たわごと
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No.16 子供まだか('03/11/05)
昨日私は、皮膚にできた発疹を診てもらいに医者に行ったんですけど、飲み薬を出されそうになったので、「妊娠してるかも」と言って断りました。真相はNo.15に書いてありますので読んでみてちょ。
その妊娠話から派生した話をば。
私は20代後半です。結婚していてこの年齢だと、どこ行っても「お子さんは?」と聞かれます。法事で親戚が集まれば「子供まだか?」、近所の酔っ払いオヤジに会えば「子供まだか?」。今後は就職活動のたびに「お子さんの予定は?」と聞かれることでしょう。
はっきり言ってうざい・・(ー_ー メ)。私はまだ結婚して1年経ってないのです(入籍して1年経ってるけど)。そんなすぐにできるわけないでしょ。
この「子供まだか?」なんですが、「まだです」とこちらが答えた際、「そうなの〜」とか「早く作りなね(余計なお世話)」で済めばまだいい方です。「まだです」と答えると、「え〜、どうして?」と聞いてくる極めて悪質なヤカラがいるのです。聞いている本人には悪気はないのですが、聞かれたこっちはハラワタ煮えくり返っています。ぜひやめていただきたい。
いつか自然にできるだろうとは思っているけど、やることやってて(おい!)できないのだから仕方ないじゃん、ほっといてくれって感じです。どうして人というのは答えに窮する質問をしてくるのでしょうか。
実はそんな私も2ヶ月くらい前まで、子作りに躍起になってました。夫には姉がいまして、その義姉には子供がすでに3人もいてかなりプレッシャーがあったのです。義母と外に出かけると、人なつっこい義母はすぐ知らない人と打ち解けては私を息子の嫁だと紹介するのです。そうなると、「お子さんは?」となり、私が黙っていると義母が「まだですのよ。でも娘には3人いるんですよ。」・・・ってな具合に話が進むのです。肩身が狭いことこの上ないです。
夫の同僚の半数は、私より1年くらい前に結婚してて、子供もぼちぼち産まれてきてます(うち3人が出来ちゃった結婚!)。だから夫も、「そろそろ・・」などと言い出してきてがんばってみたのです。でも結果は没・・。月経が遅れてはドキドキして、月経が来てはがっくりしてのくり返し。妊娠してないのなら早く来い生理!ムキキ!!!・・・そんな不毛な数ヶ月を過ごしてしまいました。
「子供はかわいいよぉ〜。産むなら早い方がいいよぉ〜。」と、21歳で最初の出産をしている義姉の悪気のない言葉が精神的に響き、昔からの知り合いである近所の酔っ払いに「子供は?」と聞かれて「まだですよ!!」と怒り散らしたり、ちょっと精神衛生上よくないと思ったので、今は自然にできるのを待つことにしています。
・・・と、こういうことを人に説明すると、「不妊なんじゃない?病院に行ったら?」とまた余計なことを言われるのです。他人にそう言われないように、結婚前に「ブライダルチェック」っつ〜ものを受けましたよあたしゃ。
ブライダルチェックというのは、結婚を機に自分の体が妊娠できる体かどうかを調べてもらうもので、血液検査や子宮検診などをしてもらうのです。結果は「問題なし」。私達に子供ができないのは、今のところ夫に子種がないか、受精しても着床しないタイミングの問題のどちらかということになります(不妊となるとこの他にもいろいろあるのですが省略します)。幸い、父母・義父母は「子供まだか?」と言ってこないので気長にコウノトリを待つのさ!
・・でも、そのブライダルチェックの保証って実は三ヶ月なんですよね・・はは。
湿疹が全然治らないです。私は湿疹なんてこの人生で殆ど経験したことがなくて、たぶん今回が初めてなんじゃないかなと思うんですけど、こんなに治らないものなんですかね。あせもみたいなブツブツが今度は背中まで広がってしまいました。
先日行った病院は、実は皮膚科の専門医ではなく美容皮膚科だったみたいなんですよ。明日にでも専門の皮膚科の先生に見せに行った方がいいと夫が言ってるので、行ってこなければ・・。病院は苦手だからあまり行きたくないんですよね。私、口下手で症状をうまく説明できないから(^−^;。
あ、でも私は病院の中にいるのは好きなんですよ。あのなんていうか清潔なにおいが好きというかなんというか。薬局も大好き。大きなドラッグストアなら何時間でもうろうろできてしまいそうなくらい。薬局もなんかすごくいいにおいなんですよ。私にとって!
