
Yねえさん: ドライブ篇
会社に入って2年目、会社のテニス部の人たちと御殿場に合宿に行った帰りのことです。
車2台に4人づつ乗って帰ってくる途中のことです。
まだ携帯電話もない頃だったので、東名高速に乗る前に、港北のSAで待ち合わせをしました。
私の車には、助手席に後輩の男の子がひとり、
後部座席の左側に、仲良しの先輩のふくちゃん、
右側(私の後ろ)には、Yねえさんが乗っていました。
車がちょうど厚木付近にさしかかった頃、
となりの後輩の男の子がトイレに行きたい、港北SAまでは、がまんできそうもないというので
すぐ先の海老名SAに寄ることにしたんです。
でも、携帯電話がないその頃は、前を走るもう一台に知らせる方法はなく
あまりにも港北SAで、もう一台を待たせてしまうと、
事故や間違えて港北SAを通り過ぎてしまったのかと
心配させてしまうかもしれません。
そこで、私は私の後ろに座っているYねえさんに軽い気持ちで頼みました。
「スピード上げて、前の車に並ぶから、となりに簡単に合図してくれる?」
Yねえさんは快く了解してくれました。
いつもなら、私が軽く合図すればすむことですが
この時、小雨も降っていて、視界もあまりよくなく、
高速道路ということで、ちょっとした運転ミスが大きな事故になりかねないと思い
Yねえさんに頼んだのです。
別に、はっきりと向こうの車に通じなくても
もう一台の車に軽い合図をすれば、こちらに意識が向き
そのままSAに入るところを見てくれれば、それで十分でした。
そして、私は、すぐに車をとばし、もう一台に並び、並走をはじめたところ
Yねえさんは、おもむろに車の窓を開けたと思うと、
腰まで身を窓から乗り出し、おお手を振って
「おぉぉ〜い!! おぉぉ〜い!!」
そう叫んでいます。
しかし、ここは東名高速、120キロ近くでており
そのうえ、小雨が降っています。
小雨といえども、120キロでは、そうとう強く振る雨と同じくらいの衝撃でしょう。
目も開けられない状況で、しかも風圧ですごい顔なんです。
その姿が、私からはドアミラーに写って、はっきりとよく見えます。
そして、後部座席の左側に座っていたふくちゃんが、
「Yねえ...やめなよ...あぶなよ...」
と必死でYねえさんの体にしがみついています。
それは、バックミラーに写ってよく見えます。
そして、並走しているもう一台の車に乗っている人たちの顔ったら...
口をあんぐりと空けて.....
たしかに、みなさんこっちの車に視線は釘付け!
そんなわけで、Yねえさんは見事に合図をする役目を果たしてはくれたんです。
そして、Yねえさんがハコノリしたままの状態で車は海老名のSAに入り、
Yねえさんも無事に車の中に戻ってきました。
もちろんすぶ濡れで(^^;)
やっぱりすごいよな...。どんなヤンキーのねえちゃんも
120キロのスピードでハコノリした人はいないだろう。
やっぱり、ただものじゃない!! おそるべし!!! Yねえさん!!!(笑)