八月の歌  うたたねに恋しき人を見てしより
夢てふものはたのみそめてき 小野小町
どうもこの時代は夏に対してたいした思い入れはなかったようで殆どがほととぎすの歌が多く、京都の夏がいかに暑く風流もへったくれもない事が伺われます。
で、寝苦しい夏につい、うたた寝。。のような情景を思い浮かべさせられたのでこの歌にしました。
うつらうつらとうたた寝をしていると、夢で恋しい人に逢った。
この時代には夢で恋しい人に逢うと云う事は相手も自分を思って夢の道を通って(夢路)逢いに来てくれた、と解釈されていた。
小町の時代でまだこのような事が実現する、と信じられていたとは思えませんが、これもまた、別の意味で夢があっていいですねぇ。。
しかし、夢の儚さを思いながらも、そう云う夢をみてしまった。。本当にあの人も私を思っていてくれているのかもしれない。。そう云う風に思えば、儚い夢さえも頼りにしてしまう、い云う意味の歌です。
当時の女性は男性が通って来てくれなければいくら、恋をしてもどうにもならない、と云う、現実に置かれている女性の身の儚さ、そう云う背景があるから夢の意味と云うものが非常に重く感じられるのです。
では、夏休みと云う事もあって、小町の夢の歌をおまけに2つ紹介しますね。
思いつつ寝ればや人の見えつらむ
ゆめとしりせばさめざらましを
(意味:ある人を思いに思って寝た。その為にその人に逢えたのだろうか、夢の中で。ならばあのまま目を覚まさなければ良かったのに)
いとせめて恋しき時はむば玉の
よるの衣を変えしてぞきる
(意味:夜、寝巻きを裏返して着て寝ると、自分の思っている人の夢の中へ出る事が出来る、と云う俗信がありました。)
夢と云えば、忘れた頃に見る夢がある。。
26年間見続けている夢。。
一説には夢は現実の整理の為に見る、とも言うが私は逆に忘れないように見るような気がしてならない。。
夢の中に現れて、「忘れないで。。」と云うメッセージを残しているような。。
逆に私も現れているのだろうか。。。
この先もずっと見続けるのだろうか。。。
でも、目覚めた時の現実では味合う事のない甘い気分はなんとも云えない。。
その時の私は少女だったり、現実の自分だったり様々だけど、自分がかつて少女だった頃の記憶が無意識の中であんなにも強烈だったのか。。と再認識する。。
忘れてはならない過去、それを積み重ねて出来ている現在の自分。。
変えようのない過去の積み重ねで今の自分が出来ているのだから、そんな過去をより良く現在の自分に繁栄していきたい。。
ペリドット物語 
若葉を思わせる黄緑色はこの時季よりもむしろ、新緑の季節が似合うように思う。
ペリドットは鉱物のカンラン岩にマグネシウム、鉄ケイ塩酸が組み合わさった宝石種で、火山岩石に多く見られる。
一番の産地は紅海のセント・ジョン島で、他にはアリゾナ、ハワイ、ノルウェー、ミャンマーでも取れる。
ミャンマーで取れた物はエメラルドを思わせる深い緑色をしている。
昔はトパーズと勘違いされていたようで、歴史的にはまだ認知の浅い宝石だ。
春、まだ浅い頃、梢に吹き出し始めた若い芽を見ると、ペリドットのピアスを着けたくなる。。
耳元で春の到来を囁かれているようで。。。
ペリドットはさほど、高価な宝石でないので、初めて恋人に贈る、プレゼントとして選ぶのもいいかもしれない。。
8月の唱歌 
[ 浜辺の歌 ]
あした浜辺を さまよえば
昔のことぞ 忍ばるる
風の音よ 雲のさまよ
寄する波も 貝の色も
