せいしくんその9


              らんしちゃん、あらわる

 

そもそも「せいしくん」の展開を考えあぐねていた私が「やはり、らんしちゃんを出すかのお」と言ったところ、「そりゃ、ちょっと安易じゃない」ともろかた語も忘れて鼻で笑ったのは、誰あろう、まんじゅどんでした。

無責任、しかも時期そーろーなまんじゅどんの「らんしちゃん登場」予告だったわけですが、ホームページの宿主の言うことなので、考えなければなりません。

しょーちゅーのそば湯割りを飲み、伊藤咲子の「乙女のワルツ」を歌いながらも、私の頭から「らんしちゃん」が離れることはなかった。で、電車乗って帰って、お茶飲んで風呂に入ったら、 ああこれこそ神の啓示というんでしょうか、「らんしちゃん」の物語がつむがれていったのでした。


 とはいえ、らんしはお話になりにくいのです。なぜか。
 まず、らんしは非活動的です。


             


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ、よだきい」

 さらに、せいしくんたちのように仲間がいない


             

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・孤独やのお」

 その上、1か月の命しかないから、

             

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、もうあかん」

ザアアアアーーーーーーーーーーーーーッッッ

                mmmmmmmmmmmmmmm
               mmmmmmmmmmmmmmmmm
                    mmmmmmmmmmmmmmmmmm
            

(波に押し流されるらんしちゃん)

「けっきょく、せっくすもせずに一生を終えるんかいのう。うっうっ」
 ああ、何と暗い物語でありましょう。うただひかるの母親の歌のようです。でも、あの歌だって、2番か3番の歌詞は「きのうケン坊、きょうトミー」とかなってて、毎日ちがう男と交際するんですよね、いいなあ。
 と、私が思ったのではなく、らんしちゃんは思ったんでした。
 「ああ、せっくすして、じゅせいらんになりたか。特別なじゅせいらんでなくてもええんよ。ただ、普通のじゅせいらんのなりたいんやが・・・」
 このつぶやきが神の耳に届いた----はずだったんですが、神はちょっと耳が遠かったのです。
 「えっ、普通の、何になりたいんでっか? ああ、ほーか、わかってまんがな。普通のときたら、あれでっしゃろ。うーん、懐かしいのお」
 と、勝手に解釈した神は、らんしちゃんをじゅせいらんにする代わりに、こんな名をつけてしまったのでした。

命名      いとうらん


ああ、なんてベタな結末ざんしょ。と、脱力してはいけない。これから、めくるめく物語が展開するのです。ほれ、元・全キャン連(若いお友達は知っとるかのお)だった諸君、メガホンを手に、力の限り叫ぼうではないか。
 「らんちゃーーーーん」
 以下次号。

 

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