下見の勧め (04/20/99)


長期留学を予定している人には、留学先を最終決定する前に、下見をすることをオススメします。

観光で訪れるのとは違い、実際にその土地に住んで生活する訳ですから、自分にあった土地であるのか、自分が留学に向いているのかなどあらかじめ見極めることはその後の無駄を省くために役立ちます。休暇を利用するなどして1週間でも10日でも下見をすることをオススメします。できたら、知り合いのお宅に泊めてもらったりホームステイなどをしてできるだけ通常の生活を体験してみてください。

下見の余裕のない人は、ひとまず行ってみて、場合によっては他の土地への引っ越しもいとわない、というくらいの身軽な気持ちで生活をスタートさせ、フレキシブルに対応していくのがよいでしょう。

さて、下見の際のポイントは自分に合った土地であるか生活しやすいか、です。

  1. 気候は自分に合っているか?(些細なことに見えて、実は大事なこと。アメリカは広いしね。)
  2. 治安はいいか?
  3. 交通の便は?自分の行動様式に合っているか?(車の運転ができない人は要チェック。アメリカは車社会ですから。)
  4. 生活の便はいいか?(ご自分のライフスタイルとあわせて考えてね。)
  5. 物価は自分の予算の範囲内で生活できるものか?
  6. 日本人の数はどの程度か?(多い方が好ましいのか、少ない方が好ましいのかは人それぞれです。)
  7. 人種偏見はないか?(自由平等の国アメリカといっても、人種偏見の顕著な土地もあります。)

ついでにこの時学校チェックもできたらBestかも。語学学校や専門学校だと1日くらい体験入学させてくれるところも多いはず。

ただし、語学学校は結構いろいろありますから、参考程度と考えたほうがいいでしょう。語学学校については地域差はほとんどありません。『ニューヨークはレベルが高いけど、サンフランシスコはレベルが低い』みたいなことはありません。ですから、『この学校がいいからニューヨークにしよう』というより、住む土地を先に決めるほうが何かと便利です。

MBA留学の場合は、必ずしも生活のしやすさが最優先事項にはならないでしょうから、プログラムの内容などとあわせて総合的に考えてください。

ところで、Donnaの体験談。
私はかつて旅行で訪れたボストンが気に入り、「ここに留学しよう」と心に硬く誓っておりました。車を運転しない私には交通の便がしっかりしていることも魅力でした。しかし、留学に対する不安が大きかったので、休暇を利用して短期ホームステイをしました。

前回の旅行は5月。まだちょっと肌寒い季節でしたが、セーターを羽織ればOKぐらいの気候でした。

そして短期ホームステイの季節は秋9月。日本は残暑が厳しい頃。ボストンはすでに肌寒いってものではなく、セーターを着ていても体の芯から冷える・・・・といったちょっと厳しい気候でした。ホストファミリーによると、まだ完全な冬ではなく、9月は急に冷えたり、暖かくなったりの繰り返しだとか。でも冬は雪が降り積もってもっと厳しいよ、冬を越してみて初めてボストンに住めるかどうかわかるよ、といわれました。この人は地元ボストンの出身だけど、やっぱり冬はつらくて、いまだになじめないとのこと。

寒さが苦手な私は、このときにボストン行きは断念しました。下手に思い込みで留学生活を始めなくてよかった、と、短期ホームステイをしてつくづく思います。

一方留学に対する不安感ですが、こちらは以外にも英語にどっぷり漬かった生活も、何とかやっていけるという自信がついて、一歩前に踏み出すいい機会となりました。

さて、最終的に私が留学したサンフランシスコはそれまで一度も行ったことがなかったので、、今考えるとほとんどばくち的でした。

  1. 気候が穏やかなこと(少なくとも雪は降らないよ)
  2. 交通の便がいいこと(バスも地下鉄も発達している)
  3. 学生が多いこと
  4. 日本から近いこと

こんな具合でサンフランシスコ行きを決めましたが、ほぼ満足です。予想外だったことは、いいことも悪いことも含めて言うと、

  1. 気候は穏やかって言っても、ちょっと寒目。夏に海水浴なんてできないほど。
  2. ダウンタウン近辺に住む以外は、治安の面からも車が必要。(お陰で免許を取りました)
  3. 外国人が多いので、肩身の狭い思いをほとんどしなくてすむ。
  4. とってもリベラルな土地柄。
  5. 日本食が簡単に手に入る。

5.は留学後1年ほどしてありがたみが分かりました。