におい。私は結構鼻がいいので、臭う場所が苦手です。カラオケボックス、分煙されていない喫茶店、自動車、動物を飼っている人の家、革製品が置いてある店、人が降りた後のエレベーター、夏の海水浴場(ココナッツオイル臭い)・・・。
特に苦手なのが化粧品売り場。私は子供の頃から化粧品のにおいが大嫌いでした。小学校の授業参観の時には、いつも各々のお母上の臭いに参ってクラクラしてました。「お母さんたちってみんな臭くてたまらない。お母さん、お化粧して来ないで。」って授業参観のたびに私と弟は母に抗議していました。
自らが化粧をすることになった今、新しい化粧品を試すときには、まず売り場に行ってにおいをかいできます。ずっと顔につけているものですから、性能よりもにおいが大事なのです。無臭もしくは、自分の好きなにおいでなければなりません。カウンセリング化粧品となると、やはりデパートとか化粧品の専門店に行かないといけないのですが、これがまた臭い。香水売り場がいっしょになっているからです。一箇所に何種類も香水を置いておくな!!・・と思ってしまう・・。
よく新しい香水がメーカーから発表されると、化粧品売り場の階ではその香りのサンプルを配っていますね。紙にしみ込ませたものを配るんですけど、これもやめて〜。エスカレーターのところでいちいち配らないで〜。香水って、好きな人にはいいにおいかもしれないけど、そうでない人には有害なにおいです。満員電車の中の香水、和食料理屋での香水、映画館での香水、授業参観での香水・・・、ほんとやめてほしい。その香りが好きなら、家の中だけで吸っていてほしい・・。君のパフューム、君は好きかもしれないけど、こっちは鼻が曲がりそうだよ・・。
さて、化粧品売り場の話に戻りましょう。現在私は自分に合った化粧品を模索中です。ファンデーションはカ○ボウ、クレンジングはD○Cと決めているのですが、他社で新製品が出ると手を出してみたくなるのが女の性(さが)。私は口下手な上に断り下手なので、よく化粧品売り場のお姉ちゃんにひっかかっては顔にいろいろ塗られてしまいます。
ちょたろのツラはいろいろ加工しやすいのか、よくフルメイクしてもらえてちょっとお得。でも、最近思うのは、この化粧品売り場のお姉ちゃんが臭くて嫌だなということ。要はタバコ臭です。口臭ではないですよ。
どこが臭いのかというと、指が臭いのです。アイラインをひいてもらうとき、口紅をひいてもらうとき、彼女たちの手からタバコの臭いがプンプンするのです。口のタバコ臭さは、マウスウォッシュとかガムとかでごまかしているんでしょうが、まさか自分の指がにおっているとは思っていないのでしょうね(自分はガム噛んでいるからタバコ臭くないよって言う人に限って口臭がきついってことないですか?麻痺してるんですよね、きっと)。
喫煙は個人の勝手なんですけど、人の顔をいじる職業の人がタバコ吸っているというのは、私にはどうも納得ができなくて嫌なんですよね。化粧品売り場の売り子ほど完璧にメイクしてる人はいないと思いますけど、その指からにおうタバコ臭で一気に興ざめしてしまうのです。そんなにきれいな顔なのに、きっと裏に入ったらタバコぶかぶかふかしてるんだろうなって。余計なお世話ですね。すいません。
そういえば、最近同じフロアで働いているアルバイト仲間の子のにおいがぷんぷんします。彼女とは20メートルくらい席が離れているんですけど、なぜかにおいを感じる・・・。嗅覚が年々鋭くなっていく気がする今日この頃です。
今日は選挙です。みなさん、投票しましょう。
前回は臭いの話をしました。今回も「におい」の話です。くどいので短く話しますね。
