どうやって選ぶ? 子どもの幼稚園。
 

まずは、子どもの性格を見直してみよう。
 去年の秋、とうとうわが家の息子にも幼稚園を選ぶ季節がやってきました。
私自身、幼稚園の先生という仕事をしていただけに、息子の幼稚園選びは、
楽しさと、慎重さのなか、そして、妊娠7カ月のお腹ともに始まったのです。

 息子には、どういう保育スタイルが合っているんだろう・・・。
改めて、息子の性格や、遊び、友達関係を見つめ直すことから始めました。
 性格は、几帳面で、何でも集中して取り組むことができ、完璧主義・・・とまでは
行かずとも、やり遂げないと気が済まないタイプ。そして、負けず嫌い。
一つの遊びを自分が納得するまで遊び続け、想像力がとっても豊か。でも、なにかを
作り出したり、お絵描きなどは苦手、うまくいかないと癇癪を起こしてしまう。
みんなと、足並みを揃えるよりも、自分自身に納得がいくことのほうが大事。
お友達と遊ぶことはとにかくだいすきっ! 人見知りせず、どんな子どもたちとも、
遊び始め、ある意味、ムード・メーカー的存在になっている。でも、執拗に
自分の思いを押し通そうとするせいで、背を向けられることもしばしば・・・。
・・・うちの子って、こんな子だったんだ・・・、改めて発見できた事が一杯でした。
 

 幼稚園という存在が、まだ遠くにあったころは、ただ、漠然と”一斉保育”の
幼稚園にいれようと思っていました。でも、息子の性格を見直してみると、
”一斉保育”の波に乗って行くことができるのであろうか・・・という、一抹の不安を
感じ始めたのです。息子の性格に合った、幼稚園、息子の素敵な所を延ばしてくれる
幼稚園、そして、私自身、幼稚園に通わせている、2年間、楽しめる幼稚園・・・、
そんな視点から、幼稚園選びをスタートさせたのです。

    さまざまな保育内容、幼稚園に望むこと。
 

     幼稚園選びを始めて、地域にある、たくさんの幼稚園のパンフレットを集めました。
   少子化が進む中、幼稚園も、園児の獲得には惜しみない、努力をしています。
   独特の保育を取り入れ、通園バス、給食、延長保育、温水プール等、
その幼稚園ならではの、保育方法で、自園のアピールをしています。

     年齢に合わせた、教材を与え、文字や数、英会話などは、今や当たり前のように
   保育に取り入れている幼稚園が多い事に驚きました。 そして、遥か遠くまで
   送迎をしている、通園バス。子どもたちは、ながーい時間、バスに揺られて
   幼稚園にたどり着きます。 お昼ご飯はみんな一緒に給食を食べます。
   嫌いなものばかり入っていても、小食な子どもも、みんな、同じ物を食べます。
   年長児(5才児)になると、"しつけ"と題し、茶道を教えている幼稚園もありました。
 みんなと同じ事をしなければ、みんなと同じ事ができなければ、できるように
   しなくてはならないのです。外からの"見栄え"を重要視した幼稚園のなんて多いこと。

   ・・・たくさん集めたパンフレットを読み、説明会に出掛けた結果、
   子どもたちの気持ちに答えた保育が行われている幼稚園の少なさに愕然としました。
   パンフレットに、当たり前のように書かれた"のびのびとした保育"とは、
   一体、何なのでしょう・・・。 みんな一緒に同じことをすることが果たして
   "のびのびとした保育"なのでしょうか・・・?

     私は、幼稚園にこんなことを望みました。
   とにかく、遊ぶ時間をたっぷりと与えてほしい、子どもの声に耳を傾けてほしい、
   押し付けの保育、行き過ぎた早期教育は必要ない、幼児期にしかできない体験を
   たくさん体験してほしい・・・、よく考えれば当たり前の事ばかりです。
   子どもたちがどんなに走ってもいい広い園庭、温かさの感じられる保育室、
   子どもの目線と同じ高さで見つめ、共に喜び、悲しんでくれる先生、
   押し付けの保育ではなく、子どもたちの気持ちを大切に取り入れてくれる保育。
   たくさん取り寄せたパンフレットの中からは、私の望んだ幼稚園を見つけることは
   できませんでした。 でも、絶対あるはずだっ! そう思った私は、自分の足で
   情報を集め、現在息子が通うことになった幼稚園にたどり着いたのです。
   ところが、その幼稚園は、そのとき住んでいた家からは遠くて通うには困難でした。
   でも、自分が求めていた保育を進めている幼稚園に出会ってしまった以上、
   どうしても、その幼稚園に入れたくて、願書を取り寄せたのです。
     当時、妊娠中だった私。 年明けには二人目の子どもが誕生する予定でした。
   4人家族になると3DKに移れるという主人の会社のシステムで、幼稚園の近くに
   引っ越すチャンスが出てきたのです。そのことを踏まえたうえで、幼稚園への
   入園手続きを完了し、家探しが始まりました。どうしても、この幼稚園に入れたい!
   その執念から、私は、幼稚園の近くの不動産屋を廻り、物件を探したのです。
    幼稚園に何を求めるか、わが子にどんな体験をさせたいか、この二つの
   条件は、幼稚園選びにとって、欠かせないものです。

