絵、文 |
華みのり |
| よく晴れた日、小学1年生のマユちゃんは、学校からの帰り、道端でしくしくと泣いている1ぴきのひつじを見つけました。 「どうしたのこんなところで」マユちゃんが尋ねました。 「どこからきたの、名前は何ていうの」ひつじはしばらく考えていました。 「ぼくの名前はクー。 どこから来たのか わからないの あっちかな ? こっちかな ?」 うぇ〜ん また泣きだしました。 「クーって言うんだ、あなた迷子になっちゃったのね。 私があなたの家探してあげる、 私の家にいらっしゃい」 |

| マユちゃんとクーは歩きだしました。 お母さんがビックリするからクーは私の部屋に隠れていて。 「お母さん ただいま」 「おかえりマユちゃん」 「あのね お母さん ひつじってどこにいるの」 「ひつじ ? 動物園か牧場じゃないの ? 」 「そうか ! ありがとう」 マユちゃんはおやつを持って自分の部屋へ走って行きました。 お母さんが作ったドーナツを 食べながら聞きました。 「クーは動物園にいたの ?」 クーは首を横にふりました。 「じゃあ 牧場 ? 」 「そんなところ知らない」 「そうね、この近くに動物園も牧場もないものね」 窓の外は 雨が ポツリ ポツリと降り出していました。 「雨が降り出したね 今日は家に居よう」 マユちゃんは家の中で歌を歌ったり 本を読んであげたりしました。 おかげでクーは少し元気が出てきました。 「また明日晴れたら外に出てみようね」 今夜はマユちゃんと同じふとんで寝ることにしました。 「マユちゃん ぼくフワフワで気持ちがいいよ、ぼくの体をマクラにしてもいいよ」 「ほんと」 「うん」 マユちゃんは そーっとクーの体に頭をのせました。 「うわー きもちいい」 2人は仲良く寝ました。 朝、早く起きたマユちゃんは 「雨がやんでるよ クー雨やんだよー」 そして クーも起きてきました。 「今日はクーの家が見つかるといいね。」 その時、窓の外から光がさしてきました。 2人が窓の外を見ると 虹が架っていました。 虹のトンネルの向こうに 真っ白な丸い雲が2つありました。 「あっ、パパ、ママ」 「クー」 空から声が聞こえてきました。 マユちゃんは ビックリして目 をまんまるにしていました。 「あれがクーのパパとママ」 雲はゆっくりと近づいてきました。 「思い出した ! ぼく ママのひざの上で居眠りしていて 下に落ちちゃったんだ」 「クーは ひつじじゃなかったんだ、雲の子供だったんだね」 よーく見ると 手も足も 雲の形をしていました。 「マユちゃん ぼく帰るよ 楽しかった マユちゃんのこと忘れないよ ありがとう」 そう言って クーは空の上に フワフワと浮かんでいきました。 |

| 「私も クーのこと 忘れないよ」 「マユちゃん クーを探してくれて ありがとう」 ママとパパの声が空から聞こえてきました。 その後 マユちゃんは雲に乗って空を飛んでいる夢を 何度も見ました。 おわり 平成12年1ねんせいになった長女へ |