私は人より鼻が利きすぎるところがあって、悪臭にはとことん弱い性質(タチ)です。トイレに入ったときに、「あ、○○さんが前に入ったな!」というところまで分かってしまうので、ときどき「こんな能力いらない」とさえ思ってしまうくらいに強烈な嗅覚をもっているのです。
そんな私の鼻は、特定の人物を探し出すのが得意でした。それはつまり、オトコ!意中の男性です。学校の廊下でその人のにおいを感じたときに、それを辿っていくと、そこに大好きな彼がいたりするんですよ。
高校時代にその嗅覚にまつわるちょっとしたエピソードがあります。当時私は剣道部に所属してました。剣道の防具は臭いですよね。あれをかぶった状態で練習していたある日のこと、「ん・・、におう。○○君のにおいがする。」と、私は練習相手の女の子にもらしました。「まさか!」と、彼女は剣道場の外の廊下を見に行きますと、そこにはなぜか○○君ら建物の中にいるはずのない陸上部の連中が練習していたのです。「すごいよ!本当にいるよ!」と彼女が戻ってきて私はびっくらこいたのでした。○○君というのは、その後ちょたろとお付き合いすることになった元彼1です。
更に昔にさかのぼること○年、小学4年生の頃、ここでも私は好きな人のにおいにひかれてクンクンしてました。小学校では、クラスメイトが何班かに分かれて給食当番をしてますね。4年生のその当時、給食当番は1週間のサイクルで次の班にバトンタッチされていました。このとき、当時私が好きだった男の子が私の前の班におりまして、いつもこの男の子が使った後の割烹着を私はゲットしていたのです。
他の子がどの割烹着を着ていたかは分からないのですが、彼が着ていた(彼の家で洗濯された)割烹着だけにおいが分かるのです。給食当番の役割分担は、その割烹着の番号で決まっていまして、女の子は軽いものを持ちますが、彼は男の子なので食器とか比較的みんなが持ちたくない重いものが分担でした。私は好きな彼のにおいを胸いっぱい吸い込みたいという邪悪な欲望を遂行するかわりに、いつも重い食器類を持っていたのでした(☆ ̄ー ̄)。
再び時は戻って思春期が到来。体が成熟してくると、その嗅覚にはますます磨きがかかり、私は好きな人がスポーツなどで汗をかいていたりすると「匂い&臭い」にやられてクラクラくるようになります。大学時代、同じ運動サークルで汗を流していた△△さん。男臭くなく、いたって清潔な人なんですが、運動を始めるとなぜかその洗濯された清潔な匂いがものすごく強くなってきて私をひきつけるのです。体温を冷やしに△△さんが外に出ると、なんとも表現しがたい甘い香りがドアを開けたときに生じる風に乗って私のところへやってくるのです。ああ、なんつ〜幸せ。その後私はこの△△さんに恋をし、その人は元彼2となるのです。
・・・と、こんなことを繰り返しながら私は恋をしていくのです。
私とお付き合いした男性は大変!なぜかというと、もれなく私に脇の臭いをかがれるからです。意中の男性の清潔な服のにおいも好きですが、なぜか私は脇の下のにおいが好きなのです(好きな人限定)。かぐと幸せな気分になるんですよね。
よくちまたのオヤジたちが自分達の脱いだ靴下のにおいをかいだり、爪のあかのにおいをかいだりするのと同じ現象かもしれません。臭いにおいをかぐと落ち着くという・・・(ちなみにうちの夫は、自分の鼻の脂のにおいと耳クソのにおいが好きらしい)。
「自分はアポクリン腺フェチなのかな」とときどき思うんですけど、未だに脇の下のにおいが好きです。夫はそんな私に、子豚に乳をくれる母豚のごとく脇を提供してくれます。あれ?嗅覚の話から嗜好の話に脱線してしまった!