   通園バス、給食、延長保育、温水プール、早期教育等、いろんな保育スタイルの中で、
 どこに価値観を見いだすか、わが子にとって最高の幼稚園を選んであげたいものです。

幼稚園の保育目標、生活の流れを見てみよう。
 

  幼稚園にはどこも”保育目標”というものがあります。そして、それぞれの幼稚園の生活の流れがあります。
 子どもたちが過ごす、一日の流れを知ることも幼稚園選びの大きなポイントです。
 たっくんの幼稚園を例にして、ちょっと覗いてみましょう。

      「未来を担う子どもたち」をスローガンに、子ども主体の保育を進める
    たっくんの幼稚園。私たち保育者は常にこの精神を忘れずに、
日々、 子どもたちの生活の充実を目指して保育に当たっています。
    しかし、現代の教育状況は、”管理教育”が広がり、子どもたちを人間として、
    尊重しない風潮が大半です。一方で進学塾や学歴社会の流れに追随しての、
    知育重視の教育もあちこちで見かけます。
そうした中、「自由でのびのびしている」我が園の雰囲気を大切だと考えながらも
    不安に思うこともあります。そうした、不安の声に答えながら、
    たっくんの幼稚園の保育の考え方、在り方をご紹介します。

         「保育目標」・・・私たちが望む子ども像

    大きくとらえると”創造的人間形成=自分づくりと生活作り”という、テーマになります。
簡単に言えば  ”人間を大切にし、主体的に生活を営む子ども”
    ”人間としての価値観・感性の形成”を大切にしていくということです。
    具体的にどういうことを言っているのか、細かく分けて見てみましょう。

 健康な子ども
          人間が生きて行く基盤として、健康な体がまず大切にされなければなりません。
 健康な体には健全な精神がやどります。この、心と体のバランスが取れた
         子どもになってほしいと思います。

 自律・協力できる子ども
          自立から自律へという、子ども自身が自分のことを自分でコントロールできる姿を期待します。
さらに、その力を仲間との間でも、発揮できるようになってほしいと思います。

 生活をつくる子ども
           自分を高めながら、仲間との関わりも深めていく時、生活を自分たちの
         ものとして作り上げて行くことは大切な事です。何げない日常生活そのものを
         主体的に生きる子どもになってほしいもので。

 文化的・思考的な子ども
           人間としての成長の豊かさを求めるとき、様々な分かを獲得し、
         それを巧みに使っていける力も大切です。知識の詰め込みではなく、
         本物の学習の積み上げをしていける子どもにしたいと思います。

*エピソード
    
    幼稚園の見学に行ったとき、園長先生と直接お話しをしました。
幼稚園の中で文字や数を教えていることに疑問を抱いていた私は、園長先生にこういいました。

      「幼稚園で文字や数を教えることは必要ないですよね。学校に行けば、いやでも
教わる事なんですから・・・。幼稚園では、思いっきり遊んでほしいんです。」

      園長先生はこう、言ってくれました。「うちでは、文字や数を教えてません。
      だからといって、うちの子どもたちが字が書けないとか、数が数えられないわけではないんですよ。
子どもは興味を持ったときに自然に身につけていくものです。
だから、あえて保育にいれなくてもいいんです。」納得しました。
      確かにうちの息子はアニメの”ポケモン図鑑”でひらがな・カタカナを一気に
      覚えてしまったっけ・・・。大好きなキャラクターの名前を覚えているうちに
      文字を覚えてしまったんです。”好きこそ物の上手なれ”正にこのことですね。

*まとめ*

 いろいろと、書いてきましたが、一番大切なのは、わが子の大切な幼児期に何を体験し,
何を求めて行くか・・・、ここが、重要なポイントです。
我が息子には、とにかく、「思いっきり、遊んでほしい!」ということを求めました。
遊びを通じて、人間関係や、自立心、思いやり、優しさ、etc何でも学ぶことができるのです。

幼児期に思いきり遊ばなかったり、自分の思いをぶつけずに育った子どもは、
思春期を迎えたときに、爆発してしまうそうです。
そして、子どもたちと一緒に思いきり楽しみ、心を一つにしてくれる保育者が求められるのも事実です。
わたし自身が保育者として、子どもたちと過ごしていた経験を生かし、
幼稚園や保育者に期待することも大きかったはずです。

たっくんの幼稚園では、私が子どもに体験させたいこと、保育者の理想とも呼べる保育を実践し、
子どもたちと一体となって、日々を過ごしているのです。
子どもたちがぶつかる様々な壁を先回りする事なく、自分自身でクリアできる手段を導き出してくれる・・・。
適切な言葉かけ、アドバイス、一緒に喜び、強調する気持ちを持った、
先生方の保育方針にはただただ、納得し、安心して、子どもを預けられるのです。
子どもを預けている時間を不安な気持ちで過ごすのはおかしいですよね。

帰り道、今日はいじめられなかった?なんて聞いている親子の姿を目にすると、瞳を輝かせ、
一日の出来事を次々と話しているわが子の姿を笑顔で見つめることができるのです。
きっと、卒園が迫ってきたら、親子で寂しさと戦うことになるでしょう。
そんな、幼稚園に出会えたことに感謝しています。
子どもが生き生きと、のびのびと幼稚園生活を満喫し、一緒にお母さんも成長できる・・・
そんな、幼稚園に出会ってほしいものです。
 

これから、幼稚園を探すお母さんたち、頑張ってください!!!
必ず、見つかるはずです。 そして、子どもたちと一緒に輝いてください! 応援しています!