野どちらが
飯を食うに適しているか聞いた結果、町田の方がよいと
考えられたので、町田で降りて飯屋を探す。
中華料理の店に入る。
麺類が売りの店らしいが、セットで付いてきた
炒飯が、生まれてこの方食ったことが
ないくらいにマズかった。
泣きそうな気分に、又なった。
それでも出されたものは全部食うのが主義なので、食った。
つまらぬ主義だと、自分で思えるほどまずかった。
相模大野の駅で降り、歩いて5分ほどのところに
友人の下宿はあった。
小綺麗な、感じの良い部屋でありがたかった。
私の部屋よりよほど、清潔であった。
明日は11時からだが、0時には疲れて寝てしまった。



8月13日
朝8時半に起きた。
友人に渡すものなどを準備し、ゴミをまとめてから出発。
銀座を歩くのは初めてのことでは無かろうか?
もしかしたら歩いたことはあったかもしれないが、
ここが銀座だと意識して歩いたのは初めてだ。
資生堂パーラーも初めてみた。
会場には10時50分に着いた。
台風の影響で小雨の降る中、10分どうしようかと思案していたら
すぐに画廊の管理してる方が来て、準備し始めたので
そのまま待つことにした。
私が一番乗りのようであった。
会場は、小さなところと聞いていたが、本当に小さなところであった。
でも後で考えると、この大きさで良かったと思う。
11時ちょうどくらいに、加藤さんが来た。続いて、如月さんも。
加藤さんは私が名乗ると、すぐに気さくに話しをてくれた。
後藤さんの絵を買おうと思っていたが、
案の定私の手が届く値段のものはもう無かった。
後藤さんが今日来ると言うことを聞いて大変驚いた。
確か一週間のうちの月曜と土曜だけ来ると聞いていたから
私は、後藤さんに会えないと残念に思っていたから
うれしい誤算であった。
加藤さんの言うとおり(笑)後藤さんは少し遅れてきた。
午後2時までの3時間を画廊でずっと過ごした。
ここ一年ほど、加藤さん後藤さんの作品を見る機会が少なかったので
しっかり目に焼き付けて帰ろうと思った。
たくさんの人がその間、画廊を訪れた。
加藤さん、後藤さん、如月さん、皆が訪れた人と
楽しそうにいろいろなことを話していた。
私はすっかり安心してしまった。
帰る間際に、3方にサインをお願いしたら皆さん
喜んで書いてくださった。
大変な宝物をいただいたと思う。
帰りの銀座から東京駅までの徒歩の間
とても体が軽く、優しい気分だった。
電車に乗ってからも、行きとは違い軽やかな気分で
あまり苦痛に感じず帰ることが出来た。
下宿に帰って、明日のことを少しやったらすぐに寝てしまった。



8月14日
女性は許し、受け入れ、そして馴染み、飲み込む。
自分の一部として、新たな成長を目指していく。
男と言えば、挑み、戦い、そうして勝たなければならないと思っている。
成長も何もあったもんじゃない・・・。
勝った勝ったと喜んでみて、さて何を手に入れた?と言うことだ。
心の持ち方をひらりと変えることが出来る人。
そんな人は男性にはなかなか見つけられないのも、そんな所からか?



8月18日
アロワナ、はたぼー、ポン太、どらみと
COCOSで夕食をとる。
これほどの人数で、ご飯を食べるのは久し振りだ。
だいたい三人まで位がふつうだったので。
やはり多い方が会話も弾む。
その後ビリヤードをする。
アロワナとはたぼーは、しっかり基本が分かっているようで
きっちりとしたゲームをやっていた。
私とポン太は、ほとんど勘でやっていた。
結果は、もちろん勘でやってるものが勝てるはずもなく・・・
やはりポン太とやったときが一番に良い勝負になってた。
アロワナとはたぼーも、
彼ら2人でやってるときがよい勝負が出来たみたいだ。



8月20日
私は3人兄弟の末っ子である。
どっから見ても弟になってしまうわけだが
私もいい歳であるから、
このまま弟であり続けるわけにはいかない
などと最近考えても見るが(縁を切るわけではない)
これは自立できた人間が考えることで、
私にはまだまだ無理なものかとも思えてくる。
息子であると言うこと、弟であると言うこと
学生であると言うこと・・・・。
とりあえず、手短なところと言えば学生からだろうが
これがなかなか居心地が良いから困ったモンだ・・・



8月25日
最近、友人の車で出かけることが多かったので
運動不足だと感じていたので
少し遠くまで自転車で出かける。
と言ってもせいぜい20キロ強ほどだが。
とりあえず、2駅ぶん程自転車で出かける。
今まで通ったことがない道で行く事を心がけた。
必然的に裏道ばかりになってしまったが
一ヶ所大変、いい風景に出会えた。
用水路の橋の上から四方を見ると
一面田んぼで、青い絨毯のようであった。
秋に行けば、今度は黄金の絨毯になってるのだろう。
楽しみだ。



8月29日
録画して置いたビデオを見る。
福島泰樹の、短歌絶叫ライブである。
NHK教育でやるのを見つけて録っておいた。
9年前に 加藤龍勇&後藤啓介さん の画集
「東京夢漂流」を買ったときに、その中の
仕事場で聴いている音楽の紹介で
彼のことが載っており、短歌を絶叫している
と言うことに興味が引かれ、なおかつその短歌が
中原中也であると言うことで、どこかで聞けないものかと
思っていたのだ。
なかなかおもしろい趣向のライブで
思っていたより、、すんなり見れた。