・・と、とりあえず、私は鼻がいいのです。あるときテレビで「鼻のいい人選手権」みたいな番組やってて、「自分が出たら結構いい順位までいくんとちゃうかな」と本気で思いました。今はフリーターな私ですが、この嗅覚をいかして何か人の役に立つ仕事にでも就けないかしらとちょっと野望なんか抱いたりしている今日このごろです。
No.19 うつ(その1)03/11/10)
体にできたぶつぶつが全く治りません。腰とか手の甲にも広がって、もうどうにかしてって感じです。1人の医者は「湿疹」だと言い、もう1人の医者は「じんましん」だと言いました。夫が知り合いのお医者さんに聞きに行ってくれたんですが、じんましんって「10円玉みたいな平べったいぶつぶつが一晩だけ現れる」だけじゃないみたいです。一ヶ月治らないやつもあるらしい。こんなぶつぶつと一ヶ月いっしょにいなきゃいけないなんて嫌だなぁ。それより、何が原因なんだろう・・。
さてさて、このHPの掲示板「悩めBAR」を開くと、最近は「うつ病」のテロップが出ます。最近多いですねこういうの。今日はこの話。
「うつ」って心の風邪なんていいますけど、そんな生易しいものじゃぁないですね。私も数年前、仕事のストレスで軽いうつになりかけたことがあるんですけど、本当にあれは危険。簡単に死にたくなっちゃうから。近くでヒソヒソ誰かが小声で話なんてしようものなら、自分を悪く言われているのだと必ず思えてしまうのです。自分の周りの人間に対して不信感を持つので、結果的におどおどした態度になり、しかもひどく怯えるため何か質問しようにも声が震えてしまうのです。
私のうつの原因は職場の派遣社員の中年女性でした。ある仕事を派遣社員の中に混じってやらせてもらうことになったのですが、そこのボスがこの女性でした。すごく優秀な人で、しかも責任感が強いため、新人にことのほか厳しく接するのでした。私が所属することになった職場というのは、「質問は3回まで。それ以上質問した場合は能力がないとみなします。」という超堅い雰囲気のところでした。その空気だけでも息がつまるのに、この中年女性(教育係)は、私に周りの別の派遣さんと会話することを禁じたのです。「私以外の人に質問してはいけません。やむを得ず人に何か教えてもらうことがあったら、必ず私に何を誰に教えてもらったのか報告するように」と。
私は、その仕事の経験のない全くの初心者でしたので、教育係は私に仕事を完璧に教え込むためにはりきっていたのです。でも私には、それを新人いじめのようにしか感じることができませんでした。私が仕事でわからなくなってまごついていても、周りの派遣さんは誰も助けてはくれませんでした。その仕事は知人から紹介された仕事だったため、辞めるに辞められず、私は一生懸命仕事をしたのです。
教育係以外の人への質問が禁止され、しかも未経験者なのに質問すれば「この間、説明しましたよ」と叱られ、私は仕事でミスを繰り返すようになります。自分のミスではなくても、「こういうミスをするのはあなた以外考えられない」と決め付けられたこともありました。あるとき、私の役立たず具合を聞きつけた知人が、「職場に迷惑をかけないでちょうだい」といきなり一喝してきました。何の背景も聞かずに言われたので、私は八方塞がりになり「うつ」になってしまったのでした。
聞こえる小声がすべて悪口に聞こえ、口の中はカラカラになり、月経は止まってしまいました。虫歯はないのに歯がうずき、まるで孫悟空が頭につけている輪っかが自分の頭をグイグイしめつけているような感覚がしました。
この頃のことはよく覚えていないというか、思い出したくないのですが、あのときよく引きこもりにならなかったと自分では思っています。カウンセリングとか精神科の力を借りずに心が回復したのは、当時まだ付き合って間もない夫の支えと、思いがけない味方の登場によります。