ゆうべ浜辺を もとおれば
昔の人ぞ 忍ばるる
寄する波よ かえす波よ
月の色も 星のかげも
はやてたちまち 波を吹き
赤裳のすそぞ
ぬれひじし
やみし我は すでにいえて
浜辺の真砂 まさごいまは
(詞:林古渓)
[ 我は海の子 ]
われは海の子 白浪の
さわぐ磯辺の松原に
煙たなびく 苫屋こそ
わがなつかしき 住家なれ
生まれて潮に ゆあみして
浪を子守りの 歌と聞き
千里よせくる 海の気を
吸いて童と なりにけり
高く鼻つく 磯の香に
不断の花の かおりあり
なぎさの松に 吹く風を
いみじき楽と 我は聞く
丈夜のろかい
あやつりて
行手定めぬ 浪まくら
百尋千尋 海の底
遊びなれたる 庭広し
(文部省唱歌)
[ 椰子の実 ]
名の知らぬ遠き島より
流れ寄る椰子の実ひとつ
故郷の岸を離れて
汝はそも波に幾月
旧(もとひ)の樹は生いや茂れる
枝はなお影をやなせる
われもまた渚を枕
ひとりみの浮き寝の旅ぞ
実を取りて胸にあつれば
新たなり流離の憂
海の日の沈むを見れば
激(たぎ)り落つ異郷の涙
思いやる八重の汐々
いずれの日にか国に帰らん
(詞:島崎藤村)
8月のナツメロ 
[ 潮騒 ]
打ち寄せる波 素足へと
集める泡のもろさより
君の心は傷つきやすいから
いつも僕が包んでいてあげたい
君のこと
少しずつでも打ち解け合い
永遠の愛つかみたいと
僕の心 限りなく願う
愛してくれるね
僕のこと
ゆっくり飛ぶ海猫だけが
見守りながら翔けめぐる今
紅く染まる海と潮騒が教える
二人燃やす夕陽 ほら沈んでいく
寒くないかい 素足では
貝殻耳に当てたままで
風を受けてる君がいとおしく
美しい口元にくちづける
星影 浮かんだ 君がいとおしい
星影 浮かんだ 君がいとおしい
words:吉田美奈子
singer:山下達郎
[ さよなら夏の日 ]
波打つ夕立のプール しぶきをあげて
一番素敵な季節 もうすぐ終わる
「時が止まればいい」僕の肩で
つぶやく君 見てた
さよなら夏の日 いつまでも忘れないよ
雨に濡れながら
僕等は大人になっていくよ
瞳に君を焼きつけた 尽きせぬ思い
明日になればもうここには 僕等はいない
巡る全てのものも 急ぎ足で
変わっていくけれど
君を愛してる 世界中の誰よりも
言葉じゃ言えない
もどかしさ 伝えたいよ 今も
ごらん 最後の虹が出たよ
空を裸足のまま駆けて行く
どうぞ変わらないで どんな未来
訪れたとしても
さよなら夏の日 いつまでも忘れないよ
雨に濡れながら 僕等は大人になって行くよ
words:山下達郎
夏になると登場するCDが何枚かある。。
山下達郎もその中の一枚。。なかでも、この潮騒は大好きで、世の中にこんなに優しい男性がいたのなら、それが山下達郎でも(?)いいかな?って気分になってしまう。。
恋する相手をいたわりながらゆっくりと育む愛。。
とかく、情熱的になりがちな夏の恋をここまで抑えて向けられたら。。
例え相手が山下達郎でも(しつこいか(^^;。。)ほろっと来てしまうでしょうねぇ。
燃えるのは、薪をどんどんくべて、風をじゃんじゃん送れば容易にボォボォと燃える。。でも、薪が無くなってしまったらThe
end。。。。
ゆっくりに消す事なく炎をもたすのが大変なのだぁ。。。
それが大人の恋なのじゃあ。。(断言!)
熱過ぎず、決して火傷をおわさないような、相手を思いやった恋。。
いとおしい。。相手をいとおしい。。と思える恋。。
この夏はこんな恋を目差してみては〜 |