[晩秋賛歌]

 

其処で落ち葉が舞っているんだ
たった一葉で
もう大分前に
銀杏も枯れ落ちたというのに

其処で落ち葉が舞っているんだ
たった一葉で
まるで哀しげに
そして寂しそうに

ふと気付けばばっと吹き上がり
もう鮮やかさも残らぬ黄色の葉
風と共に私を通り過ぎていく

寒いけれど空は晴れ晴れとしている
はぐれ雲が青の中に浮きあがり
風がぴゅうとコートを吹き付けた