その年の冬、こっそり呼ばれた給湯室で、派遣社員の1人に「実は、教育係からあなたと口をきかないようにって言われてて、本当は話をしたかったのにできなかったの」と打ち明けられました。教育係は、何しろ仕事ができる人でしたので、正社員(得にナンバー2)に絶大の信頼を置かれていました。教育係の指示を破って新人に手ほどきをしようものなら、ナンバー2に「○○さんの言うことは聞かないように!」と全員の前で叱られることもあったそうです。
私の前に入ったアルバイトの人間も、このような仕打ちに耐えられなくて何人も辞めていき、残っている派遣社員も最初の半年は誰もが凹んだと聞かされ、私は八方塞がりの苦しみから解放されたのでした。この派遣社員さんは、何度も「教育係が新人いじめをしている」とナンバー2に直訴したらしいのですが聞き入れてもらえず、「もういいや」という気分になり、新人と接するのを諦めていたらしいのです。
この派遣さんに愚痴をこぼさせてもらっているうちに、周りを見渡すと、教育係がいるときは空気がぴりぴりしている職場が、彼女がいないときには賑やかになるということがわかったのです。周りの派遣さんもみな抑圧されていたのでした。
その後、私の後に二人のアルバイトが入ってきましたが、いずれも教育係の洗礼に遭い辞めていきました。今はこの派遣の集団から私は1人離れ、正社員の方々とまじって仕事をしています。「質問は3回まで」と厳しいことを言っていたナンバー2氏も職場が変わり、私がいる課はすっかり穏やかな雰囲気に変わりました。私も職場内にたくさんお友達ができ、元気になりました。
教育係から受けた仕打ちを今さら恨むつもりはありません。実際それで私は力がつきましたし、感謝している部分はあります。でも、未だに私はこの女性とすれ違うたび、その女性特有のにおいを鼻に感じるたび体がこわばるのです。「この人のことを好きにならなければ。」と一生懸命思おうとしましたが、無理でした。もう二度とこの人のそばでは働きたくない・・・、そう思います。
私がかかったのは極めて軽度のうつなので私は1年弱で心が回復したんですけども、本当のうつ病というのは私には想像ができません。
かつて私ととても仲の良かった仲間が、現在躁鬱病で闘病中です。私が経験した異常なくらいの「虚無感」「恐怖」「原因のない痛み」「不信感」の、何十倍もの苦しみの中をその人は今も彷徨っています。うつというのはすごく近いところにぽっかり穴を開けて待っている、誰でもかかる心の病気です。あなたも気をつけて・・・。
No.20 うつ(その2)('03/11/11)
今日からJ−フォンはボーダフォンになりますね。別の地域だと13日からみたいですが。私はJ−フォンユーザーなので、みんなに「ボーダフォンになったよ〜」とお知らせしてまわらないといけないです。めんどくさい。
私の体にできたぶつぶつがついに首周りにまでのぼってきたので、夫が携帯のカメラで私の「背中・もも・二の腕」の写真を撮って、知り合いのお医者さんに持って行きました。結果はやはり「じんましん」。こんな細かいぶつぶつなのにじんましんなのか・・。かゆくてかゆくて仕方ないので、再度仕事帰りに皮膚科に寄って苦痛を訴えてきたのですが、医者は私の皮膚なんぞ見もせず処方箋を出して終わり。
調剤薬局へ薬をもらいに行きますと、「前の薬では駄目でしたか?」と薬剤師さん。薬剤師さんって薬を出して適度な薬品説明をしたら「はい、おわり」だと思っていたので、話しかけられたことに私はびっくりしてしまいました。口下手な私は「ええ、そうです」と歯をむき出して笑うことしかできなかったんですけど、薬剤師さんは今回処方されている薬の詳しい説明と、お風呂の入り方、食べてはいけない食事(私の場合は香辛料)など、いろいろ教えてくれて、なんかすごく新鮮でした。
「お風呂あがりはかゆいでしょ〜?」なんて言われると、皮膚さえ見てくれない医者と比較すると私はうれしくてうれしくて(でもやはり口下手なのでニヤニヤ笑うだけでしたが・・)!人なつっこい人大好き!
