新平家物語


これは吉川英治の歴史小説です。
平安初期から鎌倉幕府滅亡までを書いたもので、
時代毎の主要人物の織りなす人間模様がメインです。

平清盛
最初のメインキャラです。
アクが強く、ひねくれ者のこの人物が、歴史上
最も栄華を極めたのは何故か?
白川天皇の血を引いてはいるが、遊女である母の立場
からか、白川より遠ざけられての生活を強要されていた
ただ、清盛が成長し、いっぱしの武者になると
その剛毅な性格で忽ちその存在は皆の認めるところとなった 。そうなると白川天王の血を引いているだけに重用されることも多くなり、次第に侍共の中心となっていった
そして前時代より続く源氏との確執も清盛によって更にその 確執を広げていった。
保元の乱..平治の乱..源義経、源頼朝の父である源義朝を中心とした源氏を京より退かせ、遂には太政大臣にまで上りつめ、軍事力を握った清盛は天皇を脅かす存在へと成長していった。

源頼朝
メインキャラの一人。
清盛に殺された源義朝の嫡子。平治の乱により伊豆へと落ちていった頼朝はそこで後々鎌倉幕府を開く要因となる自己の形成を成す。
十何年かの獄生活の中にも源氏の者の影で成長していった頼朝は恋か政略か定かではないが土地の有力者北条時政の娘、政子との結婚を果たす。そして平家への民衆の不信の高まった頃に伊豆を出、源氏の旗揚げを行う。
源氏の旗揚げ以降は急転直下の勢いでその勢力を高めていき、壇ノ浦の海戦で平家の時代を完全に終わらせた。
その後、弟義経を自らの手で追い詰め、自害させた。
ただ、その後の頼朝の人生は決して幸せではなかった。全ての栄光を手にして、あらゆる欲も満たせる生活の中にも只一つ、頼朝には理解者がいなかった。回りを囲む家臣等は力の前に屈服しているのみで知己を全く持たない頼朝の鎌倉幕府は頼朝の死後は当然の様に音を立てて崩れていった。

源義経
日本史の中でも最も有名な人物の一人。
幼少時には牛若丸の愛称で呼ばれ、兄、頼朝とは対象的に数多くの知己を持っていた。武蔵坊弁慶、那須余市宗高、石川三郎、佐藤継信、忠信兄弟等はあまりにも有名。
義経の生涯は悲劇的で情緒もあるのでよく物語の題材等に選ばれるが深く考えれば悲惨でしかない。
平家に追われつつも、黄瀬川での頼朝との対面より本格的に源氏の戦いに参加。その後は天才としか言い様のない独自の戦略を展開し、平家を最後の最後にまで追い込んだ。もし義経がいなければ平家には勝つことは出来なかった。後の時代にも義経の戦略は伝えられ戦略の手本とまでなった。
平家亡き後は頼朝の家臣共の懺言により頼朝に 追い詰められ、奥州平泉で最後を迎える。


お気に入りの回の紹介
桃源の日は短くて
落日粟津ヶ原
勝者の府にも
義経最期
吉野雛


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