細胞から核、染色体、そしてDNA。私達の体の神秘
高校の時、
教室で話していた友達がいきなり、「ちょっと待って!」と言って私の顔に手を伸ばしてきた
どうやら彼女は見つけたホコリをとってくれようとしたらしい
陽に透けて輝く、白いホコリを
でも次の瞬間、私が発した言葉は「イテテテテ!」
引っ張られて痛みの走る、その白いものはホコリではなく一本のヒゲだったのだ!
右の頬からスラリと伸びた、3センチほどの白いヒゲ
厭なので一回抜いておいたのだがしばらくすると、また同じ場所に生えてきた
最初はなんだか気持ち悪かったけど
そのうちTVで「福ヒゲ」なる言葉を知るに至っては愛着も湧いてくる
きっとこの部分のDNAが勘違いして指令をだしてしまっているのだ
そんな間の抜けたひげは長く大切にされる事になった
その間、「ひげちゃん」と呼ばれることもあったが
逆にそれは私を大変誇らしい気持ちにさえさせた
ところが
毎日鏡を見てはひげの無事を確認していたのに
ある時いつのまにか抜けてなくなってしまった
寂しかった
しかし しばらくたって私はあることに気が付いた
あのヒゲがチョロっと顔を覗かせていたのである
なんと左足のヒザの裏側に!
、その「ヒザ裏毛」はまたどこかに消え去ると今度は左わき腹から、
そして、やがてまた右の頬のあの場所へと帰っくるに至って
ある学説が導かれることとなった
即ち
人間誰しも体のどこかに白いヒゲを生やしてるんじゃないだろうか?
ただそれが頬なのか、背中なのか、頭なのかが違うだけではないのか?
一方を引っ張るともう一方は引っ込む仕組みになっていたりして
そしてそのヒゲとは
人間の体を構成している組織の、ほころびなのではないだろうか?
あなたも自分のほころびをみつけてみませんか
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