いつもの長い前置きはさておき・・、今日は昨日の話から派生を・・。躁鬱病にかかってしまった仲間の話です。
彼女と出会ったのは学生のときでした。私より一歳上の、面倒見の良い女性でした。料理がうまくて、動物が好きで、自然の似合うやわらかい人でした。異変が現れたのは私が20歳になったくらいでしょうか。胸元の開いた服を着てきたり、わざと服のボタンを一つ多くはずしていたり、自分の通っていた高校の制服はブルセラに持っていけば高く売れるとか言ったりというような、なんか性的な妖艶さが現れ始め、頻繁に親の悪口を言い始めるようになったのです。「親が私をブタみたいだとののしるの。妹もそれを見て笑ってる。私ってかわいそうだと思わない?」と。
最初は、よくない相手と性的関係でも持ったのか、親御さんに虐待でもされているのかと思ったのですが、「ブタみたい」というのは、我が家でもある言葉ですし、注意深く見守ることにしました。親の悪口を言っていたかと思ったら、今度は友達の悪口を言い出し、「私は○○ちゃんに攻撃されている」と頻繁に口にするようになりました。ある友達と少し前まで仲良くしていたと思ったら、すぐに「私の味方だと思っていたのに、あの子は私を攻撃するの」と、突然切れてしまうのです。誰かと異常に仲良くなったら突き放すの繰り返しで、何人かの友達は心を傷つけられ彼女から離れていきました。
しばらくすると、「私は子宮内膜症っていう病気で、赤ちゃんを産むことができない体なの」と言い出しました。子宮内膜症って、生理痛がひどい女性が実はよくかかっている病気らしく、子宮内以外に子宮内膜が発生して、月経のたびにそこから出血して激しい痛みを催し、下手すると患部が腹腔内で癒着を起こしてしまうというものです。でも、妊娠すると直るって聞いたことがあって、「赤ちゃんが産めない???」と不思議に思ったのでした。
体の不調を訴えながらも彼女は学業に専念し、大学を卒業します。卒業後、私は彼女からの電話で「自分は一生治らない病気」だと告げられます。よくヤフーの掲示板とかで、「私は一生治らない病気にかかってしまいました」なんて書き込みがあると、それを意味することに気づいた方が「心の風邪は薬で治せるよ」と促していたりします。その病気は「うつ病」でした。
「私は赤ちゃんが産めないし、うつ病だし、友達にはすぐ攻撃されるし、私ってかわいそうでしょ?」と、電話がなるたびにいつも「私ってかわいそうでしょ?」・・・。「本当にうつになっている人は自分をうつ病だなんて言わないだろう。悲劇のヒロイン化して周りに心配してほしいだけなのだろう。」と私は思ったので、適当に話を聞き、アドバイスもせず着かず離れずの関係を続けました。
数年が経ち、私が結婚することになりました。彼女を式に招待したいと思ったのですが、来られる精神状態かわからなかったので、彼女と仲の良い男の子にそれとなく誘って大丈夫かどうか聞いてみたのでした。その男の子が、「今は調子がいいみたいだから大丈夫だと思う」と言ったので、とりあえず呼ぶ方向で私は準備をしていました。
するとある日のこと、彼女から電話が来たのです。男の子から私が結婚することを聞きつけたものの、いつまでたっても私から連絡が来ないので心配してかけてきたのでした。いつもの彼女とは別人の、生き生きとした声でした。「もう病気は大丈夫!先生は薬を続けろって言ってるけど、薬を何日か断ってみてるんだけど大丈夫みたいだから、このまま飲まないでがんばってみるつもり!」みたいな、すべての言葉に「!」がつくような快活さでした。当時私はマリッジブルーの極みだったため、ついうっかり愚痴をこぼして彼女になぐさめられてしまうのですが、その出来事がその後とんでもない形で私のところへ返ってきてしまうのです。
「結婚式きてくれる?」と私が質問してもいないのに、「△△から聞いたんだけど、喜んでちょたろちゃんの式に参加するわ!」と喜ぶ彼女。△△から連絡をもらったあと、ありとあらゆる友達に私が結婚することを話しては泣いて喜んだというのです。そこまで喜んでもらえると私もうれしいので、いい気分でそのときは電話を切ったのですが、数日後に彼女は豹変します。
急に、「やっぱり式には行けない。実は自分も結婚したい人がいたけど相手の親御さんに無理やり別れさせられた。それを思い出して死にたくなるから行けない」と言い出したのです。私は承諾しました。
しかし次の日になると、「やっぱり行きたい」と言い出すのです。私はとりあえず「まだ時間はたっぷりあるから、返事はゆっくりでいいから」と招待状にメモを挟んで投函しました。
数日後、私と夫の新居が決まり、とりあえず荷物だけ引越しをしたその日、彼女からすごく大きなプレゼントと共に一通の手紙が送られてきたのです。
「結婚できなかった私を結婚式に出させてお祝いの言葉を言わせるなんて、なんて残酷な人なの?私は人の結婚の話を聞くたびに手首を切りたくなるくらい辛いの。ちょたろちゃんはすごく自分勝手だって、友達もママも言ってるよ。私のこと友達だと思ってるなら、私のことをもうちょっと理解してもいいと思う。というより理解して!もう二度と電話してこないで!手紙もよこさないで!」
・・と、欠席に○をつけられた返信ハガキがそこには添えていました・・。私はショックで伏しました。私から電話なんてしたことないし、手紙だって出したこともない。それに招待状を送ってと言ったのは彼女の方なのに。
打ちのめされている私に、今度は別の友人から、「あのさ〜、■■(彼女のこと)から結婚式の招待状が来ねぇって相談されたんだけどさ〜。人を結婚式に呼ぶつもりならそこんところしっかりやっとかないとまずいと思うぜ」と忠告の電話がきたのです。更に別の友人からは、「ねぇ。■■ちゃんから結婚式何着て行こうって相談されたんだけど、彼女来ないんじゃなかったの?」とか、「『私は結婚式に出たくないって言ったのに招待状が来たんだけど』って相談されたんだけど、どうなってるの?」などと次々と・・。
もう、そのときは目の前が真っ暗でした。泣きながら彼らに事情を説明しましたよ。最後にはちゃんと理解してもらえて「大変だったな」と言ってもらえたんですけど、もしあのとき友人たちが電話をかけてくれなかったら私は人格を疑われたままだったかもしれません。
刻一刻と結婚式の日取りは近づき、いよいよ一ヶ月を切ったそのとき、彼女からメールが入りました。「あのときはどうかしていた。私は結婚が人生のゴールだと思っていたから、結婚するちょたろちゃんがうらやましくて、ちょたろちゃんの言い分も聞かずについあんなひどいことをしてしまった。結婚式参加させてもらいたいんだけど駄目かな。もし駄目でも、菓子折りでも持って謝りに行きたいんだけど」と。
言い分なんて最初からありません。申し訳なかったけれども、私は彼女にかかわってはいられませんでした。出来る限り当たり障りのない言葉でお断りさせてもらい、私は結婚式を挙げたのでした。その後、彼女からは一度だけ電話が来て「ごめんねぇ〜」と力なく謝られたのですが、私は何も話すことはできなくなっていました。自分が何か話したらそれがきっかけとなって彼女がまた「うつ」のどん底に落ちるかもしれないのですから。
結婚後に、彼女と仲の良かったある男の子から聞かされたんですが、彼女が「そう」から「うつ」になったとき、相当私の悪口を言っていたようでした。おそらく、私が今まで耳にしてきた「○○ちゃんが私を攻撃している」の○○が今度は私になったわけです。その男の子は私をかばって彼女と喧嘩して現在絶縁状態なのだとか。私に対して行われた突然の豹変は、彼からしてみたら日常茶飯事の出来事で、ひどいときは時間単位・分単位で「そう」「うつ」を繰り返しているというのです。
彼女に異様なくらい依存された子が突然牙をむかれる・・・、自分にもついにそれが来たんだと私は思いました。残念だけど、私も去っていく人間の1人でした。いま彼女がどういう状態になっているかわかりません。うつ病の人と接するのは本当に根気のいることだと聞きますけれど、私にはその根気がありませんでした。
彼女が絶縁の手紙といっしょによこした大きなベンジャミンは、今日もこのパソコンの後ろできれいな緑の葉をしげらせています。